『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』 を読んだ
これを読んだので印象に残っていることを書く。
漠然とマネージャーの仕事って不確実な事象に対する意思決定とか、別組織との調整・交渉、ミーティングでの情報共有みたいな理解をしていたが、これらはあくまで活動であって、成果は異なるということらしい。
確かにその通りだなと思いつつ、マネージャーのアウトプットとは何か?についてあまり考えたことがなかったので、成果を出すために活動しているという論理展開が腑に落ちた。
部下の仕事が進まなかったとしたら、能力がないからできないか、やる気がないからできないか、のどちらかでしかないということ。なので、マネージャーができることは、部下の教育か、モチベーションの向上しかない。ただし、モチベーションはそもそも内発的なものなので、元々モチベーションのある人が活躍できる環境を作ることしかできないとのこと。
この辺は結構ドライではあるが、できないことはできないが、できることはきっちりやるべき、ということなのかな。
モチベーションは生理的欲求や安全欲求のレベルだと、満たされたらそれで消えてしまうが、自己実現欲求のレベルだと終わりがなくより高みを目指し続けるので、自己実現欲求のレベルまで部下を押し上げることができると良い。アウトプットを評価し続けることで伸びようとする欲求が自発的に現れるのを助成することが大切とのこと。
自己実現欲求は際限ないという考え方が結構面白いと感じたが確かにその通りだなと思った。ただ他の人間を自己実現欲求のレベルに引き上げるというのは相当難しそう、あくまで本人の資質にかかっている気がする。
他にもミーティングをどう捉えるかとか意思決定をどう捉えるかとかいろいろ書いてあったけど特に気になったのはこの辺りでした。
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