『ELASTIC LEADERSHIP』を読んだ
これを読んだので印象に残っていることを書く。
一番印象に残っているのは組織を状況によって 3 つのフェーズに分けて定義して、それぞれのフェーズにあったリーダーシップスタイルを使い分けるべきと主張している点。
できたばかりのチーム、メンバーのスキルセットが成熟していないチーム、緊急で対応しなければならないタスクを大量に抱えているチームと、ある程度メンバー間の心理的安全性が担保されたチーム、成熟したスキルセットを持ったメンバーで構成されたチームでは当然リーダーに求められる役割は違う。
当然のことのようではあるが、今まで状況に応じてリーダーの振る舞いを変えるべきといった主張や、チームが面している状況ごとに要求されるリーダーの振る舞いを定義しているものを知らなかったのでとても参考になった。
チームのモードは以下の 3 種類に分けることができる。
サバイバルモード(学ぶ時間がない)
学習モード(自分たちの問題を解決するために学んでいる)
自己組織化モード(ファシリテート、実験)
サバイバルモードは学習する時間がない状態であり、ゆとり時間をスキルの訓練に使ってない状態。ここから抜け出すためには、時として指揮統制型の強いリーダーシップが必要となる。(船が沈みそうな時に、船長は会議を開かない。)
積極的なマネージャークラスの配慮が有効で、マネージャーが成長と発展を促す責務を持つ必要がある。
納期に追われているとか、仕事が多すぎるとか、常に火消ししているとかで学ぶ余裕がないチームはサバイバルモードといえる。メンバーが学習するのに十分な時間を確保することで学習モードに移行できる。
現実的には状況はメンバー個人がどうこうできることばかりではないので、リーダークラスの人間が仕事を減らすとか納期をコントロールするとかで対応する必要がある。
学習モードに移行してゆとりを持つことができるようになったらメンバーはたとえば技術的負債の解決やテストカバレッジの向上に取り組むことができるようになる。大事なのは、自分たちの問題を自分たちで解決できるように教え、挑戦させ、自己組織化されたチームへの成長させること。
自己組織化されたチームとは、意思決定や生産的行動において、リーダーから独立して機能するチームと定義できる。このように自己組織化されたチームにおいてリーダーは、ほとんどファシリテーターとして機能すれば良い。チームリーダーがスマホや PC の電源を切って数日間仕事を放置しても何の問題もない状態であればチームは自己組織化しているといえる。
上記はほんの一例だが、それぞれのフェーズの特徴、それぞれのフェーズにおいてリーダーがどのように振る舞うか、どうすれば次のフェーズに行くことができるか、について具体的に記載されており大変参考になった。
自分は明確にリーダーのポジションにあるわけではないので、所属しているチームがどのフェーズにいるのか、どうすれば次のフェーズに移行できるのか、を認知しながら働きたいと思った。
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