実物不動産×NFTの可能性って?【建築業×Web3.0の未来考察】
こんにちは、ANGOです。
この記事では、2023年12月4日に行われた竹中工務店主催のトークセッション「建築業×Web3.0の未来考察」での講演内容を掲載しています。
本イベントでは弊社代表クリス・ダイが登壇し、Web3.0の観点から不動産の可能性についてプレゼンテーションを行いました。
(Chris)弊社のプロジェクトの1つである「ANGO」は、不動産に関連したNFT事業を展開しています。私はレシカの代表として、ブロックチェーン領域での実装やコンサルティング、システム開発、さらに、大手企業向けの活動も行っています。ANGOは、日本の地方の空き家をデジタルの力で活性化するためのプロジェクトであり、ANGO DAOを使用して、リアルな不動産をデジタル世界に紐付けることで、空き家問題の解決を目指しています。
デジタル世界の可能性は?
そもそもなぜデジタルの力を活用するのかというと、デジタル世界における時間の増加が理由として挙げられます。現在、人々は1日の約半分以上をデジタルスクリーンを見ることに費やしており、デジタルの世界での存在が重要になってきています。そのため、私たちがどのようにその中で価値を作り出すかが今後の大きな課題となります。この価値は、人々の需要を満たすことに関連しており、マズローの欲求段階理論に基づいています。さらに、デジタルの世界ではデータが重要な役割を果たし、それをビジネスに変えるための課題もあります。ブロックチェーン技術やNFT(非代替トークン)などの新しいテクノロジーは、デジタル世界における独自性や所有権に対して大きな可能性を持っていると思います。これを活用することで新たなビジネスモデルが生まれ、人々の欲求を満たすような新しい価値を創造することができます。
空き家問題について
少し前のデータですが、日本には850万もの空き家があり、戸建てでは14%が空き家とされています。空き家再生の課題を解決するためには物件の利用率を高める必要がありますが、地方には人が少ないという問題があります。そのため、人が少ない地域でも物件の利用率を高める方法を見つけることが私たちの課題です。
ANGOのアプローチ
私たちは、物件を活用するコミュニティを作り、民泊サービスを提供しています。物件の内装やマーケティングをコミュニティメンバーが支援し、物件の利用も一部は無料で提供されます。コミュニティメンバーの貢献度はブロックチェーンとNFTで記録され、それに応じて180日間の利用権や特典が与えられます。現在はすでに6つの物件が稼働しており、年末までに10件運営する予定です。物件の所有者には家賃を支払い、無料で利用可能な日も付与します。ホルダーはNFTを購入するか、貢献度によっては無料でもらうこともできます。
また、法人向けにはサブスクリプションサービスを提供し、従業員が福利厚生としてサービスを得たり、Web3.0コミュニティに入ることもできます。さらにチームビルディングイベントとして利用されることも想定しています。これらのサービスはプラットフォームとして提供されています。
これらは複雑な仕組みになっているんですが、Web3.0は複雑な問題に非常に有効であり、分散型の仕組みが価値を生むと考えています。サブスクリプションモデルでは、企業がチームビルディングイベントに使用できる場所を提供しており、従業員は福利厚生として利用することができますし、将来的には利用方法の増加や他の企業とのコラボレーションも想定しています。我々だけでなくこのインフラをいろいろな方が利用して、インターオペレータービルディングで物件の利活用率を高めていくというのが今我々の目指しているところですね。Web3.0を使用することで、日本中の建物の価値を向上させていきたいなと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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