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異国のドラマは面白い

倉庫型量販店で爆買いして大量の料理を作るとか、飲食店の売上ランキングを食べながら当てるとか、最新スイーツを食べまくるとか…見ているだけで疲れています。

そんな地上波の番組に魅力も感じず、AXNミステリーで【名探偵ポワロ】を見る日が続いています。放送予定だったドラマが1つ放送中止になった関係で夜に3本連続して放送しているようです。

名探偵ポワロはお話も勿論面白いのですが、置かれている家具や食器にも見ごたえを感じています。

1920~30年代のWW2前夜迄に時代設定がされているそうで、アールデコ風の世界観がたまりません。

さりげなく置かれてるアイテム1つ1つがその時代へ想いを馳せることをたやすくしていると感じています。

19世紀ビクトリア朝のロンドンが舞台となっている【シャーロックホームズの冒険】と比較してもガラスが多く使われていたり、ホームズのお部屋の重苦しさとは違い、ポアロのお部屋には軽やかさを感じます。

(名探偵ポワロの放送時間直前がシャーロックホームズの冒険だったりもするので、その世界観の差を如実に感じる事が出来るのも面白いです。)

また、同じ国?街?なのに主な乗り物が馬車から車へと変わっていたりするので時代の流れを感じることもできます。

女優陣がお召しになっているお洋服から時代の流れを強く汲み取ることができます。

ポアロの秘書であるミス・レモンはとてもお洒落な働く女性なのでコルセットをしていません。

時代的にもフランスでココ・シャネルがブティックを持った時期とも重なっているからか、少々ゆったりとしたお洋服が多いと思います。

ミス・レモン以外の女性たちのお洋服もとても素敵で、若い女優は可憐なワンピース姿であったり、夜のパーティーシーンでは昼とは全く趣の違ったドレスを着用していたり見てるだけで楽しいです。

現代日本にはない人付き合いにおけるマナーといったものをお召しになっているお洋服から垣間見る事が出来ると思います。

また、ミス・レモンは背筋がピンッと伸びていて、さり気なくバッグをお持ちになっている姿もお手本にしたいほどです。

勿論、お茶を召し上がる、座る、立つ等の1つ1つの動作も大変美しく、女性らしい立ち振る舞いってこういうことを言うのでしょう。

ですが、ダメなものはダメとしっかり発言もなさいますし、自分の仕事の領域に入られることを嫌います。

時々、ワトソンのようにポワロと共に現場に赴くこともあります。WW1時は、病院の遺体置場で働いていたそうでご遺体も見慣れているというツワモノ…。

ミス・レモンって何者って思っていたのですが原作では”完璧な機械”という仇名をお持ちだったようで…。

ホームズにはハドスン夫人が登場しますが、彼女は身の回りのお世話が基本で自己主張もあまりなさいません。

働く女性の鏡といってもよいかもしれない、ミス・レモン。

同時代が背景になっているのがダウントンアビーだと思いますが、こちらは貴族社会(日常)が舞台になっていて、時代の流れについていけず没落していく貴族達、ロシア革命で亡命してきた人々などが描かれているので時々重たい内容が描かれます。

とはいえ、貴族社会を中心に描かれているだけあって、悲哀はありつつも名探偵ポワロ以上に煌びやかな衣装を見る事が出来ます。

ポアロの行く先は貴族の邸宅は勿論、商人や郊外に住むリタイヤした女性宅等様々な階級の為、時代がより一般人の目線から垣間見る事が出来るのではないかと思います。

にしても、ミス・レモンは素晴らしい。

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