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『初対面、中国地方の山奥に潜む「ゴギ」という魚』人生釣り三昧#93

おはようございます。

WBC準決勝、村神様の劇的なサヨナラ打でメキシコに勝利し、日本対アメリカの決勝を実現させた翌日。
一瞬たりとも気の抜けない緊張感ある試合展開で進んでいき一点リードで迎えた最終回。一人走者を出してしまうものの併殺で状況を整え、大谷VSトラウトを実現し、フルカウントから見事三振で試合を締めて全勝優勝にて世界一奪還。

フィクションだとしても出来過ぎの展開が現実で起こってしまい、連日心は躍り震え散らかしていたかずおかです。
#紛れもなく最強の侍ジャパンでした

さて。

今回は『初対面、中国地方の山奥に潜む「ゴギ」という魚』というタイトルでお話ししていきたいと思います。

以前から存在は知っていたけど釣ったことは無かった「ゴギ」に出会えた先日の渓流釣行を振り返るお話です。

よろしくお願いいたします。

▼「ゴギ」とはなんぞや▼

僕自身、渓魚についてまだまだ分からないことが多いのですが「ゴギ」という魚について簡単にご説明。

日本の渓流(本州・九州・四国)で釣れるトラウト達の中でも代表的なのが「ヤマメ」「アマゴ」「イワナ」の3種になるかと思いますが「ゴギ」はイワナの亜種という扱いに当てはまる魚らしいです。

イワナは「ゴギ」だけでなくて「ニッコウイワナ」「ヤマトイワナ」「エゾイワナ(アメマス)」を含めた4種の亜種に分類されるようです。
(アメマスってエゾイワナのことだったんですね)

最も一般的なのが「ニッコウイワナ」で他3種はご当地イワナという位置付けと捉えておけばよさそうです。

そして今回のテーマである「ゴギ」は中国地方の一部河川にのみ生息するご当地イワナとなります。

僕が釣りをしている錦川水系の中でも特に上流域の一部に生息していると聞いていたので、渓流に通う機会が増えれば「いつかは出会えるかもしれないな」と常に頭の片隅に存在がちらつく魚でもありました。

▼川筋が変われば魚も変わる▼

解禁後、初釣行の翌週末。
単日釣行となりましたが再び渓流へと足を運びました。

この日も9時頃から入渓ののんびり釣行。
前回とはまた違ったポイントを登っていくことにしました。

このぐらいの時間から入渓すると朝一から釣りを始めた人たちが脱渓して帰ってくるタイミングと重なることが多いので、背中を追いかけながら程の距離感でもなく丁度良いのかもしれません。

今回も脱渓後の先行者には数名出くわして、話を伺ってみましたが釣果的には厳しい話が多くあまり期待できないまま入渓。

既にルアーを通されていること、季節的にもまだ山を流れる川の水温はかなり低いということ。

これらを踏まえて「アクションの間」「底に近いレンジ」というのを意識してかなり丁寧に誘いながら釣り上がりました。

その作戦が功を奏したのかポツポツと魚の反応を引き出し、今回もアマゴたちの顔を拝むことができました。

今回釣ったアマゴ達ですが、前回の川と水系としては同じものの明らかに朱点が鮮やかではっきりとした個体が多く、アマゴらしい魚体に見惚れました。

放流されたタイミングが違うのか、環境の違いによるものなのかは分かりませんが川筋によって魚体の色味が異なるというのも渓魚の大きな魅力です。

そんなこんなで今回も渓の景色と魚に癒されながら釣り上がっていき、その道中で遂にあの魚と出会います。

▼「ゴギ」との出会いは突然に▼

里川感も無くなり、渓流~源流の間くらいといった雰囲気の場所が増えたあたりでした。

ジワジワと距離を詰めながら釣り人を認識した途端、帰っていくアマゴ。
一筋縄ではいかないなと思いながら誘いを調整していると岩の影から飛び出てきたと思ったら勢いそのままにルアーへと飛びついてくる謎の魚体。

そうそれは紛れもない「ゴギ」でした。

明らかにアマゴではない魚体を見て数秒ほど「?」となった後、「アマゴやない…、ゴギや!これがゴギや!」と思わず声に出てしまいました。

電波の届かない場所で釣ったので直ぐに調べれたわけではありませんが釣行後に確認するとこの頭の先にまで模様が入っていることがゴギの証のようですね。

アマゴとは違った何とも言えない表情、サンショウウオのようなおとぼけ感漂うのがまた可愛らしい魚だなと思いました。

一匹釣れたという事はそこから上は全てゴギが居る可能性のあるエリアと判断出来るわけですがこの後もアマゴに混じってゴギが釣れました。

これはまだ小さい魚体なので模様が一味違うのだと思いますが明らかにアマゴ系では無さそうなのでゴギなんでしょう。

そしてゴギは調べていた時にイワナの中でも一番小型であり20㎝以下が大半、30㎝近い個体は稀。
と記されている情報が多かったのですが予想していなかったサイズに出会います。

明らかに数匹は魚をストックしていそうなポイントでの一投目。

小さなアマゴが数匹チェイスしてきて「やっぱりいるな」と思いながら投げた次のキャストが結構イイ感じに決まって、ちょい奥の流れ込みから思い通りにルアーをトレースしていると突然ルアーに飛び出してきたのはそれまでと明らかに違った大きな魚体!

完全にスイッチが入っていたようでチェイス後の数アクションでそのままヒット。

予想していなかったサイズだったので完全にテンパりながらファイトを続け超絶不細工なやり取りの末、無事にネットイン。笑
誰にも見られていないのでセーフです…

普段から大きい渓魚を相手にしている方からすればなんてことないサイズだとも思うんですが個人的にはビックリサイズのゴギでした。
(風格が全然違いますがゴギですよね…?笑)

メジャーを持ち合わせていないのですがネットの内幅が約25㎝なのでそれと同等サイズになるかと思います。

中には尺を超えるゴギもいるようですがやはりこの辺りのサイズからは珍しいようで個人的にも貴重な一匹となりました。

いつも以上に写真撮影にも協力してもらい、しばらく様子を見てリリース。

まだ時間はありましたが釣果的には満足してしまったのでまた次回以降に向けての調査に時間を費やし、ちょっと早めに納竿。

帰り道に見つけた温泉でしっかりと湯に浸かり気持ちよく帰宅。
地域の温泉と釣行をセットに楽しむ、これもまた渓流釣行の楽しみの一つです。

そんなこんなで今回の渓流釣行は初めて「ゴギ」に出会えただけでなく、予想だにしなかったサイズのゴギにまで巡り会うことができて満足の一日となりました。

この記事を書いている今、数日間に渡って雨が続いています。
大雨ってほどではないですが多少なりとも川の水位にも影響はありそう。

そうなれば渓流の状況もまた良い方向に変わるのではないかと早くもソワソワしております。

それでは今回はこの辺で。

でゎでゎ


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