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『釣り場は守る時代から作る時代へ』人生釣り三昧#52

おはようございます。

寒いという単純な理由で冬が嫌いなんですが「冬の良いところを探そう!」と思って「害虫が少ない!」という点を思い付いた矢先、
「そもそも寒いと外に出るモチベが低下するし虫の量を気にする機会が減るじゃん」という事に気付いてしまい結局冬は好きになれなかったかずおかです。

#春と夏を繰り返す一年が良いな
 

さて。
 

今回は『釣り場は守る時代から作る時代へ』というテーマで最近目にする機会の多い釣り場の遊漁料取るのか取らないのか問題について触れながらこれからの釣り場の在り方について僕の理想論的なお話をしていきたいと思います。
 

毎度のことですが今回のテーマも海水面は全く別軸での考え方、話になると思うので淡水面(特にバス)での考え方・話として進めさせていただきます。
 


▼場にお金を払わない方が少数派▼

釣り場同士で比較すると話がまとまりにくいんだと思いますが趣味を楽しむ上でその施設(場)に対してお金を払う事は当たり前に発生します。
 

ゴルフ、ボーリング、カラオケ、スキー、キャンプ…etc.

パッと思いつく趣味を並べて見ても基本的に用意された場で楽しむ趣味は施設の使用料としてその場に対してのお金を払いますし、それに対して可笑しいと声を上げる人も極めて少ないかと思います。

現状、ありとあらゆる趣味は道具を揃える事に限らずその趣味を楽しむ場にお金を払うこと自体至極当然の事として受け入れられている訳です。

ところがどっこい、これが釣りに替わるだけでここまで『釣りをすることに自体にお金を払うべきか払わないべきか』という議論が交わされるのが少し不思議だったりします。

ただ冷静に考えてみると淡水面の釣りに絞っても『へら釣り』『エリアトラウト』『鮎釣り』『渓流釣り』『ワカサギ釣り』等々意外と釣りをすること自体にお金を払っている魚種も多いことが分かるので、意外とワーワー騒いでいるのはバス釣りだけなのかもしれません。
 

何故そうなっているのか?
 

これはバスが外来魚であるが故の社会的立ち位置とそのゲーム性の高さが故に管理釣り場の文化が根付きにくいという2点が弊害となっていると僕は思っています。
 

バスの放流問題についてはそこまで詳しくありませんが放流事業の絡む大型河川やダムは他魚種の放流に混じる形でバスが生態系へ流入し繁殖したというのが基本的な流れかと。

一方、溜め池や小規模河川では一般人の手により放流が行われバスが釣れるようになってしまったというケースも決して少なくはないのではないかと思います。
 

今となっては違法放流についても条例や法律が厳しくなりましたが昔はそれほど厳しく問われなかったことを考えると、
その地域で「自分の身近な水辺でもバスが釣れるようになったらいいな」という思考を持ち行動に移しちゃった人が一人でもいたらいいわけなので案外ハードルは低かったはずです。
 

「バスを放流したことがある?」と聞いても大半の人は無いと答えますが「飼った経験がある?」と聞くと決してその数は少なくない印象。

飼っていた人の中に最終的には逃がしたという人がいても何らおかしくはありません。
 

まぁこうなってしまった以上は正直どうしようもない部分が大きくて、一度出来上がった生態系の中から一種だけを他の種に負荷をかけることなく根絶することなど不可能です。
 

天然の釣り場(ダムは人工湖だけどそれらも含めて)という環境は日本国内においてその歴史が長すぎた弊害なのか良くも悪くも管理体制が厳しくなく曖昧な点が殆ど。

元々釣りをするためにできた環境ではないですから仕方ないとは思いますが…
 

いずれにしてもバス市場では「釣りをすること自体はタダ」という認識が常識として蔓延しているのが問題でこの認識は時間をかけてでも変えていく必要があると思います。


▼なぜこの環境は変わらないのか▼

前述した通りバス釣りにおいて管理釣り場文化が根付かないのはバスが外来魚であることとそのゲーム性の高さ、この2点だと思うわけですがバス釣りの管理釣り場がゼロかと言われるとそうでもありません。
 

ただ、全国でも10か所あるかないかぐらいですし基本的にはどの管理釣り場も釣り場だけで完結するレジャースポットとして運営されています。

バスの管理釣り場と言えば、僕も関西に在住していた頃に石川県に位置する『ドリームレイク』に行ったことがあります。

実際に釣りをした感想として、上級者からすればバスフィッシングの面白みには欠けている部分もあると思いましたが今の時代にあれだけ魚からの反応があるとそれだけでかなり楽しく感じる人も多いと思いました。
 

新規ユーザーの受け皿としては十分機能すると思います。

あれだけ容易に魚が釣れれば初心者に教えるのにも良いしデートスポットとしてもギリギリ機能するはずです。笑
 

そんなこんなで実際に運営されている施設を見ていると少ないとはいえモデルケースがある以上、バスの管理釣り場は実現可能という事です。
 

他ジャンルや海外での事例を基準に考えてしまう釣り人が思い描く理想としては
【天然の釣り場(ダム含む)で遊漁料を徴収→徴収した資金で釣り場の設備改善、放流事業の増加→バスが沢山釣れるようになる】

という流れなのかもしれませんがそれはあまりに釣り人に贔屓した考えなので行政が納得できるかと言われると難しいと思います。
(理解したとて行動に移すのはさらにハードルが上がるでしょう)
 

実際、既存の生態系に対して悪影響を及ぼしているのは河川工事と農薬が主な原因だと思いますが世の中的にはブラックバスを始めとした外来種を悪者にした方が都合は良いと考える人が多いのでしょう。

外来魚を増やすことに対して前向きな姿勢を見せるというのは高齢者が多いこの国、特に田舎では理解されにくい考えだという事を認識しなければなりません。

そういった事を考えると天然の釣り場(河川、ダム)を取り巻く環境を改善するのは結構最終地点に近い話だと思っていて、まずは既存の生態系に害を及ぼさない閉鎖的環境での釣り場を増やすことが未来に繋がっていくのではないかと考えます。 


▼釣り場を作るという選択肢▼

僕は各SNSのプロフィールにも書いてある通り『世界一の釣り場を作ること』が夢であり野望であり使命だと思っています。
 

釣り具メーカーは釣り具を作って売ることがビジネスなので仕方ないと思う部分もありますがエントリー層向けの商品展開を拡大すればエントリー層が増えるわけではありません。
 

バス市場は特に道具ばかりが溢れかえり、それに対して釣り場は減っている状況がここ何年間もずっと続いています。
(最近はソルト系も各ジャンルその傾向が強まってきましたね)
 

勿論、今ある釣り場を守っていくという発想は大事ですし個人単位でも出来る重要な取り組みです。

ただこの業界を少しでも変えたい、良くしたいと考え業界に携わる人間なのであれば今後、
釣り場は守りつつも作る時代をスタンダードにしなければならないと強く感じます。

先週の投稿でも少し書いていましたが新しい血が流れなくなったコミュニティ・文化は持久戦に突入し、やがて廃れます。
 

つまり現実的に国内のバス市場を守りたいのであればまずはピラミッドの最下層が持続的に供給される仕組みを作る必要があるわけです。

これまではその役割を溜め池などの身近な釣り場が担っていましたがその身近な釣り場が年々減っているので衰退度もそれに伴い加速しています。

僕の感覚では溜め池を守るのにも限界がありますし、守ったところで初心者でも簡単にバスが釣れるようにはならないので問題の解決にはなりません。

(そもそも溜め池って基本的には誰かの所有地だと思うのでそこで普通に釣りをしている僕らの常識が歪んでいると思った方が良いかと…)
 

だからこそ10~30人程度が遊べる小規模な施設でも良いので手ぶらでも楽しめる管理された釣り場を各地域にどれだけ増やせるかがカギを握るはずです。

今回は釣り場の設計まで話を掘り下げるつもりもありませんが、新規層の流入を止めない為にはとにかく面倒な部分を排除するという事が重要で『手ぶらでも楽しめる』という点は今後の管理釣り場において必ず押さえるべき重要なポイントになるでしょう。

そこで抱えたユーザーをステップアップさせるために登場するのがダムや河川といった公的かつ天然の釣り場だと思います。

最終的にはダムごと管理釣り場として機能させることができれば理想的だとは思うのですがそれはかなりの実績と導線の準備が必要だと思うので簡単にはいかないと思います。

とは言えレンタルボート施設の導入とワカサギの放流事業等、近しい内容の実績はあるので不可能だとは思っていません。

個人でも企業でもダムごと買収できれば割と好き勝手出来るのになぁと思って[ダム 買収方法]でググっても全く情報が出てこなかったのでお金の力で解決するのは難しそうですが…笑

ちなみに生態系問題でめちゃくちゃ揉めるとは思いますがダム規模のフィールドを活用してバラマンディやトーマン、その他マス類等のターゲットを根付かせたフィールドが国内に欲しいと本気で思っている自分もいます。

流石に生態系が出来上がった既存のダムを利用するのは難しいかもしれませんが新たにその規模の閉鎖的管理釣り場と周辺施設を含めてフィッシングパークを作るならするなら3000億ぐらいあればどうにかなりませんかね?笑
(東京ディズニーシーの建設費が3350億らしい)
#3000億
 

話を小規模単位の管理釣り場に戻しますが、上手く当てればローカルビジネスのモデルケースとしてその後の事業拡大も十分見込めると思うんですよね。
 

具体的なデータで説明できるわけではありませんが直感力的なもので、『身近な釣り場は作っていく』という考えは比較的鮮明に僕の頭の中ではイメージすることができています。
 

ただ、会社を巻き込んで始めるのか会社を作って始めるのかが最近の悩みですかね…笑
 

というわけで今回は『釣り場は守る時代から作る時代へ』というテーマでお送りしました。
 

ちなみに僕が最終到達点としてイメージを膨らませている管理釣り場は馬鹿げた規模と世界観の釣り場です。

一つの施設というよりは釣りという遊びを軸に運営されるコミニュティパークのようなものかもしれません。

まぁ、いきなりそれに着手することはできないので小さく始めるという意味でも小規模管理釣り場の運営はやってみたいなぁと企んでいます。
 

自分が夢に向かって頑張れば頑張るほど業界の繁栄と存続に繋がるのであればこんなに嬉しいことはありませんね。
 

それでは今回はこの辺で。
 

でゎでゎ👋
 

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