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『市場と価値観の変化を捉える』人生釣り三昧#49

おはようございます。
出社してあいさつを済ませ席に座ろうとした時、太ももに妙な違和感があり手を突っ込んでみると何故かパンツが出てきたかずおかです。

#出社するまでに気付け
 

さて。
 

今回は『市場と価値観の変化を捉える』というテーマで僕が思う釣り市場の変化や価値観への考えについてお話ししていきたいと思います。

いつも通りバス市場寄りの目線から話すことになると思いますがよろしくお願いします。
 

▼比率自体は変化してないという可能性▼
バスバブルを生きてきた人間ではありませんがもうここ何年も「トーナメントは廃れた」「お客さんは大半がオカッパリ」「バスからソルトに人は流れた」といったような話を耳にします。
 

全て間違っている訳ではないですし僕自身どちらかと言えば上記の話は事実に近いことだと思っています。
きっと同じように考えている人は業界内外問わず多いでしょう。
 

ただ、この変化の捉え方次第では大きく打ち手を間違う可能性もあるなと思っているので捉え方はとても重要です。
バスバブルから今に至るまで本当に『トーナメントは廃れ、お客さんの大半はオカッパリに変化し、バスからソルトへと人は流れた』のでしょうか?
 

確かに以前に比べ勢いがなくなったのは間違いありませんがそれは釣りに限った話ではないはずです。

日本国内の人口推移、経済の動きと連動しながら考えてみると市場の大きさ自体が小さくなってはいるものの『トーナメンター(ボートアングラー)とオカッパリアングラーの比率』自体はたいして変わっていないような気もします。
 


バストーナメント最盛期、バスボートだけでなくアルミボートも含め多くのボートユーザーがトーナメントに出場して盛り上がっていたことでしょう。
 


しかしその期間に盛り上がっていたのはボーターだけでしょうか?

琵琶湖のようなビッグフィールドだけでなくその他のフィールドにしてもその当時、多かったのはボートアングラーだけでなくオカッパリアングラーもかなり多かったはずです。
 

事実、釣り場のキャパを明らかに超えたアングラーは様々な爪痕(問題)を残しました。
長く釣りをしている人は身に染みてわかると思いますが身近なフィールドは次々と釣り禁止になり閉鎖されていきます。
 

そうなれば釣り人が減っていくのも極めて自然な現象でしかありません。
 

バス市場最盛期以降、ボートを手放したアングラーも多いでしょう。
それを機にオカッパリだけを楽しむようになった人、ソルトに移行した人、釣り自体辞めた人…、色々な変化があったと思います。
 

そんなこんなでボーターが減る一方、間違いなくオカッパリアングラーも減っているはずです。
 

大体ボーターとオカッパリアングラーの比率は1:9か1.5:8.5ぐらいだと思います。
レンタルボートもたまに利用するという人を含めると2:8ぐらいまでは変わるかもしれませんが似たような比率であることに変わりはありません。
 

「ん?この比率自体は昔から変わってないのでは?」というのが僕の考え。
 

SNSの影響でフォロワー等に格差はあっても発信者数、投稿数は基本的に平等になりました。
それもあってオカッパリが盛り上がっているように見えていますが『あの頃に比べてトーナメントもオカッパリも廃れてはいる』というのが本質かなと。
 

▼市場の変化▼
国内の人口予測からも50年後くらいまでは高齢化が加速しながら人口は減少、若年層が増えない事は明らかです。
つまりバス市場に限らず釣り人は減り続けるでしょう。
 

これに釣り場の減少や規制が絡むとその減り幅が大きくなるだけで『減る』という大きな流れが変わる可能性は低そうです。
 

人が減るだけでなく「お金に余裕がなくて釣りを辞める人」というのもこれから先さらに増えるかもしれません。

すき家が数十円値上げするだけで大慌てしてしまうほど僕らの金銭事情に余裕はありません。
(僕は極めて冷静です。笑)
 

今回の話で詳しく掘り下げませんがサービスやモノを作るのは今や大半が海外なので世界的な経済成長に伴い原材料や賃金が上がるのは資本主義の基本。
そうなると日本に入ってくるものはやはり値段が上がり続けます。
 

同じだけ日本国内も賃金が上がればいいのですがこの国で値上げは悪となり、物価は殆ど変わらずもしくは値上がりし、賃金だけが実質減るような事が起こっています。
(ダイソーが今も100円均一なのも日本くらいです)
 

そうなると生活するだけで精一杯になり一般人レベルの人間は益々釣りの様なお金がかかる余暇を楽しめなくなる可能性もあるでしょう。
 

「国内市場に期待できないなら海外で活動、起業すればいいじゃん」と思える人は問題ありませんが日本人の性格上9.9割はそうはいかないというのが事実だと思います。
 

悲しい事実ばかりが僕らの前に立ちふさがりますが考え方によってはチャンスだったりもするわけです。
 

▼これからの動き方▼
今後、大きな企業ほど大きな売り上げを確保し続ける必要があるので国内市場規模に事業をコンパクト化するか海外に進出せざるを得ない状況になっています。
 

その流れが強まるほど国内市場に対して使われる費用は減っていくことが予想できるのでそれなりに隙が生まれると思うんですよね。
 

大きな資本力の無い僕らにとってそこは間違いなくチャンス。
資本力のある組織と同じような薄利多売方式でのやり方は日本国内において通用しないと思いますが正しいブランディングによって生まれた価値にはちゃんとお金を払う人がこの国にも残るはずです。
 

ただそれなりのお金を持つ人間だからこそ中途半端な物にお金を払うという事は期待できません。
 

『価値』の価値観は人それぞれです。
お金を持った人たちは何に価値を感じ、お金を落としていくのか…
 

それが分からない人間にこれからの時代を生き抜くことは厳しいと思うので何を差し置いても考え、向き合っていくことになるでしょう。
 

僕がこれから生き抜いていく未来にはそんな景色が広がっているので実際に色んな企画や販促活動と向き合いながら安易に「値下げ」に頼る事を心底嫌います。
 

「自分が活動する中で何にどれだけの価値を持たせるのか?」は人それぞれですが自分が提供できる価値は何なのか?という部分は常に考えながら行動していくことは大事かなぁと思います。
 

薄利多売、値下げ、相場とは向き合わないと決めてしまうとクオリティ、届け方とは真剣に向き合わなければなりませんがそれはそれで凄く楽しいですよ。
 

この冬に発売した商品についてもいくつか心配された価格設定の商品がありましたが無事に乗り切れそうです。

来年の春以降は自分に任される仕事が多くなった分、背負う物はどんどん大きくなりますがやり方は変わらず今後もリスク承知で攻め続けます。
 

「責任は僕が取りますから」が最近の口癖なのでいつかやらかすとは思いますがその時はどうかハイボールを恵んでください。笑
 

そんなこんなで今回は
『市場の変化と価値観の変化はミリ単位で捉えて見極めれるようになった方がいいよね』
という話でした。
 

それでは今回はこの辺で。

 
でゎでゎ👋

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