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『意見と数字を正しく読み解く』人生釣り三昧#45

おはようございます。
 

数か月前に実家から送られてきたシーブリーズのボディソープを未だに使い切れず、毎晩体を温めるつもりで風呂に入ってはクールダウンして風呂から出てしまうかずおかです。

#シーブリーズはシトラスシャーベット派でした
 

今回は『意見と数字を正しく読み解く』というタイトルでお話ししたいと思います。
 

▼2021春の新商品の売れ行き▼

ご存じの方が大半だとは思いますが昨年、部署移動に伴い大阪の支店から本社のある山口へと引っ越したのと同時に企画関係の仕事を任されるようになりました。

勤務年数自体が長くない僕が会社で動かせるお金は当然大きいものではなかったので比較的金額の小さなアパレル関係のデザイン・企画を担当することに。
 

そして昨年の秋、今年の春に出した商品は企画進行の流れを掴む一年目だったとはいえそれなりには僕の思いを形にできた作品たちです。
 

何を持って売れた、売れなかったかを判断するかは難しいところではありますが僕の中で『担当したカテゴリーのアパレルは過去最高販売枚数を更新し続ける』というのが一つの目標であり目安となっております。

数字に囚われてはいけませんが動きやすい環境を作るのに数字は欠かせない存在だからです。
 

その判断基準で言えば今年の春に関しては『売れた』という結果に終わったことになります。
詳しい数字は言えませんが昨年に比べて倍近い枚数を販売しました。
 

勿論、その結果も嬉しいことなんですがこういったライトなアパレル関係は数年前から右肩上がりだったことと、今年は販売した種類自体が多かったのである程度伸びるのは予想できたことでした。
 

さらに今年の春に関しては『変化』を意識してデザインした物が多かったのでモデル数が多かったとはいえこれまでのデザインとは違った新鮮さが注文・購入に至ったという面もそれなりにあるでしょう。
 

分かりやすく変化に気付いてもらうために露骨にこれまでと差別化するようなデザインを多数用意しましたがその変化を感じてくれた方もそれなりに居たのではないかと思います。
 

▼意見と感想▼

色々企画を進めていると「〇〇が売れているらしい、〇〇と同じような物を作って」や「これは売れなさそう」、「こんなデザインの作ってよ」といったいろんな言葉が飛び交ってきます。

よく「周りの意見を聞いて仕事を進めよう」的な言葉を聞きますがこういった会議や会話の中で出てくる言葉を意見として鵜呑みにするのはどうなんだろうと思う事が多々あります。
 

そのほとんどが意見ではなく感想だからです。
個人的にも意見は参考にするべきですがそれが感想であれば「そう思っている人もいるんだな」程度に受け止めるくらいが一番仕事を円滑に進める事ができると考えています。
 

身を置く環境にもよるかと思いますが意見を言える人って思ってより少ないです。
そういった意味でも企画を進める上で周りから飛んでくる発言が意見なのか感想なのか仕分けできる目を養っておくことはとても重要な事だと思います。
 

実際、アパレル関係のデザインを社内で進めていると「もっとシンプルな物がいい」「サンラインって分からないぐらいでいい」というシンプル路線派の感想が圧倒的大多数を占めます。
 

ここ最近の他社から出てくるデザインを見てもそれが世の中の流れである事は否めませんがそれだけが正解ではないのもまた事実。
 

僕が生み出す商品というのは勿論全て売れたらいいなと思って考えていますがデザインの方向性は結構バラバラで買ってほしい人の趣味嗜好をイメージしながら「大衆ウケはしなくてもこんな人たちには絶対ウケるよね」と考えながら形にすることも多いです。
 

時には「僕自身が着たいから」というエゴの塊みたいな作品も生み出しますが意外とそこまで奇抜な物が好きな人間ではないのとそれなりのセンスがあるので結構売れちゃいます…
#調子に乗るな
 

そんなこんなで今年の春は『変化』を感じてもらいつつ僕の中で『比較・分析』が出来るようなデザインをラインナップしたつもりです。
 

そんな考えがあったので「本当にシンプルは圧倒的数字を叩き出すのか?」という比較目的で1種類だけ超シンプル系のロゴTシャツも販売しました。
 


▼その数字に何を見る▼

色々なユーザーを頭に浮かべながらデザインを形にした結果、「思った通りに売れた物」「思ったより売れた物」「思ったより売れなかった物」それぞれに販売数という数字が表れました。

 
勿論、シンプル系のロゴTシャツは全体的に見れば売れた側に入る数字を残しましたが正直「こんなもんか」といったところ。
 

購入者のイメージとしてはウチとの付き合いが長い人(サンラインのウェアからしか選べない環境下に置かれている人)、年齢層が高い人ほどこういったシンプル路線を好む傾向にある気がします。
(本当はもっと複雑です)
 

こういった人は自分の身の回りには多く存在していますが市場的には大多数ではない事は確かです。
だからこそ情報は広く仕入れた方が間違いなく精度が上がるわけですね。
 

ちなみに今年の、否、今年もTOP2は『DRYポロシャツ(SUW-15025DP)』と『DRYフルジップパーカー(SUW-15028DPK)』でした。

 
これは僕とSNSで繋がっている方々からすると中々予想し難いかとは思いますが『獅子マーク』『黒×金』系統のウェア・グッズはウチの中で圧倒的安定感を誇ります。

海外へと流れる分も年々増えているため余計にその勢力が強まっていますし、定番デザインは発注する側としても安心感があり精神的ハードルが低いのでしょう。
 

今年は特に他のモデルに変化を与える分、万が一に備えて販売枚数はこの2つを軸に稼ぐ必要がありその手の人たちが好みそうなデザインにしたので余計に売れましたね。
 

それに続くのが『スーパーヘビーコットンTシャツ(SUW-15020T)』と『DRYロングTシャツ(SUW-15027DLT)』でした。

この2つについては上記のセオリーから外しながらもかなり健闘してくれたと思っており、僕の中で活路を見出すのに十分な結果を出してくれました。
 

これまではウチの糸を使ってくれるファンの方が着る・使う物だったアパレルとグッズ。
これからはアパレルとグッズを経由してウチの糸を使ってくれる人を生み出したいという考えを実現するための活路です。
 

機能や性能で差別化がし難くなった今だからこそこういった考え方・手法は結構有効だと思っています。
 

表面上は同じような数字が表れてもどんな人が買うのかをイメージして作品を作っているか否かでその数字をより深く読み解けるかどうかが少し決まります。


だからこそ多少のリスクはありましたが方向性は各デザインハッキリと分けたというわけです。

その少しを積み重ねて出来る限り鮮明に数字の裏に隠された背景が見えるよう努力するのは売れ続ける為に重要な事だと思います。
 

そんなこんなで今回は春夏新商品の売れ行きを振り返りながら『意見と感想はきちんと分別する』『数字は表面上だけでなくその背景を分析する』という事について話してみました。
 

ちなみにまだ出荷したばかりでハッキリとした数字がでるのはもう少し先なので今回は掘り下げませんが今年の秋冬新商品についても良い感じの反応を頂いています。
 

といった感じで僕が仕事の流れに慣れてきた事、センスに磨きがかかってきた事、そんな諸々含めてようやくエンジンが温まってきました。笑
 

まだまだこんなもんで終わらせるつもりはないので引き続き自分が身を置く環境、自分の手が届く範囲で出来る事に正しく向き合い今年の自分(結果)を超えられるよう必死で考え、動き続けたいと思いまーす。
 

それでは今回はこの辺で。
 

でゎでゎ。
 

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