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  • Re:You&Me通信

    産後2ヶ月から綴る、わが子との日常。 目に映る景色、 流れてくる音、 ただよう香り、 触れる肌ざわり、 感じられる味わい。 そのほか、思ったことや考えたことなど。

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そんな、秋の日

私にはなんてことない風景が 君にとっては未知の世界で まだみぬ世界を見ようと 声をあげながら 懸命に身体を反転させようとする君 無理してない? 疲れていない? 大丈夫? そんな声掛けをふとやめる 楽しんでる? 顔をあげた君の 力尽きるまで この世界を見ようとする目 ああきっと いつか私にとっても未知の世界を 歩んでいくんだね 世界をどんどん広げていく君に 喜びと切なさが同居する そんな、秋の日

    • 『うつくしいってなに?』

      図書館で一目惚れした本。 悲しいかな、 いつの間にか、 本=情報 になっていた数年前の私。 本、特に絵本は一読して終わるものになっていた。 わが子と絵本を一緒に楽しむようになって、 何度も繰り返し味わうもの メッセージを伝えるもの 読むたび発見があるもの 今の自分の心情に気付くもの 会話のきっかけになるもの …になった。  先日、 『うつくしいってなに?』を図書館で見つけて一読して、 ああこれはおうちで、わが子と一緒に味わいたいなと感じた。 帰ってすぐに、読み聞かせをし

      • 「50と15」 ある子が時計の3を見て「50分かな?」 私が「うーん、確かに5が一緒だね。15分だよ」と返すと、 「ごじゅうとじゅうごって似てるんだもん、反対に読んだら一緒じゃん」と。 この子は音で世界を認識しているんだ!と気付き、思ってもみないことに何だかとても楽しくなった

        • 『読者としての子ども』

          赤ちゃんと会話することや、子どもへの読み聞かせって良いことみたいだけど、どうしてなの?という方へ。 以下、引用メモ ・字の読めない子はことばの魔法を信じていて、その基本的信頼感が、ことばの力の土台をつくる ・無文字社会では、一度聞いたことばをはっきり心に刻む能力がある ・字によらず音によってことばを受け入れている時期の子どもたちは、ことばのなかにある音楽をたのしむ ・そしてナンセンスの世界へ。自分たちにはめられる枠を取っ払おうとするエネルギーが、ナンセンスを楽しむことにつ

        • そんな、秋の日

        • 『うつくしいってなに?』

        • 「50と15」 ある子が時計の3を見て「50分かな?」 私が「うーん、確かに5が一緒だね。15分だよ」と返すと、 「ごじゅうとじゅうごって似てるんだもん、反対に読んだら一緒じゃん」と。 この子は音で世界を認識しているんだ!と気付き、思ってもみないことに何だかとても楽しくなった

        • 『読者としての子ども』

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        • Re:You&Me通信
          6本

        記事

          ゆで卵

          黄昏に不安がる君の横で 卵を剥く かざした右の拳は ゆで卵より小さくて ああ、またひとつ 思い出すものが増えた

          「みんな、僕たちが死んでいくのを無慈悲に見ていた。誰もこの戦争を止めてくれはしない。伝えたいことも、伝えるべきことも何もない」 20241007朝日新聞 フサム・ナイムさん 世界の人々に、伝えたい言葉はある?と聞かれて、14歳の少年は少しの沈黙のあと、首を横に振った。

          「みんな、僕たちが死んでいくのを無慈悲に見ていた。誰もこの戦争を止めてくれはしない。伝えたいことも、伝えるべきことも何もない」 20241007朝日新聞 フサム・ナイムさん 世界の人々に、伝えたい言葉はある?と聞かれて、14歳の少年は少しの沈黙のあと、首を横に振った。

          おちびの言っていることが分かればいいのに、と思う時もあるけど、全く同じ言語ではないからこそ面白いのかもしれないなあ。あとから答え合わせできたとしたら、「あの時、勘違いまで甚だしたかったよ、ホント」とか言われちゃいそうだけど。笑

          おちびの言っていることが分かればいいのに、と思う時もあるけど、全く同じ言語ではないからこそ面白いのかもしれないなあ。あとから答え合わせできたとしたら、「あの時、勘違いまで甚だしたかったよ、ホント」とか言われちゃいそうだけど。笑

          復讐したいと思ったこともありましたが、その考えにとらわれると、家庭で夫や父親でいられなくなる。自分を内側から破壊するような感覚です。 20241003朝日新聞 マオズ・イノンさん イスラム組織ハマスの攻撃で両親を亡くした彼は数日後、流した涙が、地面を覆う血を洗い流す夢を見た。

          復讐したいと思ったこともありましたが、その考えにとらわれると、家庭で夫や父親でいられなくなる。自分を内側から破壊するような感覚です。 20241003朝日新聞 マオズ・イノンさん イスラム組織ハマスの攻撃で両親を亡くした彼は数日後、流した涙が、地面を覆う血を洗い流す夢を見た。

          「テロリスト」として生まれた人などいない。どういう事情がその人を「テロリスト」にしたのか。 20241003朝日新聞 マオズ・イノンさん 次の戦争を防ぐためには、過去の敵を未来のパートナーにしなくてはなりません、と。

          「テロリスト」として生まれた人などいない。どういう事情がその人を「テロリスト」にしたのか。 20241003朝日新聞 マオズ・イノンさん 次の戦争を防ぐためには、過去の敵を未来のパートナーにしなくてはなりません、と。

          モンスターを倒すには、その目を見るべきです。 20241003朝日新聞マオズ・イノンさん  イスラエル人とパレスチナ人は互いを知らないから相手をモンスター化して、自分もまたそうなる。目を見て対話を始め、歴史や痛みを理解・共感することで同じ人間として見られる、と。

          モンスターを倒すには、その目を見るべきです。 20241003朝日新聞マオズ・イノンさん  イスラエル人とパレスチナ人は互いを知らないから相手をモンスター化して、自分もまたそうなる。目を見て対話を始め、歴史や痛みを理解・共感することで同じ人間として見られる、と。

          書きかけ)Re:You&Me通信というマガジンタイトルの由来

          マガジンタイトルの由来について 新卒で入った会社から、転職を経て、いくつかの職場を経験してきているが、ほとんどの職場でコラムや通信、新聞を書く機会をいただいた。 職場は変わってもタイトルは、You&Me通信で基本統一。 (違った時もあったかな?うろ覚え) 単に、新しいタイトルを考えるのが面倒だったから…と、クールぶってみたいところだけど、読んだ方から嬉しいお言葉をいただくことがあったから、今は思い入れがある大切なタイトルです。 「Re:」はメールで、返信という意味で使わ

          書きかけ)Re:You&Me通信というマガジンタイトルの由来

          (前略)誰もが自己を放棄し無謬性にすがりついてまで、安心できる居場所を欲している現在は、どれだけ殺伐としていることか。 20240827 朝日新聞 星野智幸さん 否定されたくない、の感情は不安や恐れ? それはどんなニーズからきている?連帯、共感、安心、自信、受容?

          (前略)誰もが自己を放棄し無謬性にすがりついてまで、安心できる居場所を欲している現在は、どれだけ殺伐としていることか。 20240827 朝日新聞 星野智幸さん 否定されたくない、の感情は不安や恐れ? それはどんなニーズからきている?連帯、共感、安心、自信、受容?

          あらゆる発言が攻撃できるか感動できるかで消費される状態では、対話はおろか言語も成立しない。そこに呑み込まれなくなければ、文学の言葉を吐くしかない。他人に通じるかどうかも定かではない、究極の個人語だから。 20240827 朝日新聞 星野智幸さん

          あらゆる発言が攻撃できるか感動できるかで消費される状態では、対話はおろか言語も成立しない。そこに呑み込まれなくなければ、文学の言葉を吐くしかない。他人に通じるかどうかも定かではない、究極の個人語だから。 20240827 朝日新聞 星野智幸さん

          「なぜ私たちは日本にいるの?」泣きながらそう尋ねると、父は言った。「歴史を乗り越えるためだよ。国と国より、人と人との関係は深い。ここで中国人として育てる。国を超えるような人になってほしいんだ」。 20240825朝日新聞 小学1年生の陳天璽さんが日中戦争にショックを受けた時に。

          「なぜ私たちは日本にいるの?」泣きながらそう尋ねると、父は言った。「歴史を乗り越えるためだよ。国と国より、人と人との関係は深い。ここで中国人として育てる。国を超えるような人になってほしいんだ」。 20240825朝日新聞 小学1年生の陳天璽さんが日中戦争にショックを受けた時に。

          指揮者とは自らは音を出さず、人々を結ぶ存在。 20240825朝日新聞 下野竜也さん

          指揮者とは自らは音を出さず、人々を結ぶ存在。 20240825朝日新聞 下野竜也さん

          「不確かなものを不確かなままで置いておける余裕」が減っていて、本当なのか嘘なのか、敵なのか味方なのか、カッチリさせたがる。その風潮はわかりながらも、でも、わからないものに対する耐性をつけることって、人間社会で生きていく上ですごく大事 2024.7.13朝日新聞 ヨシタケシンスケ

          「不確かなものを不確かなままで置いておける余裕」が減っていて、本当なのか嘘なのか、敵なのか味方なのか、カッチリさせたがる。その風潮はわかりながらも、でも、わからないものに対する耐性をつけることって、人間社会で生きていく上ですごく大事 2024.7.13朝日新聞 ヨシタケシンスケ