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政治素人がインボイス制度に反対してみた話ーはじめての陳情編

政治素人が政治家に『陳情』してみた。


最初は一人で、インボイス制度の問題点を伝える活動をしていました。
2021年10月の衆議院選挙のときに、Twitterアカウントを立ち上げ。

当時はインボイス制度について正しく理解できている人はほとんどいませんでした。

与党が勝ったらインボイス制度は通っちゃうよ、と呼びかけましたが、結局、衆議院選挙は与党の圧勝。

2022年7月の参議院選挙、インボイス制度は止める最後のチャンスですよ、と呼びかけ続けたものの、こちらも与党の圧勝に終わりました。

あーあ、選挙も与党圧勝すぎてこりゃもうダメだわ。
ぶっちゃけもうインボイス制度止めるの無理だわー。

…と、内心ふてくされていた私(笑)

そんなとき、声優チーム『VOICTION』からお声が掛かりました。

「政治家に陳情に行くので、一緒に来てもらえませんか?」


陳情って何するんですか??←本音。

「陳情」
って、一般的に知られている言葉なのでしょうか。
私はVOICTIONからお声が掛かるまで、正直知りませんでした。

要は、政治家に「インボイス制度が始まるとこんなに困る人たちがいます」というふうに実情を伝えて、なんとかしてくださいとお願いすること、のようです。

申し遅れましたが、私は公認会計士でもあり、声優でもありまして、VOICTIONのメンバーの皆さまは声優の大先輩方でもあるわけです。

この方々にお願いされたら断れないよね!

…という体育会系の業界特有の後輩ポジションの気持ちもありつつ(笑)単純にVOICTIONのメンバーの皆さまの活動を応援したいという気持ちが強く、陳情自体はよく分からないけど同行することになりました。

初回はとにかく緊張しました。
オーディションに臨むくらい緊張しました。
(※周囲にも本当にそのように感想を伝えていました)

何せ二回目以降のことなど考えていなかったのです。
一発勝負、先輩方の助けにならねば。
そのような気持ちで臨んでいました。

初回の陳情後は、カフェで3時間も反省会をしました。
今後どうすればいいのか、誰も正解が分からなかったのです。

ド緊張した初回の陳情を終えて、それで終わりかと思いきや、その後はあれよあれよという間に、与野党問わず、国会議員地方議員問わず、何十件もの陳情をこなすことになるとは…このときは思ってもいませんでした。
(詳しくはVOICTIONの活動報告ページをご参照ください)

政治家といっても、それぞれ皆さん得意分野があり、インボイス制度について全員が詳しいわけでもありません。

前のめりで聞いてくれる人、塩対応の人…本当に色々な人がいました。

「個人的には反対したいけど、党の方針には従わないといけない」

これが一番意味が分かりませんでした。

あなた個人は、反対の気持ちなんですよね?
党の言うことに従うしかできないなら「あなた」が政治家である意味とは?

そう思わずにはいられませんでした。

こうして様々な陳情をこなし、政治素人だった私も、政治の世界の「仕組み」をほんの少しだけ知ることとなりました。

そのうえで確信していることがあります。

国民は政治家のやり方に従う必要などない。

ということです。

党の方針、誰それの立場がどうこう。
知ったこっちゃありません。
それは政治家が政治の世界の中で、勝手にやってください。

国民は、国民の立場で、ただ実情を訴えるだけで良いのです。

「法律で決まったことだから」

知ったこっちゃありません。
決まった法律に問題があったら、国民に止める術は無いのでしょうか?
国民のための法律なのですから、国民が「おかしい」と思う法律はきちんと立ち止まり、考え直すべきではないでしょうか。

国民が政治家の顔色をうかがってお願いするなど、おかしな話です。
だって選挙で受からせる・落とす選択肢を持っているのは、国民の方です。

選挙のときだけ腰が低い政治家は信用できません。
陳情をしながら、私はその「人」を審査することもできるのです。
そういう意味では、非常に良い経験ができたと思います。

そして国会議員だけでなく、地方議員への陳情の機会も次第に増えていくことになりました。

次回は、豊島区の「請願」「意見陳述」編です。

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