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140字小説「魔法使いになりたい」

「魔法使いになりたかった」
そう聞いて、子供らしい無邪気な夢だ。と侮っていけない。

学校でも家でも、何一つ思い通りにならなくてうんざりした彼女は

「この世界を魔法で意のままにしたい。
 誰も彼も足元に跪かせてやりたい。」

そう真剣に思っていたのだから。

子供の夢は可愛いなんて、大人の勝手な願望だ。

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