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PARADEへゆくよ-2・BUCK-TICK 35th anniversar(9/23 横浜アリーナ)

2022.9.23 横浜アリーナで開催された
BUCK-TICK 2022 "THE PARADE" -35th anniversary- FLY SIDE 後編です。

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EN.1
照明の消えた暗いステージに人影が現れ、前の人たちがざわついて立ち上がり始める。え?スタッフじゃないの???と思いつつ、つられて立ち上がるとメンバーが続々登場。ステージが暗い中登場って斬新!

映像は、赤く光るネオンに縁どられた建物と看板、赤い風車。
まるっきりムーランルージュ!
そして始まったのは Django!!!眩惑のジャンゴ

登場したあっちゃんはシルクハットにマラボー、ニーハイ。
そこまではまぁ想定内。
でもでもちょっとまって!!!揺れるマラボーの下、いきなり太腿出てますけど???あっちゃん、下履いてる????(安心してください、履いてます。)とショートパンツの丈に度肝を抜かれて、他の記憶は一切ございません。なんだかもう大盤振る舞いね…お祭りだからかしらね…美しい御御足、もうちょっとしまっておいてくださってもよろしいのよ…あっちゃん。(まぁ出してたら見るけどね)

からの惡の華
ショーパンニーハイの麗しき56歳男性が白い腿をさらしながら「惡の華」を歌う。という倒錯した世界。

「デビューアルバムから懐かしい曲を…」とのMCで始まったILLUSION。
伸びやかなあっちゃんの声に聴き惚れる。

EN.2
 
白いレース(?)をほっかむったあっちゃんは、花嫁か聖母マリアさながら。(下は短パンニーハイ。そのギャップよ。)
この曲は本当に美しい。美しいの一言に尽きる。ヒデさんありがとう。

夢見る宇宙
イントロで10年前の「夢見る宇宙」コンサート会場にタイムスリップしてしまう曲。BUCK-TICKに出会ってからの出来事が走馬灯のように浮かぶ曲。~あなたに出会えた夜 僕はうまれた~と歌うあっちゃんに、BUCK-TICKに出会って、わたしも生まれたんだよ。なんて思って胸がいっぱいになる。
~踊りましょう~と膝を軽く折って手を差し伸べる。くるくると廻る。踊る。あっちゃんの一挙手一投足が大好きで目が離せない。

Solaris
きらめく水面の上を蝶々が飛ぶ。揺れる水面の下を魚が泳ぐ。
きれいな曲に聴き惚れ、きれいな映像に見惚れて、幸せな時間が終わってしまった。

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MCとか、いろいろ

「35年やってきました。拾ってくださったビクターの田中さん、ありがとうございます。感傷に浸っている暇などございません!明日もあります。ツアーも始まります。誰かのコロナで延期になったライブもやります。レコーディングもまだまだです。締め切りが迫っています。」(うろ覚え)

立ち止まりませんよ、まだまだ行きますよ、というベテランの気概を感じたMCでした。ただ、「まだまだ」「締め切りが」としきりに仰っていたので、予定が盛りだくさんなのは嬉しいけどちゃんと休んでね。忙しすぎて病気なんてしないでね!と思ったことでした。

パレードはまだまだ続く。いつか終わりを迎えるその日まで、一日でも長く一緒に歩いて行けますように。

「THE PARADE FLY SIDE、HIGH SIDE」と銘打っておきながら、セットリストには「FLY-HIGH」も「STEPPERS-PARADE-」も「LOVE PARADE」もなし。「やると思ってただろ、やらねーよ。」っていう今井さんの悪そうな笑みを想像してニヤニヤする。うんうん、そうだよね。そういう人たちだよね。そーいうとこ大好きだよ。

彼らにとって35周年は通過点のひとつに過ぎないのだな。振り返って感慨に浸るよりも、今を見つめてただひたすらに前に進んでいくのだな。と静かな情熱や覚悟のようなものを感じるセットリストでした。

待ちわびたコンサート初日。あっという間でした。
夢のようだったな。でもあと一日分あるんだよね。
ということで2日目・HIGH SIDEに続く。

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