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ヨーロッパへの憧れを持ち続けた私の15年


私が渡航先にオランダを選んだ理由は前回の記事で書かせて頂きましたが
本当はもう1つ理由があります。
それは、オランダは私がヨーロッパへ憧れを持った原点の国だったからです。

きっかけは小学生の頃の家族旅行

時は遡り、小学3年生の夏休み
家族5人でオランダとベルギーに海外旅行へ行きました。


両親が共働きだったこともあり、
我が家には自由に使えるお金がある方だったとは思いますが
決して裕福な家庭というわけではありませんでした。
そこで、子供達の長年貯めたお年玉貯金を全額使い果たしての
海外旅行となりました。(後日談)

そもそも両親は海外への興味が全くなかったのですが
友人の旦那様が海外に出張中だったため、一緒に旅行へ誘われたのが
私の夢の始まりのきっかけでした。

他にも数家族が揃っての団体旅行だったので、
英語力ゼロの両親も安心して海外旅行ができる
良いチャンスだったのだと思います。
実はこれ2度目でして、私が5歳の時に同じメンバーで
アメリカのLAにも訪れました。
それが私にとって初めての海外旅行でした。


そんなこんなで初めて目にしたヨーロッパの美しい街並み、
荘厳な建築、街ゆく人々の姿、
聞いたことのない言葉、おしゃれなお店や広告、

『こんな夢みたいな世界が現実にあるんだ。。。』

どこをみても輝いてみえて
夢のような感覚は今でも鮮明に覚えています。


それはただ単に、海外だったからというわけではなく
『ヨーロッパだったから』だと思います。

5歳の時にアメリカへ行った時とは明らかに異なる
感覚、高揚、憧れがそこにはありました。




私はその時から、「将来はヨーロッパに住みたい」と思うようになりました。
私が訪れたのはオランダとベルギー、どちらもすごく素敵で
きっと周辺の国ももっと素敵だろうと思い
私にとってベストなヨーロッパの国を探したいと思いました。
その思いはその時からずっと変わらず、いつも心の隅にありました。


夢に近づけない中学/一歩踏み出した高校


いざ中学生になってみると英語の勉強がどうも好きになれませんでした。
英語を実際に使う機会などなく、本当にこれで通じるのかと常に疑問でした。

更には、私よりも英語ができる人は学校にたくさんいて、
「自分には無理だ」と完全に諦めていました。

でも、世界史の授業は本当に大好きで
誰よりも成績が良かった自信があります。
自分の知らない世界を知れることが本当に楽しかったのだと思います。

特にヨーロッパは歴史が古い国で、
世界史でもメインで出てくる国ばかりです。
資料集に載ってる宮殿やお城を見て、「いつか行ってみたいな〜」と
よく考えていたのを思い出しました。

高校卒業後の進路を考えるタイミング、
私はフランス文学を専攻することに決めました。

これは私にとって初めての大きなチャレンジでした。
私は今まで無難でありきたりな選択しかしてこなかったし
今思えば、中学と高校では大きな選択をする必要がなかったのかもしれません。


塾の先生には
「経済学部にしておけば就職の時に有利だと思うよ」と言われました。
それは先生の本心であり、私の将来を考えた上で言ってくれた言葉でした。

でも、私は経済学に全く興味が持てなかったのと
(経済学専攻の方、申し訳ございません!)
大学では「とりあえず留学してみたい」という思いがあったので
それならフランス文学を学んでいた方が留学しやすいと思ったからです。


こんな特殊な学科を選んで良いのだろうかと
その当時は想像のつかない将来に不安でいっぱいでしたが
それと同時に、これからは自分の意思で将来を描ける環境になることが
嬉しくもあり、ワクワクしている自分がいました。



なぜ英語ではなくフランス語を選んだのかと思った皆さん、

私はこの時点で英語ができる人との差が圧倒的に違うため
これから英語を学ぶのはもう手遅れだと思っていました。

今考えたら、諦めるの早すぎだろ!って笑ってしまいますが
その当時の私は他人と比べてばかりで、周囲より劣っていることに対して
羞恥心と劣等感が強い人間でした。
本当は何歳からでも始められるんですけどね!



そこで、ほとんどの人がやっていないフランス語だったら
みんな同じスタートラインから勉強できると思ったからです。
それとヨーロッパといえば、フランスかな…?と。笑


夢が大きく近づいた大学時代

おかげさまで最高な大学生活を送ることができました。
当時、この選択をした高校生の私をハグしてあげたいです。


もちろん、大学時代には留学の夢も叶え
大学時代だけで、25カ国ほど訪れることができました。
高校生の時には想像もつかないほどの夢みたいな4年間が待っていました。
(これだけ行って全然英語できないんですけどね笑)

またどこかで、私の大学時代のお話をできたらと思っています。


ただ、実際にフランスへ留学したり、いろんな国へ訪れて思ったことは
「やっぱり世界共通語は英語なんだ。」ということです。
そんなの当たり前で分かってはいましたが
英語さえ話せれば世界中の人と話せる。
改めて英語の重要性を痛感した、大学時代でもありました。


だから今、私は英語を習得したいのです。
そのために4月、私の原点であるオランダへ行きます。


年末ということもあり
人生の振り返りになってしまいましたが
改めて思い返してみると
私の夢は幼い頃から
ずっと変わっていなかったのだなと思いました。


そしてもうすぐ、その夢の実現となる
更なる1歩が始まると思うと最高にワクワクします。

今までは何か新しい大きなことに挑戦する時は常に不安があったのですが
今回の挑戦はワクワクしかありません。



母にワーホリでオランダへ行くと伝えた時の話


先日、母親にワーキングホリデーでオランダに行くことを伝えました。
その時のエピソードが深過ぎたので皆さんにシェアしたいです。
既に長いですが、ここまで来たら最後まで読んでください。

〜母親とドライブ中〜

私:「小学3年生の時、ママがオランダに連れて行ってくれたおかげで

   海外に興味を持つようになったんだよ。

   あの経験があったから今の私がいる、本当にありがとう。」

   (こんなにストレートに言えなかったけど、大体はこんな感じ)


母:「あの時、出張に行っていた友人の旦那さんが言ってたんだけどね、

   子供達を海外に連れて行ったのは 

  『世界はこんなに狭い』

   ということを教えたかったから


    なんだって。」




私:「え!どういう意味?!『世界はこんなに広い』ではなくて?!?」
    (聞き間違いかと思って聞き直したくらい)


母:「飛行機に数時間乗れば、誰でも簡単に他の国へ行ける。

  海外へ行くことはそんなに大それた事ではないってこと。

  だから躊躇する必要はなく、

  行こうと思えば自分の力でいつでも行ける。

  っていうことを伝えたかったんだって」



私:「ここ最近聞いた中で1番の名言…鳥肌立った。」


確かにそうだよな、って思った。
なんか海外へ行くって、もの凄く大それたことのように思うけど
今行きたいと思えば、チケット買えば今すぐにでも行ける。
あとはその意思と行動力があるかどうかだよな。

そこで生活をするってなると、もちろん大変なことはたくさんある。
でも、もし本当に辛かったらいつでもすぐに戻ってこれる。
また行きたくなったら、またチケットを買って行けばいい。
そんなに重く考える必要はなくって、もっと単純なこと。

なんだかすごく、気持ちが楽になった。

明日で1年が終わる、来年はどんな1年になるのか楽しみでしょうがない。

THANK YOU FOR 2022、AND SEE  YOU  NEXT YEAR 2023!


実家で見つけた、9歳の時にオランダで買った自分へのお土産。

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