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【No.5】ようやく三日坊主から抜け出した!その学習法とは…~前編

50を過ぎてオンライン英会話を初めてみた

幾多の困難(大袈裟だけど)にさらされたカナダ出張だったが、これを切り抜けられたのは、既に述べた、関谷英里子さんの本のおかげだけど、実はもう一つ秘密兵器があった。

それはオンライン英会話。

インターネットでスカイプというビデオ通話システムを使って、マンツーマンで英会話を学ぶというものだ。今まで何をやっても長続きしなかった私が唯一続けられたのがオンライン英会話だった。

出会いは2012年ごろ。ある日本企業が新事業としてオンライン英会話のサービスをスタートするというので取材に出かけたのだ。

すでにレアジョブなどのオンライン英会話は世の中にあったが、まだまだ関心は低く、私も名前を聞いたことがあるという程度だった。だが、取材してみて、「これはいいかも!」と思った。

まず、実際の英会話教室に通うよりも圧倒的に費用が安い。

前述のように、英語を話せるようになるためには少なくともあと1000時間、英語にどっぷり漬からなければならない。1000時間を確保しようと思うと、週1回1時間の英会話教室に通うだけでは20年以上かかる。お金もかなりの額になりそうだ。その点、オンライン英会話は、月に何回受けても定額というところが多く、その金額も通学の英会話教室の半分以下だ。

パソコンとインターネット環境さえあれば、好きな時間に好きな場所で勉強できるというのも利点。教室に通わなくていいというのは、仕事と子育てで余裕のない日々を送っていた私にはありがたい。これなら続けられそうだと、さっそく、取材したオンライン英会話に申し込むことにした。

多くのオンライン英会話は、人件費の安いフィリピン人を講師とし、月謝を安く抑えている。しかしこのサービスは、講師が全員英語圏のネイティブスピーカー(つまり白人)というのがウリだった。その分、月謝が若干高いのが難点。マンツーマンだとフィリピン人講師のところの倍くらいになる。そこで、月謝の安い3~4人のグループレッスンに申し込むことにした。

私が一番ダメ…。グループレッスンで凹む

夜、仕事も家事も終わってお風呂にはいってさっぱりしたところで、オンライン英会話を始める。スカイプだと本来なら顔が見えるのだが、そのサービスは実によくできていて、先生の顔はパソコンの画面で見えるのだが、生徒は実際の顔の代わりにアバターが表示される。だからお風呂上りのスッピンでも平気でグループレッスンに出られるというわけ。

初級、中級、上級とクラスが分かれていて、テキストはwebサイトからダウンロードすることができる。私は初級からスタート。人に道を尋ねる、レストランで注文をする、日本の文化や日本食について説明をする、などのトピックを順番にこなしていく。

が、すぐに壁にぶち当たった。

レッスンは、自分が都合のいい時間にアクセスして人数に空きがあるグループを見つけてレッスンに入れてもらう。だからメンバーは毎回異なるのだが、どの組み合わせになっても毎回、一番下手なのは私。みんな同じ初心者クラスのはずなのに、私より明らかにレベルは上なのだ。

グループ内で順番に発言の回が回ってくるのだが、「正しい答を選びなさい」「Aのフレーズを読みなさい」といった先生の簡単な指示も、私だけ理解できない。私の番になるといつも、えー、うー、と言うばかりで会話がはずまない。
オンラインで顔は見えないはずなのに、「いつまで待たせるんだ」という他の人のイライラが伝わってくる(思い過ごしかもしれないけど)。日に日に気持ちが沈んでいき、半年もせずにフェードアウトしてしまった。(つづく)

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