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【No.23】フィリピン留学、授業以外の時間はどうしてる?
食事はこんな感じ
1日3回の食事はすべてブッフェ式。主食とスープ、おかず3品とデザート付き。キッチンスタッフが欲しいだけお皿に盛ってくれる。
メニューは学校にもよるが、日本食、フィリピン料理、中華、韓国料理など生徒の国籍にも合わせていろいろなものが出る。
写真はある日の夕食。
見た目はちょっとわびしいが、味はなかなかいける。お米も、日本の高級米ほどではないが案外もっちりしていておいしかった。
食事の時間は1時間。みんなばらばらに食堂に現れて、一人で食べていたり、2,3人で食べていたり。空いた席を見つけたら、勇気を出して「隣、座っていい?」と割り込もう。みんな、気持ちよく仲間に入れてくれるし、色々な人と話すのは楽しい。オーストラリアのワーホリの後に寄ったという人、フィリピンで英語を勉強したあと、別の国にワーホリに行く人、大学生を休学して英語を勉強しに来ている人など、背景も目的もさまざま。CNE1は日本人100%の学校だけど、外国籍の生徒が多い学校なら、もっといろいろな話が聞けるだろう。
休憩時間は何をする?
授業と授業の間に10分間の休憩時間がある。教室で次の授業まで教室で待ってもいいし、自室に戻って休憩してもいい(同じ建物内に寮があるので徒歩0分!)が、なるべく外に出て、先生たちと英語で話す努力を自分に課した。この学校は日本人率100%なので、そうしないと授業以外で英語を話す機会がないのだ。
先生たちは、クウボと呼ばれる東屋に集まって、おやつを食べたりしゃべったりしている。特に話題もないけど、とにかく飛び込む! 先生方も、こっちが英語をしゃべりたいことを承知しているから、にこやかに迎えてくれる。
土日はどう過ごす?
私は1週間だけの留学だったので、土日に遊ぶという機会はなかったが、長期の人は土日に何をしているのだろう。
CNE1は、キャンパス内に校舎、寮、ラウンジや食堂などの共有スペース、グラウンドなどが揃ったオールインワンタイプの学校なので、基本的にはキャンパス内で生活が完結できてしまう。だから休日も、部屋でのんびりしたり、テラスで読書をしたりして過ごしている人が多い。英語の勉強を兼ねてYouTubeで洋画を観て過ごすという人もいた。とくに、自分でお金を貯めてきた人、これから別の国へも留学に行く人は、節約したいから、なるべく出掛けずに過ごしていたみたい。
ちょっと外に出たくなれば、バスで15分のところに巨大なショッピングモールがあるので、誘い合わせてそこへ行くという人も。
余談になるが、フィリピンでショッピングモールといえばSMモールが有名だ。日本のイオンとか、ららぽーとのようなイメージ。SMとはshoes makerの略。もとは小さな靴屋だったオーナーが、一代でここまで大きなビジネスに成長させたらしい。モール内には大型のスーパーマーケット、レストランやカフェ、おもちゃ屋、ブティック、家電や衣料の量販店、映画館、スパ、ネイルサロン、ゲームセンター、キッズスペースなど何でもそろっている。平日の昼間でも、ローカルのフィリピン人たちで賑わっているので、彼らは仕事しているのだろうか、と心配になるくらい。
入り口にはガードマンが立っていて鞄の中身をチェックされる。フィリピン人といえばいつも笑顔でフレンドリーなイメージだが、ここのガードマンだけは笑っていない。
フィリピンと言えば蒸し暑くて過ごしにくいのではと心配していたが、学校内は聞き過ぎ、というくらい冷房が効いているし、ショッピングモール内もギンギンに冷房が効いているので案外汗をかくことがなかった。
イングリッシュオンリーポリシー
ところで、どこの学校でも、母国後を絶対使ってはいけない時間帯やエリアを設ける「イングリッシュポリシー」があることは既に話した。
CNE1では、英語しかしゃべりたくない人は、「English Only Policy」というカードを首から下げればいい。ひとたびこれを首にかけたら、どんなに困っても英語しかしゃべれない。これには意外に勇気がいる。
それゆえか、誰一人このカードを首にかけている人はいなかった。だけど、せっかくここまで来たのだし、と2日目くらいに首にかけて食堂に行ってみた。
浮くだろうなーと思ったが、「えらいね、私もやりたいんだけど勇気がなくて」とか「私は勇気がないから(カードを首に)かけないけど、英語で話すようにするね」と声をかけてくれる人が多かった。みんな心優しき(弱い?)日本人なのだ。そんなことじゃいかんよ、君たち、と思う反面、彼らの優しさにちょっとじ~んとした。
留学で出会った人たち
短い期間だったが、留学で出会った人たちのことは忘れがたい。
S子ちゃんは、31歳。病児保育専門の保育士。オーストラリアにワーホリ中で、5カ月になるとか。英語力をもっと伸ばしたくてワーホリ途中でフィリピンに来たという。
ワーホリができるのは31歳まで。ずっとワーホリに憧れていて、チャンスをうかがっていたけどなかなか踏み切れず、年齢制限ぎりぎりになってついに決心したそう。
オーストラリアの語学学校は、金額が高いし、少人数とはいえ、講義形式の授業なので、自分から積極的にどんどん発言しないとなかなか英語を話す機会がないし上達もできない、フィリピンなら安いしマンツーマンレッスンだと聞いてきた、とS子ちゃん。6週間ここで学んでまたオーストラリアに帰るという。
保育士として、すごいスキルと経験があるのに、もっと自分を磨かなければ、と努力する姿が偉いな、と思う。(その後、S子ちゃんとは、オーストラリア出張のときに再会した!こんなご縁ができるなんて、留学のおかげだ!)
Nちゃんは、日本では看護師をしていた元気な26歳。NICU(Neonatal Intensive Care Unit:新生児特定集中治療室)に勤務をしていて、小さな赤ちゃんが亡くなっていくのを見るのが辛くて一度仕事を離れたくなったという。バックパッカーで旅して、お金がなくなれば日本に帰って看護師のアルバイトをしてまた旅に出る、ということを繰り返し、30カ国近くを旅したのだとか。この学校で英語を勉強してオーストラリアのメルボルンにバリスタ修業に行くつもりだという。
ワーホリでオーストラリアに行き、ケアンズのバナナ園で働いていたというSちゃん、歯科衛生技師の仕事を辞めて来たM子ちゃん、フィリピン留学のあと、カナダに留学する予定のMちゃん…。
みんなとは、FBでゆるりとつながっている。またどこかで会えるといいな!(つづく)
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