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【No.16】フィリピン、語学学校選びのポイントは

まず、自分は何を重視するかを整理しよう

フィリピンのおすすめの語学学校は?とよく聞かれるが、一つに絞るのは難しい。理由は、人によって重視するポイントが違うから。できるだけ安く上げたいという人もいれば、少々高くてもいいから快適な環境がいいという人もいる。リゾートも楽しみたいから海の側がいいという人もいれば、遊びの誘惑が少ない田舎の学校がいいという人もいる。

自分にとって一番いい学校を選ぶためには、自分は何を重視するのかを整理しておくといい。ポイントとなるのは次の5つ。

(1)政府の認定を受けているかどうか
(2)国籍比率
(3)勉強重視か観光か
(4)キャンパス型かビル型か
(5)快適性重視か金額重視か

(1)政府の認定を受けているかどうか
学校フィリピンには数多くの語学学校があるが、質のわるい学校、違法な学校も多いと聞く。その学校が、TESDA(Technical Education and Skills Department Authority=フィリピン労働雇用省技術教育技能教育庁)の認定を受けているかどうかを必ず確認しよう。認定を受けていない学校は違法。カリキュラム、教員の質、設備、安全面などで一定の水準を満たしていないとTESDAの認定を受けることはできない。

(2)国籍比率
英語漬けの環境に浸りたいなら、学校の国籍比率は重要なポイント。一般的に、日本人経営の学校には日本人留学生が多く、韓国人経営の学校には韓国人が多い。日本人が多いとよほど強い意思がない限り、つい日本語を話してしまい、英語漬けの環境になりづらいのが難点。韓国人経営の学校は、韓国人が多いので共通言語として英語を話さざるを得ない環境になる。

ずっと英語漬けの環境は不安、困ったときに相談できる日本人がいると心強いという理由からあえて日本人比率の高い学校を選ぶというのもアリ。要は、自分が何を重視するかだ。

国籍比率は、webサイトで公開している学校もあるので確認するといいだろう。いろいろな国籍の人たちと知り合い、文化の違いを知ることも留学の醍醐味の一つだ。

(3)勉強重視か観光か
とにかく勉強を重視したいなら、スパルタ式を謳っている学校を選ぶといい。フィリピンの語学学校は基本、すべてスパルタ式だが、厳しさは学校によって若干違う。学校のwebサイトで、カリキュラムの内容や何に重点を置いているかを確認できる。おおざっぱに言って、韓国系の学校のほうがスパルタ度合いが強いようだ。また、山岳地帯にあるバギオは、近くに遊べる場所が少ないので、勉強に集中したい人に人気だ。

観光も兼ねてフィリピン留学をしたいなら、セブがおすすめ。リゾートホテルを改装した学校や、リゾートホテル内に学生寮がある学校もある。カリキュラムも、朝から晩までみっちりではなく、1日4時間程度のゆったりコースを用意している学校もある。

(4)キャンパス型かビル型か
フィリピンの語学学校は、一つの敷地内に、教室、学生寮、食堂、グラウンドやプールが完備された「キャンパス型」と、ビジネスエリアの中の高層ビル内にある「ビル型」がある。

キャンパス型は、学校の敷地内ですべての生活が完結でき、便利で安全だが、外の世界に触れる機会が少ない。

ビル型の場合、滞在は、ホテルやレジデンス(ワンルームマンション)、シェアハウスなどになる。そこから学校まで、バスなどで通わなければならないが、現地の生活を垣間見られる、生活にメリハリができるなどの利点がある。

(5)快適性重視か金額重視か
学生寮には、一人部屋~2人、4人、6人部屋などがあり、当然ながらシェアする人数が多くなるほど費用は安くなる。その分、快適性は落ちるだろう。

でも、ほぼ1日中、授業をしているか自習室で勉強をして、部屋には寝に帰るだけと思えば何人部屋でも大差はない、という考え方もある。外国人留学生と同室にしてもらって、部屋でも英語漬けの環境にする、ということもできる。

街の中心地にある学校と田舎にある学校では田舎の学校のほうが若干安い。また、日本人経営の学校よりも韓国人経営の学校のほうが授業料はやや安いようだ。

食事面では、日本人経営の学校のほうが日本人の口に合った食事が出るが、韓国系の学校は、韓国料理が多いという傾向はある。(つづく)

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