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サイン違いのアスペクトについてのさらなる考察

昨日書いたサイン違いのアスペクトについての考察ですが、もう少し具体的にしてみようと思います。

たとえば、獅子座30度に太陽があって、射手座1度に月があったとしましょう。その間の角度は、91度ですから、普通のホロスコープ作成ソフトなどでは、ほぼほぼスクエアとされると思います。

しかしこの場合、サインの境界をまたいでいるので、サイン違いということになります。

もし太陽が獅子座29度で月が獅子座30度なら、角度は同じ91度ですが、こちらはサインの境界をまたいでないので、文句なしにスクエアということができるわけです。

スクエアの定義は、90度ということではなく、エレメントが違うという事であり、さらに言うと温度が違うということがポイントになります。

獅子座の29度はエレメントが火で熱くて乾燥しています。蠍座の30度の月はエレメントが水ですから冷たくて湿っています。熱いサインと冷たいサインなので、お互いに方向性が全く逆という事になり、そこで問題が発生します。これが、スクエアの本来の意味なんですよね。

ところが、獅子座30度と射手座1度では、角度は91度だとしても、獅子座は火サインで、熱くて乾いていますし、射手座1度も同じく火サインで、熱くて乾いていますから、互いに矛盾しません。むしろトラインの条件を満たしています。

これがサイン違いのアスペクトと呼ばれるもので、ミカミ・ポーラ先生の講座の中では、コンジャンクション以外のサイン違いのアスペクトはアスペクトとしてはカウントしないと習いました。

たしかに同じ火サインに属している太陽と月ですから、反発するというよりはより融和しそうですね。それと同じように、一見ソフトに見える角度が、実はエレメントが違っていてぜんぜん馴染まないというようなものもあるわけです。

それらサイン違いのアスペクトも、今のホロスコープ作成ソフトでは、すべてアスペクトしているとして作図されるので、多くの人が混同してちゃんと理解しないままにリーディングしている事があるよということなのです。

なので、ポーラ先生の教えておられることをベースにするならば、サイン違いのアスペクトは一切採用しないでいいのですが、僕の中で角度にも何らかの意味があるのではないかという感触があって、そのことについて考えたみたのが、昨日書いた記事なのでした。

というのは、オーブの広がりはサインの境界を越えていますし、同じ角度という場合には、なんらかの縦方向の連絡路があるような気がしているからなのです。

そして、これも昨日書きましたが、「惑星は自分が接触する惑星の力を利用して個有の能力を発揮する」という原則について考えてみると、オーブの範囲内であれば、星と星の接触はあるわけだから、それが何らかの力を発動させていてもおかしくはないのではないかと思うんですよね。

ただし、エレメント、クオリティなどの要素がずれますから、そのまま、従来のアスペクトの説明通りに解釈していたら、おかしくなるんじゃないかなというのが、昨日書いたことでした。

先の例にあげた、獅子座太陽30度、射手座月1度の人の場合でしたら、エレメントが一致している90度ですから、温度的にも湿度的にも矛盾はありません。

そして星同士はアスペクトしていますから、星×星の掛け算は成立するはずだと考えると、太陽は月と接することで、感情を把握してより発展していこうとするでしょうし、月は打ち出す力で接触を保ち、安定した繋がりを得ようとするでしょう。

この場合、エレメントは同じく火サインで、クオリティは太陽が不動宮、射手座は柔軟宮という違いがあることになるので、方向性は一致しているけれど、スピード感は違うということになりそうです。

しかし、これだとトラインと同じなの?という事になりますが、実際には何かが捻れていると言う感じがします。


もう一例挙げてみます。

太陽が天秤座1度で、月が魚座30度だったらどうでしょう。角度的には179度ですから、180度より1度少ないだけで、ホロスコープ作成ソフトであれば、オポジションと表示されると思います。しかし、正しくはこの場合、サイン違いでアスペクトはないということになるのですが、まったく影響がないということはあるのだろうかと、疑問に思っています。

サイン同士の関係では天秤と魚は150度ですから、クインカンクスの関係になっているとも言えます。

天秤座は風エレメントで熱くて湿っていて、クオリティは活動宮です。対して魚座は水エレメントで、冷たく湿っていて、クオリティは柔軟宮です。共通するのは湿だけで、他の要素はみな違っているので、なかなか噛み合わない、ずれた関係ということになります。

それに比べて、本来のオポジションでは天秤座の太陽に対して牡羊座の月だとすると、エレメントは風と火となりますから、天秤は熱くて湿っていて、牡羊座は熱くて湿っています。そしてクオリティは同じく活動宮です。違いがあるのは湿度なんですね。乾いてるか、湿ってるかの違いがオポジションの違いということになります。それ以外の要素は共通しているので、方向性は一致するけど、片方は分離して固めようとするし、片方は混ざり合おうとするので、そこが真逆でやりにくさがあるのが、オポジションの本来の意味ということになります。

そう考えると、やはり天秤座1度の太陽と魚座30度の月はオポジションとは言えません。しかし、クインカンクス的な繋がりはあると言ってもいいのではないかと言うようなことを考えるわけです。なので、サイン違いだからアスペクトしていないと言い切ることに、ためらいがあるというのが、今の自分です。

さて、これはどのように決着させていくといいでしょうねえ。この問題について興味を持っておられる方がいらっしゃったら、ご意見をお聞きしたいと思ったりもします。もうすこし、いろんな例をあたってみて、実際の所どうなの?って感じで、サンプルを集めるしかないのかも知れません。まぁ、まだまだ探求は続くという感じですね。(*^-^*)

追記、
その後、さらに考察しました。


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