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12室は人間の意識進化を担保してきたのではないか

「ベッドルームで会いましょう」というミカミポーラさんの書かれたノートの記事を読みました。これは有料記事でしたが、とてもよかったので、紹介がてら、僕が感じたことを書いてみようと思います。

12室はわかりにくい

12室という部屋はわかりにくい部屋で、はっきりとしたイメージが掴みにくいと思っていましたが、この記事を読んで、かなりイメージが掴めました。

購入記事なので、内容を詳細には紹介しませんが、読んで僕が感じたことを言葉にしてみたいと思います。

それは12室とは人類が意識進化を可能にするために、必要不可欠な部屋なのかも知れないということです。

人類の暗黒時代

人間は、時代と共に意識を拡大してきました。個々の生命は尊重され、守られるべきものであると認識されていきましたし、やがてそれは基本的人権として昇華されていったわけです。

一昔前までは人種差別はあたりまえでしたし、国によっては奴隷制度も合法でした。

それらの暗黒の時代と言って良いような中でも、良心に従い、虐げられ、差別された人々を助けようとした人々もいたということが知られています。

そして、それを可能にしたのが、12室であったのではないかと、僕は思いました。

12室は表に出せない部屋

9室と12室はスクエアの関係です。これは真っ向からぶつかり合う関係ですから、法律を表す9室にとって、12室は相容れぬ物だと言えるでしょう。

表に出したら法で裁かれることだから、表から見えないところで扱われるのが、12室とも言えると思います。

もちろん12室には、犯罪であったり、または人に見られたくない恥ずかしい行為も含まれるかも知れません。それらもまた12室問題ではありますが、ここで取り上げたいのは、良心に基づいて秘密裏に扱われる問題についてです。

人間の歴史は、必ずしも明るい時代ばかりだったわけではありません。むしろ暗黒の時代と呼ぶにふさわしい時期もあったでしょう。そのような歴史の中でも、良心に基づいて、虐げられた人々を救おうとした人々も間違いなくいたはずです。

どの時代においても、法律がすべからく正しいということは言えないわけです。理不尽で不公平で、偏見に満ちた視点から作られた法律というものはいつの時代にもありえます。

アメリカで黒人奴隷を救おうとした人々。人権侵害から弱者を守ろうとした人々。法律を盾に庶民を虐げようとする権力者に対しての庶民の抵抗運動。

いずれも、その時代、その時代の法律に違反しなければ、できなかったことが、たくさんあったと思われます。

その人達は法の目をかいくぐる必要があったかも知れませんし、もちろん嘘をつかねばならなかったこともあるでしょう。

そのように、表に出さずに秘かに進められるようなことは、すべて12室案件ということになるわけです。

12室を司るような領域がなければ、そのような場合に、どうすることができたでしょう。その度に表で戦っていては、人類の進化はなかったんじゃないかと思います。

12室という特別なエリアがあったからこそ、人類は人権意識というところに辿り着けたということも言えるのではないかと思うのです。もちろん今もまだたくさんの問題があり、基本的人権という人類が見出した希望の光も、時に危うく感じられることもあります。人間の意識は、まだじゅうぶんに発達できたとは言い切れないと思います。

しかしどんな時でも、この12室はイキイキと我々の生命を裏から支えてくれているでしょうし、それがあるからこそ、人間はまだまだ進化していく可能性があるのではないかと思います。

そういう意味では、12室は曖昧さを含み持ったところと言えるでしょうし、そこはアンタッチャブルな領域であり、また必要な遊びの部分とも言えると思います。エポケーが許される場所と言っていいかも知れません。そのような領域があるからこそ、完全ではない人間も生きていけますし、時代と共に少しずつ意識が進化することもできてきたのかも知れません。

裏金についての考察

ここで、少し話を変えますが、この間YouTubeでN国党の立花孝志さんの動画を見ていて聞いた話です。

彼はNHKの職員時代に帳簿を上手に操り、裏金を作っていたそうです。この裏金というのは、機材が壊れた時や、備品がなくなったりした時に、すぐに補填することができるようにするために作っていたものだそうで、ある面、局内で暗黙の了解の元に行われていた行為だったそうです。

この裏金がなければ、機材が壊れたり、備品が紛失して数が足りなくなったりするたびに、正規のルートで報告し、正規のルートで直したり、購入したりする必要があり、それはとても煩雑な事務手続きが必要になり、現実的ではなかったそうです。

特に物がなくなったときとかは、ただ無くなりましただけでは通らず、いちいち警察に紛失届を出さねばならず、それは時間もかかり、とても現実的ではなかったとのこと。

それで、それまでの予算で余った分とかを上手にプールして、裏金を作り、いざという時には、そこから補填することで、仕事がスムーズに動いていたのだそうです。

こういう裏金はどうでしょうね。人によって意見はいろいろあるとは思いますが、僕はこれも12質問題ではないかと思います。

そういえば総理大臣がいざという時に領収書がなくても使える、機密費というのがあるそうですが、それも12室ですよね。こういうものは、適切に運用されている限りは、必要なものと言っていいのではないかと思います。

立花さんはその後たくさんの不祥事に耐えかねて、内部告発します。その理由のひとつは、彼が作って運用していた裏金は、あくまでも仕事をスムーズに動かすために作られたものであるのに対して、実際に裏金を作って私服を肥やしていた人が何人もいたということを挙げておられました。

裏金を作るということに関しては変わりませんが、その目的はまるで違うわけです。しかし、どちらも12室問題であることは同じなんだと思うと、なかなか奥が深いことだなと思います。

見えない世界

12室問題は幅広いですが、いずれにも共通するところは、表に出せない案件というところだと思います。表というのが見える世界であるならば、表に出せないということは見えない世界と言えるかも知れません。

ということは、見えない世界を人間は扱えるわけです。これは人間が三次元存在ではないということを表していると言えるかも知れません。

見えない世界は潜在意識であったり、集合無意識と言われることもあります。人間の想像力とも関係しているでしょう。

ハウスのナチュラルホイールでは、12室は魚座に相当しますから、海王星の想像力は通じるのかも知れません。

さらに、カルディリアンオーダーにおいては、ハウスルーラーは金星です。金星は喜びであり、陶酔であり、楽しく過ごすことに通じています。わくわくとか、ときめきとも言えるでしょう。

ベッドルームはいろんなお楽しみの場所でもあります。夢を見る場所でもありますし、恋人とイチャイチャする場所でもありますし、ひとりで孤独を噛み締めたり、孤独を楽しんだりする場所でもあります。

ベッドルームは集合無意識につながっていますから、夢を通してあちらの世界に繋がっているのかも知れません。瞑想もまた12室に通じることだろうと思います。

だからこそ、人類の進化において、欠くことのできない場所が12室ということなのではないかと思ったのでした。昔、夢は夜開くという歌がありましたが、それは人類の可能性が、見えない領域のポテンシャルに依るものだとみんな知っているからなのかも知れません。

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