エンゼルスのブルペン事情

Rhett Bollinger さんのこちらの記事を大まかに翻訳したものです。


2021年に、エンゼルスは7年連続でポストシーズンを逃した後、Maddon監督はブルペンの補強が必要だとはっきりと言った。

エンゼルスはオフシーズンの最初は先発補強に積極的に取りかかり、Noah SyndergaardMichael Lorenzenとそれぞれ1年契約を結んだ。だが、もっとMinasian GMが改善させたのはブルペンの方だった。ブルペンを安定させ、強力なものにするために、ブルペンに合計9275万ドルを投じて、Raisel Iglesias (4年5800万ドル)、Aaron Loup (2年1700万ドル)、Ryan Tepera (2年1400万ドル)、Archie Bradley (1年375万ドル)と契約をした。


そして今、Maddon監督はポストシーズンに行ける投手陣になったと信じている。

「私はブルペンがすごくよくなったと思う。良いブルペンなしには成功できないし、ポストシーズンにも進出できない。ロースター外の選手も厚い層を構成することができる。」とMaddonは言う。

Maddon監督は、2002年にワールドチャンピオンになったときのエンゼルスに似たものを感じるという。その年も先発の弱さを補うためにブルペンが躍動した。先発投手全体が1007.2回を投げて防御率4.00だったのに対し、ブルペンの防御率が444.2回を投げて2.98だったのだ。

Maddonはその年エンゼルスのベンチコーチで、今年のエンゼルスに対し、大谷翔平、Mike Trout、Anthony Rendon、Jared Walshなどのスター選手が健康に過ごせれば、ブルペンに勝利の方程式を構成して、試合を締めくくれるだろうと感じているという。そしてブルペンの厚みは先発投手にもいい影響を与えられるだろう。

「チームを後ろから支える我々にとっても大きな支えになり、試合を運営するにあたって面白い方法になるだろう。あなたたちは若い投手を早くに出させたくはないだろう。だからブルペンに厚みを持っていれば、シーズンの後半になっても先発が苦労しないで良い雰囲気に慣れる。先発と救援は互いにつながっているのだ。」

今オフに契約したIglesias、Tepera、Loup、Bradley など以外にも、エンゼルスのチーム内にもいい投手はいる。Mike Mayersは前半戦こそはあまり調子が上がらなかったが、カットボールを投球により織り交ぜることによって、後半戦の防御率は2.78だった。Austin Warrenはルーキーながらも20.1イニングを投げて防御率1.77と、ブレイクシーズンを過ごした。左腕のJose Quijada はシーズン全体の成績は25.2回で防御率4.56、38奪三振だったが、終盤は安定していた。

これまでに挙げた7人はもう確定していて、残りの2または3枠を10人ほどの選手から絞らなければならない。マイナーオプションが無い Jaime Barriaは先発6番手をReid Detmers に取られたら、リリーフに回ってくるだろう。

オープン戦の成績次第では、Jose Marteが入ってくることもあるだろうし、Andrew Wantz が入ることも考えられる。Jimmy HergetOliver Ortegaも40人ロースターに登録されているので、あるかもしれない。ロースターに登録はされていないものの、今後のオープン戦しだいではKyle BarracloughBrian Moranが入ることもあるだろう。

ここ数年で、最もブルペンの層が厚くなっただろう。Maddon監督からしたら、僅差の状態で出せる投手の候補が多いことほどいいことはない。

Maddon監督は、「同点や勝った状態で出せる投手が多ければ多いほど、より良い結果になるだろう。それは更なる厚みをもたらし、これらの投手がもしマイナーに行ったら、メジャーに昇格する座をかけて更に投手間で戦いが広がっていくだろう。そうすれば正のループで、どんどん良くなる。今も未来も更によくなっていくだろう。」という。

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