浮世絵の教室
もっぱら絵画は西洋のものが好きだが、太田記念博物館の広重展を見て以来、浮世絵も好きだ。
一見渋い趣味かと思いきやそんなことはない。大胆な構図や色使いで、現代人の目にも新鮮な驚きを与えてくれる。
とはいえ浮世絵の歴史などには詳しくないし、覚えている浮世絵は葛飾北斎と歌川広重だけ。好きなシリーズも富嶽三十六景や名所江戸百景とベタベタだ。
そんなとき本屋で目に留まったのが下記の本。
Q&A方式で浮世絵の概要が端的にまとまっている。また絵が8割くらいなのも良い。たまに『〇〇美術の歴史』みたいな本で文字ばかりの本があるが、例えば「前世紀に比べてより精巧でかつ躍動感のある画風に」とか書かれていても、その流派の絵そのものを大量に見ていないと当然の如く想像がつかない。すでに浴びるように絵画を見てきた人か、想像力の豊かな人でないとなかなか苦痛だ。
表紙も可愛い。金魚のくせに楽しげである。うちの祖母がみたら、なんとも言えないおかしげな金魚ね、といって気に入りそうな感じである。
コロナでなかなか外出し難いが、機会があればまた美術館をいろいろとめぐりたい。そういえば吉田博展が今週末ギリギリ開催中だ。急いで見にいこう。
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