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私には、2人育児が必要だったのかもしれない。
2人育児をスタートささて、1年半になろうとしている。
早いような、まだ1年半のような。
はじめの半年は、ほとんど上の子の赤ちゃん返りケアだった気もするけど、それも今となっては、懐かしくも思う。
あんなに、ホニャホニャで儚かった娘を、まだ小さな赤ちゃんのような息子が、一生懸命に可愛がろうと、愛そうとしていたなんて、思い出しただけで胸がキュンとして、心が暖かくなる。
娘の成長とともに、息子の赤ちゃん返りも減り、娘が1歳を超えたあたりから、2人で遊べることもグッと増えて、それなりに、喧嘩も増えた。
娘は大のお兄ちゃん好きで、息子のすることは全部真似をする。
息子も大の妹好きで、とにかく可愛くて仕方がない。
そんな2人が可愛い。
息子だけを育児していた頃は、周囲と息子を比較しては、優れているところを血眼になって探したり、出来ないところを見つけては人知れず落ち込んだりしていた。
これは、いまも変わらないかもしれない。本人にも、誰にも言いはしないけれど、内心、焦りを感じたり、
娘に対して、それが殆ど無く、ただただ、彼女の出来ることだけをピックアップしては「はぁぁ〜!!かわいい!!」と思える今とは大違いだ。
1人目の育児は、自分が全てはじめてで、未経験の連続。それは、刺激的で、とても素晴らしく、幸せな経験であると同時に、とにかく疲弊する日々の繰り返しであることを意味する。
新しい仕事をはじめて、一通りやってしまうまで、緊張の連続、という感じに似ている。
ひきかえ2人目の育児というのは、ある程度の差異はあれども、子供が成長していく過程で、すでに経験したことをなぞっていくことの方が圧倒的に多い。
そのため
「わぁ!こんなことが出来るようになってる!」
という感動を、ただただ味わう事ができている気がする。
一人目だと、その出来たことすらも、正しいのか誤っているのか、であったり、早いのか遅いのか、を、考えては、比較して、調べていたものだった。
この子にはこの子のペースがある、と、分かっていても、そんな感じだった。
そして、やはり、それは、まだまだ続いている気がする。
せめてもの救いは、夫が私と結婚する以前に既に子供を2人育てた経験があり、そのため、私とは違った視点で息子の成長を感じてくれることだと思っている。
実のところ、1人目の育児から、余裕を持って育てている人が羨ましく、疎ましく思っていた時期もあった。
なんだか、私の闇は果てしなく深い。
だからこそ、私にとって、2人の子供たちは、やはり必要で、2人いるからこそ、感動だけを味わう経験が出来たのだろうと、いま、心から実感できる。
逆にいえば、2人いないと、そこにたどり着けなかったのかもしれない
順調にいけば、春には3人目が生まれて来るわけだけど、3人目の可愛さや、感動は、いかばかりなのだろう。
と、慌ただしい年末に、ふと考える。
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