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成人式からの転落

19歳の時、僕は帰国し、寒風が肌を刺す成人式を迎えた。
2週間、猛暑の中で学校の設計と改修を二週間で駆け抜けた異国の日々からの一転だ


現地の学生と夜な夜な交わした酒は、僕たちの熱気で一層蒸し暑い空気を作り出していた。


しかし、南国の熱気を背に帰国した途端、浮き世離れした気分は冷たい日本の空気によって現実へと引き戻された。


日本に戻っても、緊張の糸は解けることはなかった。
自分の委員会で何百万もの資金が投じられるイベントが控えており、一瞬たりとも気が抜けなかった。

そんな中、僕はオーダーメイドのスーツと、祖父がかつてお世話になったヤクザからもらったという不吉な過去を持つネクタイで成人式会場に向かった。

そのネクタイの送り主は、覚醒剤で捕まり刑務所で命を絶ったという。


成人式後、僕は大きな自殺未遂を経験した
通院を始めてから違法薬物を使ってまた自殺未遂をし、そして覚醒剤に依存した。

自分を大切にしないでいられる人間だから、上り詰めるのも堕ちていくのもあっという間で底知らずだった

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