Key

ポエムとか書いてます。気に入ってくれたら、嬉しいです。無断転載禁止でお願いします。

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最近の記事

視線

手を繋いでたかも忘れるくらい 一緒にいて同じ空気に 触れられることが幸せで 君が息を吐き出すだけで それが全ての始まり それだけが僕の願い クルクル回る万華鏡の世界を 護れるなら、後悔はない 記憶を吸い込むだけで あの頃に帰れるから

    • 前兆

      影を落とした先に 大きな穴 滝に流されて 気付いたら 敵だらけ ボウルに詰めた水が 光を放つ   準備を怠らず 火を焚べ 矢を放て かつての面影を 家に帰そう いかなる時も 忠誠心を そして 安らぎと楽しさを 忘れずに挑もう 君にしか作れない世界なら 深い底ですら、楽園に 変えてしまうだろう

      • 約束

        宝物に隠された宝石 一つ一つ集めて 散りばめた球体 まるで昨日のことのように 鮮明で忘れられない輝き 不可思議なことだらけ まるでタイムスリップ 美しい光景だけが 焼き付いたフィルム 今日も色褪せることなく 夢を見る日々 

        • アリス

          窮屈な部屋に一人佇む  鏡とにらめっこ 迷路のような世界 入り組んで複雑な回路 ゲームを始めたら 逆らえない運命 結果は、既に女神の元へ 黒も従えて 赤に染まる 真実の白いバラ

          おぼろ月

          胸の痛み 花が散る寂しさ ひらりと 風に舞う花びら 時が溶けてく 切なさ 消えない 並木道 新しい季節が来るまで 見えない土の中の世界 破壊と再生を繰り返す 森に履き捨てた靴を 羽と交換するために 松明を掲げる

          おぼろ月

          まっすぐ伸びるサーチライト 見つかったら もう戻れない まっすぐ続く道 ひたすら歩く どこまで続いてるか分からない  いつもと同じ景色に疑心暗鬼  胸のネックレスは 屈折して捕らえようがない 二人三脚で孤独な旅すがら 暖かい追い風が吹く まっすぐ伸びた大木から 実が落ちる

          カエル

          じとじと背中に貼り付く しつこくまとわりついて 剥がれない 濡れた髪 紫陽花と憂鬱が仲間 誰のせいでもない 怖くてお守り代わりにした 傘をさすことも知らなかった 窓やガラスの音楽 濡れたあとの水たまり カエルの合唱団 虹の美しさ 雨の優しさ 僕を守ってくれた温もり 忘れない 海に帰っても

          カエル

          かき氷

          白い雪が舞い落ちる 美しい 雪景色 真っ白で汚れなきもの 染まってしまっても 素敵なカラーリング 同じ色で 皆 違う色 暑くて 冷たい そのギャップさえ魅力的 不思議で美しい思い出が 少しずつ溶けていく

          かき氷

          脇道

          手の平の中の小さなアリ あまい誘惑に釣られて 一列に並んで行進 ゆっくり歩いてく 最後尾の君にしか 押せないスイッチ 自分で描いた地図なら 上手くやれるさ 皆は、彼女を見上げるだけ 全ての中に羽が埋まってる

          脇道

          交差点

          通じ合えない一方通行 見えてるものも違うから スピードもバラバラ 偶然が愛おしいのは 違う道を行く同志 ガソリンをチャージして 走り出す どの道でも 同じ宇宙の芸術品 その傷跡も 未来への道しるべ お釣りはいらない ありがとうの クラクションを君へ

          交差点

          脱皮

          長い袖を巻くり 暑さに耐える むさ苦しく 汗が滴り落ちる 息も浅く 鼓動はドラムロール 重苦しい空気に包まれる 皮を脱ぎ捨て新しい衣をまとい 飛び立つ 新鮮な空気に 隅々まで煌めく色彩が広がる 言葉にならない景色と 抜け殻に愛を込めて 

          リボン

          天と地が分かれる結び目 鳥の歌 鮫の牙 二本の紐 手に取り微笑む友 交差するエネルギー 混じり合い中和される どこにピンを刺すのか 綺麗にラッピングした箱に 手紙を添えて贈ろう

          リボン

          望月

          星々に祈りを捧げる はるか遠く昔からの恋文 消えぬ想いが今も光る 不可能だらけの中に 可能性を見る夜更け 蛍だけが知ってる繋がり 手の中にある未来 蝋燭の火を絶やさず 月明かりと共に歩む道

          洗濯

          降り積もり 流れていくかけら 木の葉から滑り落ちていく音 心地よく 寂し気な猫 覗き込む瞳 差し出す温もり 虹になる前の美しさ 鏡に映るダンス 染み込む幸せ コインの裏表 乾くまでの物語

          戴冠式

          民を守るために 小さな箱に閉まって 深海に沈めた王冠 笑顔の仮面が年々剥がれ落ちていく ブリキの人形 秘密基地になった場所で 冷たくなった背中を擦り 温かいスープを作る 巻き物を広げてにらめっこ 窮屈になった服を着て遊ぶ 同じ音楽を演奏しよう 夜が明けるまで 海が干からびて砂漠になるまで それから 砂のお城を作ろう もう一度 箱を開けて

          戴冠式

          自由

          固くて 冷たくて 開かない扉 暗くて悲しくて惨めで 孤独の闇 幻の中から 動く気力もない 肩にのしかかる鳥の囁き声は ただの耳鳴りで 不快 水の中で 身動きできない 底に沈んで 貝殻の中で 寝たふり 「 帰り道を忘れても思い出せるよ」 重りを外して 空を舞う蝶 静まり返った野原を駆け回る馬