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名前

私の下の名前は、漢字を見ただけでは、読むのを躊躇い、初対面の人を悩ませてしまう漢字である。

それは、初対面の人になぞなぞを出しているようで、中学生の頃から、いや、小学生の頃から、大好きな名前である。

名前、というものは、付けられた側からしてみれば、命を宿してもらえるような感覚になる。

生涯で、何度も読まれ、そして、呼ばれる、音は、私にとって、かけがえのないものである。

私の名前は、芯の強い響きをしていると思っている。

あだ名などもあるが、それぞれの「音」を呼ばれる度に、私は、その音に合う、自分を演出するのだ。

それは、呼んでくれた人たちとの築き上げて来た関係性もあるが、その人たちと過ごした時間を含め、居心地のいい私を演出するのだ。

そんな不思議な魔法をかけてくれる、名前が大好きである。


最近、犬と一緒に過ごしていた。その犬の名前は、”ソラ”。

名前を呼ぶとき、私の出す声は、空に響き渡るのだ。

”ソラー!”

と呼ぶと、

”空”

に響き渡るその音は、

とても素敵な響きだと、

お散歩した時に思ったのを、よく覚えている。



私は、私の名前が大好きである。その名前に、響きに、合うような顔付きになったと、自分で思う程である。

芯が強く、真っ直ぐな目をしている。

自分で言うのも何だが。



私は、そんな名前を付けてくれた人たちを、これ以上嫌いにはなりたくないのだ。

だから、さようなら。

貴方方がこの世を去る時、私は、ありがとうと、伝えようと思う。

さようなら。

お元気で。


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