ゆらりのひとり旅 長崎編③


ひとり長崎旅、2日目の様子を記していきます。

2日目

朝食

朝には雨が止む予報だったので、1日目に大雨で行けなかった屋外スポットを朝一でまわるため6:00に起床。
この日は日曜日で、朝から自担こと東山紀之さんの出てるニュース番組がやってました。旅先で目覚めて自担を見るのは個人的な週末旅の醍醐味。

朝食はホテルのビュッフェです。開始時間の7:00に会場へ行くともう席はほとんど埋まっていたものの、滑り込み的に座ることができました。(こういう運は本当にもってる私)

美味しそうな盛りつけ&撮影は難しい
よくわからないがご当地ものの麺
左下からチョコカステラ、カステラ、
ラズベリーエッグタルト(ホテルオリジナル)、ごま団子

人が多くてあまり落ち着いて食べられなかったのですが、この後沢山歩く予定だったので、しっかりエネルギー補給しました。
身支度を済ませてチェックアウト、大きい荷物は預けておいて、いよいよこの旅最大の目的地へ出発です。


オランダ坂

大好きな安寿ミラさんが宝塚花組のトップスターだった頃、1993年に発表したアルバム「ミラクルズ・オブ・ラヴィング」に「私の坂道」という曲があります。これはヤンさんのためのオリジナル曲で、歌詞は公文健氏によるもの。(公文健とは、宝塚音楽学校校長などを務めた小林公平氏のペンネーム)
その歌い出しを聴いてから私はずっと長崎に行きたいと思っていたのです。

オランダ坂の石畳 上りつめた陽だまりに
いつも私は寝そべって 空を見るのが好きだった

お約束のアクスタとともに
石碑の先へ 上ってみた

特に思い入れがなければ「ただの坂…」と思って終わりでしょうが、私は先述のような思い入れがあるので感動もひとしお。
ちなみに写真に写っている坂を上りつめた先は、活水女子大学の門と古くから残る建物がありました。感傷に浸りつつうろちょろしたかったですが、守衛さんと目が合った気がしたのでそそくさと退散…(小心者)

引き続き散策します。

いいフォント
東山手洋風住宅群
朝9時前のため中は見られず
オランダ坂通りの標識
後ろは昭和会病院

昭和会病院の洋風建築を横目に進み、東山手洋風住宅群を過ぎると、今度は下り坂になります。めちゃくちゃ急だったので雨や雪の日はとても危険そう。

銭湯「日栄湯」

すごく古い建物だ!と何気なく立ち止まり写真を撮ったのですが、あとで調べたら大変長い歴史のある銭湯のようです。

長崎孔子廟 中国博物館の前まで行きましたが、開館前のため門が開いておらず、中の様子は全然分からなかったです。ここはまたの機会に。  

もう少し歩くと、市電の大浦天主堂駅が見えてきます。1日目の夜に皿うどんを食べに来た「四海楼」もこの辺りです。

大浦天主堂

近づいて下から見ると迫力がある
ここで発見された信徒は
「サンタ・マリアの御像はどこ?」と尋ねたそう


教会の中でしばし座ってキリスト像やステンドグラスなどを眺めていました。私はクリスチャンではないし教会に行く習慣はないけど、朝に教会にいるとなんか良いことをしている気分になる。

隣接する建物内にはキリスト教伝来や隠れキリシタンに関する展示がありました。この建物自体は過去に神学校として使われていたらしいです。
キリシタンが弾圧された江戸時代、観音像を聖母マリアに見立てて祈りを捧げていた隠れキリシタンもいたそう。それでもバレたら命はなかったはず、そんな世の中での信徒発見は衝撃的な出来事だったんだなと思いました。

私は日本の普通の家庭で生まれ育ったので、あまり宗教的な感覚がないのですが、宗教や信仰について久々に深く考えるきっかけになりました。
話が逸れるかもですが、「推し活」の概念が浸透してる現代の日本人って、個々人の「推し」が信仰対象みたいなとこあるじゃないですか。ある種の多神教?ちなみに私はめちゃくちゃ心当たりがあります………ご贔屓様や自担を崇拝しがち。

グラバー園

お次はド定番スポット。1日目に大雨だったので絶対に2日目の朝に行く!と決めてました。

入口
レトロな自働電話ボックス
途中までは動く歩道?で上れる
三菱重工業 長崎造船所を望む

建物の写真がないんですが、「旧三菱第2ドックハウス」という建物は、三菱造船所(現・三菱重工業 長崎造船所)の宿舎として使われていたそう。

知識がなさすぎて、トーマス・グラバーと三菱との関わりを全然知らなかったのですが、ここに色々展示があり勉強できました。私はなんとなく大きな船が好きなので少しテンションが上がった。

「旧三菱第2ドックハウス」のバルコニーから
船のいかり

その後いくつかの建物を見学し、お待ちかね「旧グラバー住宅」へ!

奇跡的に写り込み0人の写真が撮れた
やはりグラバー園といえばココ

外国人団体客などもいて大変賑わっていました。アクスタと写真を撮りたかったけど、恥ずかしくなりやめました。(自担のアクスタがタキシード姿でロケーション合うなと思ったんだけど…)

この場所に来て思い出したのは、長崎県出身の大スター・福山雅治がここから中継で紅白に出演してたこと。調べたら2009年の紅白のようです。
ちなみにその数年後私は彼にどハマりすることになります。当時中学生でしたが、母親の影響でベストアルバムを車で聴くうちに好きになっちゃった。
多分私の年上推しがち傾向はここから始まってますよね…

話が脱線しましたが、建物内には当時の写真から再現した邸宅の中の様子が再現されていました。リビングが広かった。

トーマス・グラバーとその妻ツルの間に生まれた息子は、倉場富三郎と名乗っていたそうです。グラバー→倉場ってネーミングセンスいいですね。(着眼点そこ)当時、日本で生きていくにはカタカナの名前より日本名の方が遥かに受け入れてもらいやすかったと想像します。

「旧グラバー住宅」のあとは、「長崎伝統芸能館」で長崎くんちに関する展示物を見学して、ショップでお土産を買いました。

いいフォント 「長崎伝統芸能館」にて
グラバー園で大浦天主堂のレターセットを買う

ホテルへ戻って、預けていた荷物を引き取り長崎駅方面へと向かいます。
ホテルの手前でかわいい坊やを見つけました。

新聞を配る坊や えらい


冨士男

少し時間があったので、長崎駅へ向かう前に寄り道をしました。

商店街の門と看板
珈琲 490円

フォロワーさんが教えてくださった喫茶店「冨士男」。純喫茶らしい渋い雰囲気の店内で珈琲をいただきました。
時間があまりなく諦めましたが、本当はサンドイッチも食べたかった…!もっとゆっくりしたかったな。ぜひ再訪したいです。

長崎での思い出はここまで。
24時間ほどの滞在で、詰め込めるだけ詰め込みました。ひとりなので完全に自分のペースで回れて楽しかった。自分が本当に行きたいところばかり巡ったので、ひとりの寂しさより楽しさが勝った。あと博物館や展示を見る系は断然ひとりがいいです。誰かといると、見てる時は喋るの忘れるし、同行者は立ち止まってずーっと見てるけど自分が興味ない…みたいなところでもある程度ペースを合わせないといけないじゃないですか!?(自己中心的発言)

心残りはやはり1日目の大雨で行ける場所が限られてしまったこと。それから通りがかりに気になる場所も見つけたので、絶対にまた来ようと思いました!
稲佐山の夜景とか、ひとりより誰かと行きたいところもあるし、出島の方をあまり見られなかったのでひとりでぶらぶらしてみたいし、ランタンフェスティバルの時期もいいなぁ…なんて、考えるだけでわくわくしてきます。

長崎を離れたあとももう少し続きがあります。
④に続く。

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