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低気圧で具合が悪いときに見るメモ

低気圧の日、眠いしだるいし全身がむくむ。頭もコメカミやら後頭部やらいろんな痛み方をする。咳喘息(これは雨が原因かもしれないが)や低血糖症まで引き起こす。

まじで超つらい。正直仕事どころではない。調べてみると原因が自律神経であることが多いが、自律神経の乱れは一朝一夕では治らない。起きている間、ずっと悪夢。いっそ誰かに首のあたりをトンッとされて気絶してしまいたい…そう願っても仕事を回さなければ我々の現実がたいへんなことになってしまうのである。

そんな気候病に明確な治療法はなく、下記に記す対処法は気休め程度にしかならない可能性が高いが、人によってはなにか一つくらい効くものもあるかもしれない。めげずに何種類も試してみて、少しでも楽になれる対処法と出会えれば、あなたも私も僥倖である。
(最終更新:2020/07/14)

両耳のマッサージ

耳を引っ張ったり揉んだりするとポカポカして気持ちいいのでおすすめ。個人的には一番効くしタダなのでみんなもまずはやってみるといい。低気圧にかかわらず寝る前やスッキリしたいときにも。

頭痛ーる

「低気圧で体調が悪い」と言ってる人間でこのアプリをダウンロードしていない人間はモグリであるといっても過言ではない。必ずインストールすべき。否、してください。何故なら低気圧の対策は「気圧低下が起こる前」にする事が多いからだ。
モグリのままでいても頭痛ーる公式Twitterをフォローしているだけでも対策につながるかもしれない。
これは個人的な見解だが、日ごろ低気圧以外に健康にほぼ不満がない人種はこの手の対策がどうも億劫らしく、具合が悪い日をただ我慢して耐えるだけでやり過ごしているらしい。
断言するが気象病は加齢と共に悪化する。気圧のチェックは気圧病対策の基本中の基本であり、これをせず「気圧のせいで具合悪い」とぼやくのは「メッチャ熱い~」といいながら護摩の上に正座しているようなものだ。それはそれで凄いかもしれないが。だが修行僧ではない方には是非頭痛ーるを素直にインストールしてほしいと私は切にねがっている。

酔い止め薬

「市販の酔い止めを気圧が下がる前に飲むといいらしい」という情報は既にかなり浸透している気がする。メジャーどころではアネロントラベルミンなど。成分の違いなどの詳細を調べて自分に合う薬を探してみるといいかもしれない。
しかしカフェインを含むものが多いようなので睡眠障害のある方は服用に注意を。まさに現在不眠の真っただ中である私は、寝る前に飲むとやはり眠れなくなってしまう。寝る前こそ飲みたいんだけど…。

▲若干眠くなりやすいかもしれないとの情報あり

▲個人的にカプセルの薬が苦手だが、アネロンはかわいいので(見ればわかる)常備している

五苓散(漢方)、キアガード等の市販薬

低気圧による不調の原因に、体内の水分バランスの乱れがあるらしい。むくみがひどい場合はとくに該当するだろう。五苓散は水分バランスを整えてくれる漢方薬だ。具体的に言うとおしっこが滝のようにジャブジャブ出る。長時間トイレに行けない場合などはおすすめできない。ツムラクラシエのものが薬局によく置いてある。
漢方は市販薬なので食前に飲むのがおすすめだが、忘れてしまったら食べた直後でもあきらめずに飲んでみよう。個人的におすすめの飲み方は下記いずれか。

①食前にお湯にとかして飲む(むかし「荻窪の赤ひげ」と呼ばれる医者から教わった。まずいけど慣れればお茶感覚で行ける)

②食前にぬるま湯で飲む(ふつうだ)

▲五苓散はわりとどこの薬局にもある。

また、キアガードテイラック等の市販薬も成分は同じく五苓散とのこと。まだまだ薬局でも認知が低く、置いていないことの多いこれらの市販薬は、漢方薬1包より成分が多いらしい。(五苓散2包でもいいのか…?と思いつつ試したことはない)

▲未だに店頭で売ってるのを見たことがないキアガード。

また、このような頻尿になる系の対策は熱中症・脱水症状も引き起こしやすいので注意が必要だ。経口補水液を用意しておくなどしてから試してみることを強くおすすめする。

コーン茶、ハトムギ茶など利尿作用のあるお茶

利尿作用のあるお茶で水分の排出を促すといいらしい。私は少し前にコーン茶を試し、その際おしっこがもんのすごい勢い&頻度で出て、最初こそ不調が和らぎはしたが、そのうちお茶や水を飲んでも水分がそのまま体を通過してゆくが如く透明な尿ばかり出るようになったうえ、余計に喉が渇いて苦しい思いをした。こちらも脱水症状等に注意して挑戦してほしい。
はっきりしない記述になってしまったが、コーン茶の利尿作用のヤバさだけは保障する。

▲今飲んでるやつ。味は香ばしくてたいへん美味。

首や肩を温める

低気圧の症状は内科的な具合の悪さだけではなく筋肉の凝りにも影響する。一体、何の得があって気圧はこんなにも我々を徹底的かつ多角的に苦しめるのだろうか。
気圧が1005hPaを下回るくらいになると、私は首のあたりの筋肉がギュっと収縮したような感じになり、仕事中にアゴが突き出て変な姿勢になってしまう。
あずきのチカラ等のホットパックで温めたり、めぐりズム 蒸気の温熱シートを貼ったりして、こまめにストレッチなども行う。
夜寝るときに酔い止めが飲めない私は同じくめぐリズムの蒸気でグッドナイト(いいネーミング)で首の大椎のあたりを温めて眠る。頭のほうが温まりすぎると眠れなくなるので、かならず額に熱さまし用の冷却シートを貼ることをセットにしている

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(引用元:つらいときはこんなツボ せんねん灸ツボブック

お灸・ツボ押し

最初に断っておくが「お灸」はかなり上級者向けの癒しグッズだ。熱さを我慢しすぎると水膨れになり高確率で跡が残る。とくに風呂上りや夏場、皮膚が汗でしっとりしている時は100%水膨れができる。防ぐためには湿気の多い日や風呂上がり1時間は絶対に避けること。そもそもこの時期かなり向いていない。
まずはお灸ではなく、指でゆっくりツボを押すことから始めてみてほしい。以下、参考サイト。個人的には労宮(てのひら)と足臨泣(足の甲)がよく効いたような気がする。

・労宮(てのひら)、合谷(手の親指の付け根)、神門(てのひらと手首の付け根小指側)
https://www.wakasa.jp/articles/entry/he_26
・内関(手首)と足臨泣(足の甲)
https://alpha-net.ac.jp/blog/school_learning/9539/
・陽池(手の甲と手首の境目)、百会(頭のてっぺん)
https://www.shop-raku.com/article/article53.html

その他、下記のせんねん灸サイトを参考にしている。体の不調がある場合は低気圧に関わらず参考になる。

シニアせんねんきゅう(症状別)
とっておきの13のツボ(初心者向け)
つらいときはこんなツボ せんねん灸ツボブック(全部載ってる)

お灸にチャレンジしてみたい方は、まずは火を使わないタイプが一番手軽なのでおすすめだ。冬に手がかじかんだ時、合谷に貼るだけで作業もはかどる。
また、家でレギュラーせんねん灸を使用すると部屋が完全に煙で充満し、衣類が一発でお灸臭を吸ってすまう。もし挑戦するときは衣類のない風通しのいい場所で行うか、煙の出ないタイプの低温のものから試してみるといいだろう。

▲以前、飲み会の最中に友達に配って全員で合谷にこれを貼って乾杯したことがある。敬老会か?

▲割高だが、普通のお灸のように部屋の中の布が全部モッタリした匂いになることはない。最高だ。なんだかんだで火を使うお灸は効く。

緊張性頭痛に温感オイル

まずは自分が低気圧の際に感じる頭痛が片頭痛なのか緊張性頭痛なのかを必ずチェックする必要がある。この二つは対処法が正反対であるためだ。頭痛薬サイトのチェックなどで各自調べてみることをお勧めする
バファリン
EVE
ナロン

私は典型的な緊張性頭痛なので、「あたためる」対処法をとっている。ここで活躍するのが美容・ファッション業界関係者御用達の温感オイル「ルルドビオ」だ。塗るとかなりはっきりと暖かさを感じ、血行を促進する成分が含まれているので肩こり等にもかなり効く。緊張性頭痛はこれをコメカミに塗ることでかなり楽になった。
ただ、値段が結構することと、個人的に現在自律神経失調症で首から上の汗がものすごいことなどあり、こちらは現在使用していない。代わりにアンメルツ的メントールローションをコメカミや百会(頭頂部)にちょっとだけ塗ったり(目に入ると地獄なので注意)、比較的安価なヴェレダのアルニカオイル(温感はかなり控えめだがスッキリ感はある)で首のマッサージをしたりしている。

▲おなじみのオワイトバーチはスースーした清涼感がある。こっちもがっつりコリに効く。

▲ルルドビオ、アマゾンにも出店してるんだ! という驚き。現在は在庫がフェイスオイルのみ(2020年7月現在)

発熱した場合は観念して頭痛薬(解熱剤)を飲む

低気圧による頭痛のケアといえば鎮痛剤がメジャーかもしれないが、なるべく飲まないようにしている。薬物乱用頭痛が恐ろしいからである。
しかし私は低気圧で発熱することが多く、熱が出るとだるさと眠さに拍車がかかってしまうので、仕事の際に発熱した場合は市販の頭痛薬を使うことにしている。
頭痛薬を飲むだけではなく、熱さまし用の冷却シートや凍らせてないアイスノン(凍らせると冷たすぎて別の頭痛を引き起こす)を頭の下に敷いてしばらく休むようにしている。
鎮痛剤の成分や種類については今後調べてゆくつもりだ。

番外編1:着圧ソックス(諸説あり)

Twitterでよく「低気圧対策には着圧ソックスがいい」というバズツイートを見るので試してみたら何となくよかったような気がした。が、西洋医学では何の根拠もないようなので本当に気休め程度にご紹介。むくみを取るという意味では無意味でもないような気がしないでもないのだが…。

番外編2:運動する

少し前まで「具合が悪いのに『運動しろ』とかムチャクチャだろ」と文句をたれていた身なのでこの提案は非常にムチャクチャだな…と今でも思う。しかし自律神経の乱れを整える=気圧に強くなるためには定期的な運動が必須であるということも確かに実感している。
2020年7月現在、適正体重を目指すべく運動を始めて2か月程になるが、以前より発熱の頻度がかなり減った。咳喘息は相変わらず起こるが(呼吸の浅さも原因らしい、呼吸法については現在研究中)、以前は仕事に支障をきたすレベルだった眠気やだるさは軽減され、問題なくフルタイムで働けるようになった。
現在私がやっているリングフィットアドベンチャー、フィットボクシングについても、今後記事にできたらと思う。

最後に

はじめにでも書いているが私は医療のプロでも何でもない。ただ低気圧が来るたびに苦しみ悶えながらググっているうちに貯まったメモを公開しているだけである。そして今後も新しい対処方法があれば都度追加していきたい。すべては自分のためである。

日ごろどんなに低気圧の対処法を調べていても、いざ苦しいとどうしていいかわからなくなり情報にアクセスできなくなってしまう。そんな弱々しい自分のために、自分なりの記事をまとめて公開しようと思ってから随分長い時間が経ってしまった。

このメモをつくるきっかけになったのは、Twitterでバズっている記事を見かけてからずっとお世話になっている「気分が落ち込んだときにチェックすることリスト補足/生きづらさを苦痛として尊重することについて - 敏感肌ADHDが生活を試みる」を読んだことだ。こんな場所であるが呉樹さんに感謝の辞を述べたい。

現在、気圧は1000hPaを下回ろうとしているが、そんな状況で記事を作成しようと思えたのも成果のひとつだと言えるだろう。世の中の低気圧を憎む皆が、自分にとっての最適解を見つけられることを祈っている。
しつこいようだが、とにかく頭痛ーるをインストールしながら耳マッサージをするんだ、今すぐ(iOS/android)。

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