20歳からの闘病記(6)

内科受診から数日後、
私は大学近くの精神科に来ていた。

1人では心細く、事情を相談していた部活の先輩に付き添ってもらい、初めて感じる独特な病院の威圧感と向き合っていた。

何より、「病は気から」なんて言う両親に精神科に来ているなんてどう説明するかばかり考えていた。

きっと不安で威圧を感じていただけだろう。
だが、あの孤独感、不安感は今でも忘れられない。

昔から怖かった。病院に行くのが。

具合が悪くなっても病院に行きたくなかった。

病院に行って、風邪や胃腸炎なんて言われて大きな病気ではなかった時、両親の言う

「病は気から」

が大きくのしかかるからだ。

辛いのに

「大したことない」

といわれるのが怖かった。

「病気になるのは私が弱いから」

そう思うようになったのは物心ついた時からだった。


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