20歳からの闘病記(7)
物心ついた時には、
「嫌なこと言われたり、病気になるのは私が弱いからだ。」
そう思うような子どもだった。
「強くなりなさい、病気になるのも、嫌なことを気にしてしまうのも弱いからだ。病は気からなんだから。」
なんて言われて育ったためだろう。
なんの違和感も感じず、もはやそれは刷り込みのように体に染み付いた。
「強くならなきゃ。」
幼い頃からずっとそう思って生きてきた。
弱いものは損をするそう思って生きていた。
私は元々気にしやすい性格で、心が弱かった。
そのため、私に勇気付けたく、両親は良かれと思って「強くなれ」「病は気から」と言い続けた。
その言葉が後に呪いとなって私を苦しめるとは思わなかっただろう。
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