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迷うという自由を選ぶ

前職を辞めて2回目のお正月を迎えた。もう2回目?とも、まだ2回目?とも思った。変わらず前職の人たちと仲良くさせてもらっているのと、今の職で何も考えずに仕事をしているのとで、時間の感覚がよくわかんなくなっている。

最近また前職について考える機会があった。私は今の仕事を「次のステップまでのつなぎ」と考えているので、思い入れはないし使うエネルギーも最小限にしている。対して前職は「長年の目標」であり、当時の私の時間とエネルギーのほぼすべてを使うものだった。

辞めなければよかったと思うことはないけど、辞めなかったらどうなっていたのだろうと考えることはある。たらればの話にはなってしまうけど、続けていたらたぶん、どこかで壊れただろうなと思う。

実際、続けることはできた。何も考えず、何も感じず、与えられるままに仕事をこなしていけば、微々たるものでも給料は上がったと思うし、いつまででもいられた。

ある意味ラクだったろうな。用意された道を急かされながら歩き続ければ、悩むことはあったとしてもきっと迷うことはない。迷わず、止まらず進める道。

でも私は辞めた。考えることも、感じることも、やめられなかったから。大好きだからこの職に就いたけど、大好きだから何一つ目を背けられなかった。心をふさいで自分をだまして向き合うことはできなかった。

もし病気をしなかったらラクな道を選んでたのかな?とも考えたけど、きっと違うだろうな。病気をしなくても、いつか辞めたと思う。私は、迷って、悩んで、感じて、考えることを選んだと思う。

こんなに不安の強い人間なのに、私は迷う道を選んだのだ。迷ったり、止まったりしながら、行く場所も速度も全部自分で決められる自由を選んだ。

道に迷うのは得意だからね。みんなに助けてもらいながら、ハッピーな迷子でいようと思う。



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