絵は得意な生徒が活躍する英語授業
今回は、英語の授業について書きます。
「絵は得意だけど、英語は・・・」
という生徒が教室に1人はいるのではないでしょうか。
そんな生徒が輝く活動をご紹介します。
結論から言うと、
「読んだ英文内容を4コマまんがにまとめる」
活動です。
技能でいうと、読み(リーディング)活動になります。
リーディングの活動はどのようにしようかと悩んでいる先生もいらっしゃると思います。
何を隠そう、私自身もそうです。
生徒が睡魔に負けそうになってしまったり、つまらない活動になってしまい困ることが多くあります。
そんな先生方にこの4コマリーディングはオススメです。
また、ALTに教材を作ってほしい、けど何を作ってもらえばいいかわからない先生にも、この活動はオススメなので、ぜひ読んでいただければ嬉しいです。
そもそも、読む活動の目的はなんでしょうか。
主な目的は要点を理解することだと思います。
2行目のこの英単語は日本語だと「〜」という意味で、
他には『〜』って意味もある。
ということはそこまで重要ではないと思います。
この文章では、「〜」について書いてある。そして、1番伝えたいことは、『〜』と言うことが重要ではないでしょうか。
これは「要点把握」と言い換えることができます。
要点把握の難しさは、ズバリ!
「要点を把握できているかが把握できない」
ことだと思います。
要点ってなんだろう?と考えると、説明するのは困難です。
しかし、活動のゴールを4コママンガの完成にすることで、要点が把握できているかを作品を通じて把握することができます。
マンガを描く際には、まずは構成を考えなくてはいけません。
構成を考える際に、自然と要点を理解しようとします。
さらに、4コマとなれば、要点を厳選しなくてはいけません。
要点を厳選する際に、読むことに集中するのです。
英文を読むことに必然性が生まれます。
この活動で使う文章は、ALTに考えてもらいます。
教科書の文章を使うと、予習しているかどうかが課題解決の要素になってしまうからです。
ALTは、「本物」の英文を生徒の語彙レベルに応じて作成してくれます。
生徒の実態もよく理解しているので、生徒が関心のあるトピックにしてくれるでしょう。
私が教える生徒がSFが好きと言うことで、ロボットに関する英文を作ってくれました。
授業の流れは以下の通りです。
<事前>
①活動を行う前の週にALTに英文作成を依頼する
ALTも毎日の授業準備で忙しくしています。いきなり英文を考えては配慮が足りないので、事前にお願いするのが良いですね。
題材や英文の長さ、使ってほしい文法事項などを打ち合わせておくとALTも文章を作りやすいようです。
②四コママンガを書けるWSを作成する
パワーポイントがオススメです。プレゼン資料形式で印刷することで、コメント欄を自動で作れるからです。
<活動>
③課題を確認する。
「文章を読んで、四コママンガを作成すること」を伝える。
作品は他の生徒も見る事を伝えておくと、絵が得意な生徒はやる気アップです。
④時間を与え、英文を読ませる。
学級の実態に応じて、個人・ペア・グループに形態を変える。
※英語も絵を描くのも得意な生徒であれば、個人でも作業可能です。
⑤絵を描かせる
この活動は、自宅で行う課題としてもいいです。
初めてこの活動を行う際は、助言する都合上学級で行う方が良いです。
生徒の作品
<事後>
⑥他の生徒の作品を見る
作品が完成したら、鑑賞の時間をつくる。コメントを作品に描かせることで、自己肯定感を高めることができる。
この流れで行うことで、授業を進めることができます。
誰にも得意不得意はあります。それを補い合ったり、得意な面を出しやすい活動を授業に作りたいものですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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