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りこうで、よいこで、うつくしい子ではありません。では本当は?

マイケルで
ミシェルで
ミヒャエルで
ミチェルで
ミカエル
同じ名前もいろいろ

私は私
親が無数の漢字の中から
字画の良さから選んだ
ひと文字は
小さい私は
たけしやひろしやゆうや
のようでなくて

小さいひらがなが入っていることに
何となく違和感を覚えていたけれど

いつの間にか
なじんで、気に入って
それ以外は私ではない
気がするようになった

小学校の宿題で
なまえの由来の作文を
書くときに

単に字画が良くて
ひと文字の名前がつけたかったから
というのを言えずに

りこうの り
よいこの よ
うつくしいの う
だとその場しのぎで言われたことを

勇んで作文を書き
嬉々として手を挙げて
発表するも
なんだか変な感じになって
恥ずかしい思いをしたのを
今でも覚えている

好奇心と感受性が強く
柔軟性もあるのは
ずっと変わらない

食わず嫌いはしないけれど
琴線に触れないものは
触れない
毒を持っている私

自分のことが嫌で嫌で仕方なくなり
生まれたことや生きていることを
憂いて、嘆いて、泣いて
親にひどいことを言ったこともある

けれど
自分のことが嫌だと考えるのは
自己愛の裏返しで
生まれたことや生きていることを
憂いても
それをやめることの方が
覚悟がいることを知ることになり

嫌いなひとや物事は遠ざければ良いが
現実と自分自身からは
逃げられないから
開き直るしかなくなる

そうやって
私は少しずつ私になったんだ

今は私は私であることを
受け入れている


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