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【CL横浜/環境考察】はくばパルキア デッキ解説

アローラ!あねもね!です。

今回は5月8日(日)に行われたチャンピオンズリーグ2022 横浜 (CL横浜)の環境考察と実際に出るなら使おうと考えていたデッキの紹介をしようと思います。

かなりのボリュームで書いたので、是非デッキ選択や環境考察の参考になれば幸いです。

※この記事ではアルセウス&ディアルガ&パルキアGXを三神など略称での表記を致します。ご了承ください。



0.新しく登場したデッキタイプに関して

まず、前段階として今回の環境から新しく登場したデッキタイプについて簡単に見ていきたいと思います。

今回登場したのは下記3タイプのデッキです。順に見ていきたいと思います。

①パルキアVSTAR
②ディアルガVSTAR
③レジギガス

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まず、①のパルキアVSTARについてですが、
新弾の中ではずば抜けた性能をしていると思います。

VSTAR特有の高耐久はもちろん、2エネ最大260点と打点もかなり高いです。

また、新規サポートである《カイ》や既存の水サポートの豊富さから今大会1番の注目株だと考えています。
VSTARパワーである《スターポータル》も強力でパルキアVSTAR自身が手張りできなかったときのケアとしての動きの他に《かがやくゲッコウガ》や《インテレオン》をアタッカーとして使用できる点はこのデッキの魅力であると思います。


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続いて②のディアルガVSTARですが、
ディアルガらしいターンスキップのVSTARパワーを持ち合わせています。
また、通常ワザも1エネから打点を出すことができるので使いやすいカードであると思います。

現在の構築では《ディアンシー》と組ませた型が主流となっていて、カウンター寄りの戦い方になると考えています。

《ディアンシー》のHPが90なので、パルキアVSTARのかがやくゲッコウガにうまく処理・ダメージをばら撒かれてしまう点や《クロススイッチャー》が採用されている構築が一定数ある点が気になりますが、《マナフィ》での対策で構築上ケアできる点や新弾で一定数パワーのあるカードとして大会ではある程度存在するデッキタイプであると考えています。


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最後に③のレジギガスについてです。
レジギガスは非エクのみで構成されているデッキです。

レジギガス→ミュウVMAX
エジエレキ→パルキアVSTAR
レジロック→アルセウスVSTAR

上記のように環境デッキに対してワンパンや弱点を付けたり、状況に応じて好きなアタッカーを使いまわせる点はこのデッキの強みだと思います。
色や効果で環境デッキに対しての回答があるのでCL愛知でいう《ミノマダム》のようなポジションであると考えます。

色が強いメリットがある反面、盤面要求値が高かったりエネルギーを落とす要求が高いなどデッキを回す上で気になる点もあるといった評価です。


1.現在の環境考察


ここまでは新しく登場したデッキタイプについてみていきましたが、ここからはそれを踏まえた環境考察に入りたいと思います。

以下が環境を予想したtier表になります。

▪︎CL横浜 tier予想

<tier1>
パルキア
ミュウ

<tier1.5>
うらこうさくアルセ

<tier2>
ディアルガ
ミルタンク
ダイケンキ
ムゲンダイナ
雷系統
WTB

<tier3>
レジギガス
トゲキッス
サンダース
ジュラルドン 
れんうー
ダークライ


2.環境の中心


私は今回の環境の中心は《パルキアVSTAR》であると考えています。
また、それによって色で有利を取れる雷系統のデッキは増加傾向にあります。

ただ、雷系統もVやVSTARが主軸になると結局2枚ずつのサイドレースになるので多少有利ではありますが、微有利程度の認識であると考えています。

結論としてパルキアVSTARは環境の中心かつtier1の位置に存在していて、それを取り囲むようにデッキパワーの高いミュウ VMAXや安定感とパワーのあるアルセウスVSTAR、各種メタデッキという環境になると考えました。


3.デッキ選択


今のポケモンカードは環境考察やデッキ構築の質ももちろん大切ですが、それ以上に各対面への理解(練度)が重要であると考えています。

新弾発売前はWTBをメインに擦っていたので、練度も含めてWTBを候補に進めていこうと思っていました。

しかし、パルキア対面にてお互いに《マナフィ》や《かがやくゲッコウガ》で牽制しながらサイドレースを進める時に盤面要求値の高いWTBは不利であると考え候補から外すことにしました。

上記の環境考察や水デッキを中心に扱っていたことを踏まえて、4月中旬〜下旬より《パルキアVSTAR》にデッキを絞って調整を開始しました。


4.パルキアVSTARの型


使用デッキをパルキアVSTARに絞って煮詰めてきましたが、一概にパルキアVSTARといっても様々な型、採用カードがあります。

はじめは《クロススイッチャー》を採用した型で回していました。
クロススイッチャーは決まれば強力で制圧力が高いのは間違いありませんでしたが、個人的には少し使いにくさやデッキの枠に窮屈さも感じました。

選択肢として切るのは勿体無い強さだったので、候補の1つとして頭に入れながらも他の型も考えていくことにしました。

▪︎クロススイッチャー型
yMy3pX-GohGyW-p2ySpy

スイッチャーyMy3pX-GohGyW-p2ySpy


次に比較的オーソドックスなパルキアVSTARを選択、煮詰めていきました。

こちらの方が手に馴染んで安定感も高いような印象を持ちました。
採用候補カードが多く、デッキリストも毎日少しずつ変化していきましたがその分練度も高くなっていったような気がします。

▪︎純パルキアVSTAR
JYc44c-cZJqkT-88YJ88

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5.たどり着いた結論レシピ


先ほど述べた、純パルキアを煮詰めていく中でミラーマッチと環境デッキへの回答が必要だと考えました。

デッキをチューニングする中で《ダンデ》採用型や《チャーレムV》採用型など色々なカードを試した結果、私は《はくばバドレックスVMAX》の採用が強いのではないかという結論に至りました。

理由としては主に下記4点が挙げられます。

①《こだわりベルト》込みダイランスで280打点を出すことができる。
→ミラーをはじめとしたVSTAR対面に強く出れる。

②弱点が鋼の為、雷タイプを採用しているデッキに強く出れる。

③場のポケモンの数に関係なく、固定ダメージを出すことができる。

④HPが330と高水準な為、相手のポケモンの攻撃を1回耐える可能性が高い。

デメリットとしては、枠を食う、1-2-3プランを取られるなどが挙げられます。

前置きが長くなりましたが、今回紹介するデッキレシピはこちらになります。

▪︎はくばパルキアVSTAR
Hgggng-WTi9VG-QnLgHL

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ここからは採用したカードの説明です。

【ポケモン】

・パルキアV-VSTAR(4-3)
▷デッキのメインアタッカー。ほとんどの対面でパルキアVSTARを2〜3枚使うのでしっかり4-3で採用しています。
特性もワザも強い最強カード。はくばとの枚数配分に関しては下記にて触れています。

・はくばバドレックスV-VSTAR(1-1)
▷デッキのサブアタッカー。パルキアやアルセウスのようなVSTARがメインの相手に使用するカードです。
先述したようにベルトダイランスで280出る点も強みですが、中盤でベンチに置くだけで相手のサポ権でボスを要求できたりとデコイとしての役割もあります。元々ははくばライン2-2、パルキアライン3-3で採用して調整していましたが、基本的にはパルキアをアタッカーの軸にして問題がない点と上記の割合では安定した試合展開を行えないと感じたので、今回の枚数配分になりました。
環境のデッキや構築次第では2-2ラインに戻したり、はくばをメインアタッカーにパルキアを添える形にしてもいいのかなと思います。

・メッソン-ジメレオン-インテレオン(4-4-1-1)
▷デッキの核となるシステムポケモン。
メッソンは初手に置きたく、試合を通しての安定性に繋がるので最大枚数の4枚。
ジメレオンも同じ理由かつ、3枚採用時に1枚サイド落ちした時が厳しい点や手札or山札にジメレオンを常に1枚置いている状況が強い状態だと考えているので妥協できないカードという認識です。
うらこうさくインテレオンに関しては、はじめは2枚で回していましたが《カイ》やジメレオンによってある程度触りたいカードには触れるので1枚に減らした枠です。また、うらこうさくインテレオンを強く使うタイミングではサイドもある程度進んでいると思うのでサイド落ちしていても拾えているかなという願望もあります。
シューターインテレオンに関しては、ミュウ対面では山に1枚あるとシューター+ベルト込みあくうのうねり最大打点で310点出るのでプランの1つとしては必要であると考えていて一時期は2枚で回していました。
しかし、序盤の安定性に繋がらないことや状況によって他のプランも選択できるので1枚に削れた枠です。

・かがやくゲッコウガ(1)

▷デッキのシステム兼サブアタッカー。
こいつのおかげでデッキパワーが一段階上がっていると思います。
序盤の縦堀りによる盤面作りへの貢献とアタッカーとしての圧はかなりのものです。
強いのは間違いないですが、げっこうしゅりけんはあくまでもサブプランの1つとして考えるとより強く使えて試合展開が楽になる認識です。

・マナフィ(1)

▷ミラーなどのメタカード。
パルキアVSTARがtier1だと考えているので採用。基本的にはベンチに置かないが、打点調整やあなぬけのヒモケアでは置いたりする。

【グッズ】

・バトルVIPパス、クイックボール、レベルボール、しんかのおこう(3-3-3-3)
▷ボール系統各種。知り合いがこの配分で使っていたのでそのまま使用。基本的には使い勝手良かったので変えていませんが、
盲目的に強いと思っていたVIPパスが試合の中盤〜後半の手札干渉されたときにはずれ札として山に残り続けるのはデッキのウィークポイントであると感じました。
山自体もあまり掘るデッキではないので、強い山を作るためにはボール配分やサポートの配分は今後の課題であると考えています。調整を通した使用感としては悪くなかったです。

・たっぷりバケツ(3)
▷エネルギー干渉札。めちゃくちゃ強いエネルギー転送。
初ターンの手張りやエネルギー管理を意識していて、現物と合わせて11枚エネルギーに触れる札を入れたかったので3枚になりました。

・回収ネット(2)
▷デッキの入れ替え札。《インテレオン》ラインを使いまわしたりする。
もう1枚欲しいなと思うときもあるが、めちゃくちゃ困ったことはないので2枚。

・あなぬけのヒモ(1)

▷デッキの入れ替え札。VやVSTARをどかすことができる入れ替え札として採用。サブアタッカーが豊富でダメージ調整やサイドプランも多岐に渡るのでかなり強いと思う1枚。おすすめです。

・こだわりベルト(2)
▷パンプカード。山に最低1枚はあって欲しいのでサイド落ち考慮や2回使うことを考えて2枚採用。

・ツールスクラッパー(1)
▷調整枠。最近アルセウスが多かったりパルキアにも《大きなおまもり》を採用しているケースが見られたので採用しました。
ミュウやパルキアの《こだわりベルト》を剥がすなど相手の要求値を上げる場面でも強く活きる1枚です。これも今の環境だとおすすめです。


【サポート】

・カイ、メロン、博士の研究(3-1-1)
▷ドローサポート各種。スターポータルを使用せずエネ加速ができるメロンと最大枚数引ける博士の研究を1枚ずつ、色々なカードに触れるカイを3枚採用しました。
好みの枠ではありますが、カイの1枚を博士の研究にしてもいいかなと悩んでいます。

・ボスの指令(2)

▷フィニッシュカード。ベンチ狙撃手段があったり《あなぬけのヒモ》で足りるシーンがあることで2枚でいけてる感覚です。
積極的に裏を呼びたい場面やサイド落ちなども考慮すると3枚目を採用したいところですが枠の都合で断念。

・ルリナ(1)

▷リソース管理カード。ミラーでメッソンが2面取られた試合や《セイボリー》などのケアとして役に立つ1枚。
あったら安心してプレイできる精神安定剤のようなカードです。


【スタジアム】

・トレーニングコート、シンオウ神殿(1-1)
▷スタジアム各種。ミラーや他の対面で使用される《頂への雪道》がかなり厳しく、解決できる札を2枚は採用したかったのでこの2枚になりました。
トレーニングコートはリソース管理札、シンオウ神殿はミュウ対面で使用する札といった印象です。


【エネルギー】

・基本水エネルギー(8)
▷エネルギー。前述した通り、エネルギーに干渉できる札を11枚入れたかったのでこの枚数配分になりました。


6.採用候補カード


実際に候補まで上がった、使用したものの抜けていったカードについての説明です。

・チャーレムV
相手を倒した後に1ターン作れるバグカード。
回していたときは《メロン》や《キバナ》で起動する運用方法でしたが、
①チャーレムVを使用するターンにベンチに出して、2エネつけつつバトル場に出す。
②次ターンには他のワザを宣言するアタッカーを用意する。
個人的には終盤のここ!というタイミングでこの2点の要求値が高いように感じました。環境デッキに勝つ上で必須ではなく、どちらかというと保険プランとして採用するカードだと考えたので、攻めっけの強い《はくばバドレックスVMAX》に軍配が上がりました。

・クロバットV、ネオラントV
今までは採用する気はありませんでしたが、ボール配分を調整して《ハイパーボール》を採用するのであれば採用視野に入ると考えた枠。入れるならクロバットVの方が強く使えそう。

・ハイパーボール
コストの重さから採用を控えていましたが、試合後半を意識してVIPパスを削るなら検討価値の出てくるカードという認識。強いけど弱い。

・ヒスイのヘビーボール
かがやくゲッコウガやマナフィ、はくばバドレックスVがピン採用なので色々ケアがきくようになるカード。
ゲッコウガ落ちると厳しいので入れたいっちゃ入れたいカード。
ただ、盤面優先度的にはパルキア>メッソン>>ゲッコウガみたいなことが多いので、ヒスイのヘビーボールは優先すべき枠ではないという認識です。

・大きなおまもり
VSTARデッキのおまもりは強い。
ベルトの方が優先度高そうで、パルキアミラーでおまもり貼ってもこちらもワンパン取りにくくなるので現状は《こだわりベルト》を優先。
ミュウ対面でもベルト+2タブと3タブ要求ではかなり話が変わってくるので強いカードだと思います。

・ふつうのつりざお

ルリナと役割被っているので不採用。
サポ権使わないのが差別化点

・ともだちてちょう
アルセウスよりはサポート選択幅が広くないので不採用。てちょう入れるなら現物枚数で調整しそう。

・ツツジ
以前のリストでは入れてたけど抜いたカード。理由はリセスタと違ってサポ権をこれに使っても解決できない場面が多いと考えたからです。
直近の自主大会でツツジやマリィにめちゃくちゃ分からせられたので手札干渉は強いなと再認識。但し採用するなら雪道もセットで入れたい。

・ダンデ
以前のリストでは入れてたけど強いタイミングで使えることが少なくて抜いたカード。上手い相手ほどシューター込みの打点でもケアしてたりするので、今なら枠を作ってでも入れるかも。

・頂への雪道
強いから入れたいけど、現状のスタジアムとは別枠で採用することになるので枠の都合上不採用。今のコンセプトは止めるよりかは要求値を満たして適切なアタッカーで攻めるなのでコンセプトの相違部分もある。


7.共通事項と各対面で意識したこと


ここからはどの対戦でも意識した点と環境デッキとの対面で意識したことについて記載していきたいと思います。

【共通事項】

①スタートポケモンは非エクから
▷このデッキを使用していて一番厳しいサイドプランは2-2-2を取られることなので基本的にスタートポケモンは非エクを優先して置いています。
先行時でもミュウ対面での《メロエッタ》があるので非エクを優先してバトル場に置きます。

②サイド落ちの確認
▷全て確認することが好ましいですが、《かがやくゲッコウガ》《インテレオン2種》《メロン》は必須で確認しています。
VSTAR対面では《はくばバドレックス》の上下の確認、ミュウ対面では《シンオウ神殿》を意識して確認しています。


【ミュウ対面】
サイドプランは1-2-3または2-2-2を狙います。先行時は2-2-2、後攻時は1-2-3になることが多いです。
押し付けるサイドは1-2-2-2のような形が理想です。
基本的には相手がある程度ポケモンを並べてくれるのでパルキアVSTARを使用して殴り合います。相手視点、210点を素の打点にするとパンプカードが3枚必要になるので、なるべくパルキアVSTARを押し付けて1ターン作れるプレイングが大切だと考えています。
また、ベルト込みあくうのうねり+シューターで最大310点出るので可能であればサイド1はオドリドリを取ることが望ましいです。

【パルキアミラー】
サイドプランは2-2-2または2-2-1-1を狙います。基本的にはベンチを絞って相手の攻撃を耐えつつ、ワンパン可能なタイミングで一気にベンチを広げて殴る動きが最良であると考えています。
しかし、うらこうさくで回す以上ベンチを絞りすぎてもデッキが回らなくなるので相手の盤面の兼ね合いと自分が出せる出力を考えながら戦うのが一番だと思います。
こちら視点、相手のパルキアをワンパンできなくてもシューターやアクアバレット、ゲッコウシュリケンの範囲に入れれば戦う選択肢が増えるので常に自分と相手のアタッカーを考える点が勝利に繋がると思います。
個人的にはスターポータルはチラつかせながらギリギリまで取っておいた方が圧になると思っていて、特にツツジが飛んできそうな前のターンに2面アタッカーを作っておくと次ターンの要求値が下がりやすく、雪道ツツジなどにも対応しやすい印象です。

【アルセウス】

サイドプランは2-2-2または2-2-1-1で。
相手視点、途中からベンチを絞って3匹程度に抑えてくるので上手いアルセウス相手は勝てなくもないですが、難しいマッチアップという印象です。
はくばが強く活きるのでうまく使いたいマッチングです。こちら視点、パルキアはほとんどワンパンされないのでゲッコウシュリケンで相手のチェレンサイクルを崩したりボスで強気にサイドを進めることができればぐっと勝利に近づくと思います。

どれもフワッとした説明で申し訳ないのですが、今はサポートやアタッカーの選択が多岐に渡るので試行回数が勝ちに繋がると思います。


8.まとめ


ここまで読んでいただきありがとうございました。久々のnoteで至らぬところもあると思いますが、少しでもCLやシティの参考になれば幸いです。

今回紹介したデッキはYouTubeでも取り上げているのでよければそちらも見てみてください!!ではでは!!

▽YouTubeの動画はコチラから


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