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なつるら

朝、道に5千円が落ちていた。千円札が5枚バラバラと。 自転車に乗っていて「え」と言って通り過ぎた。 「え」の間に、拾っても面倒、交番に届けても面倒、と思考が駆け巡った。 でも5千円が落ちていることが珍しいので、楽しい気持ちになった。

勝手にがっかりしたり、されたくない。けど、行くのがいいのだ。がっかりするのは私の方でしょう、だからされると思うのでしょう。鏡になってる。いーよいーよ、好きに言って。

明日のことを全く気にせず踊ってた。何も考えないで踊ってたのしかった。2時まで飲んで、翌日の仕事は頭痛に耐える。インスタに新しい友達。太ももに身に覚えのない青アザ。カメラに知らない人と踊ってる写真が残ってる。

浮かれとる。楽しそう。


大変そうな人がいたのでお金をあげた。 お金のあげ方って難しい。チャンスを逃さずタイミングよく。

なつらる。ナチュラルじゃなくて、なつらる。ナチュラルメイク、とか、ナチュラルはいい意味の自然であるのに対して、悪い方の自然を指してこう言う。ありのまますぎて、オープンすぎて、ラフすぎて、思ったこと言いすぎる様を指す。なつらる。造語です。
職場でなつらるに振る舞うのは御法度。誰もなつらるのままで生きていいと言ってくれない。なつらるは本人も望んでない、未熟さが招く姿とも言える。ありのままでいい、と言えるのは本人がそう思っている時。

プロの仕事が好ましい、プロはナチュラルだ。タクシーを2台呼んで、まず1台きた。同時に出発したいからともう1台を待っていたら、待ってる運転手がむすっとしていて、まだですかなんて機嫌悪くて、この待ってる時間に稼げるんですよと言う。でも走り出したら、信号を避けて、誰も知らない下道の最短ルートをスイスイ行く。プロだ。かっこよかった。
出張で鹿児島の焼酎バーに行ったことがあった。その半年後に旅行でまた訪れた時に、店員さんが私の顔を覚えていた。毎日たくさんのお客さんが来るのだろうに。プロの所業。
かっこよくなりたいと思うのは執着?
夏だしね、自分を解放して楽しいことしたいね。

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