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説明

台風が来ている
飛行機に乗る予定と被りそうで、気が気じゃないが、心配しても益なし。やきもきする。いやいや、今日は説明をしようと思っていたのだ。

説明
見た時、できるかも、やってみたい、と思った。で、鈴木ジェロニモさんの「説明」を真似して
手近にあるものを説明してみる

エコバッグを説明してみる

働きもの
酷い仕打ちを受けている
健気
本人は報われなくてもいいと思っている
痛めつけられている
タフ
傷を負っている
伸びたり縮んだりする
十分に休めない
違う世界へつながっている
死に際を悟ると誰にも知られないところへ行く
あっさりしている
内側と外側がある
世界を隔てている
これを産んだ人は世界に愛されるよう願って送り出した
愛されて育てられた
育ちがいい
レジリエンスが高い
特に誰かの幸せを願っているわけではない
幸せが何であるかとかは考えない
傷が勲章、とも考えない
自分に酔ってない
存在が無
たくさんの卒業生を送り出してきた
繊維の集合体
軸が縦にあり、回る
昔は感情豊かだったが、次第に失い、今はそれが最初からだったかのように本人も思い込んでいる
老後は認知症になる
思い込みが激しい
疲れていても気合を入れないといけない時、目線が強くなるが、焦点が合っていない
食欲は旺盛、酒は飲み過ぎ傾向
健康診断で肝臓に問題があると指摘されている
無趣味で休日は散歩くらいしかすることがない
外面がいいが、それは内面が空っぽのため

という感じで、近くにあったエコバッグをぐにゃぐにゃ触りながら「説明」してみた。

最初は強く健気だったが、イメージの中でだんだん年を取ってきて、それにつれて頭の固くてちょっと厄介な教頭先生のイメージになってきた。エコバッグの中に、教頭先生をみる。健気なのも、生涯そうはいられないかも、どこかで歪みが出てきそう、というところからの連想のような気がする。その方向に乗ったら、別のことが出て来なくなった。他にもいろんな視点から思いつけたら楽しいのですが、しかしこれも、私から出てきたものということで、よいでしょう。

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