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日記

爪を塗る練習台になってと頼まれて、爪を塗ってもらった。その前に1時間だけ人と会って、その前にエアビの清掃バイト、なんだか予定が詰まっていて疲れた。

爪を塗る作業がトータルで2時間くらいかかり、世の中の爪の綺麗な人はこんなに手間をかけてるのかとクラクラする。どんなネイルにしたい?と聞かれ「頭おかしい感じで」とリクエスト。「君の頭おかしいの基準がわからんって」それはつまり日本語に翻訳すると、全部の指を同じ塗り方にするのではなくて、ある指は真ん中にモチーフ一つ、ある指は特に何もしない、ある指はキンキンキラキラ、みたいに一つ一つ模様が違うようにして、という意味であった。頭おかしい、を褒め言葉として使ってしまう。自分の言葉すぎて意味がわからないので気をつけないといけない。
人間とずっと近くにいて、苦しくなった。王手がかかっている。言葉が体を裏切っている。逃げ場は。できることは。息を深く吸う。月がまんまるなのを見ながら帰った。
人間に疲れたから銭湯に行ってゼロになろうとしたが、なぜかひっきりなしに話しかけられて、ずっと喋っていた。なんだか今日はそんな日だ。「何を頭に乗っけているの?」「氷枕です。」銭湯で氷枕するのおすすめ。

突然降ってくる何かの声に押されるように絵を描いている人がいて、私の絵を描いてもらうよう頼んだ。声というか、情報が降ってくるという。その人の絵は、詳細で、立体的で、物語があるのだった。情報量がとても多いので、解説されても理解できない。理解しようなんて野暮に感じて、濃度を眺めるものだと思って、世界観を楽しんだ。プールに浮かぶ感じ。そのままを受け取る。

そのままを受け取り続けたら、どうなるのか。どうなる?

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