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インフルエンザと映画とみかん


今年も恒例の予防接種を終え、その存在など眼中にないまま忙しく過ごしていたら、インフルエンザウイルスにぶん殴られた。10年ぶりくらいな気がする。ちなみにA型だった。

解熱後2日は出勤停止ですと言われたので、まじ?ラッキー!と思っていたけれど、39℃から熱は下がらないし、咳をしすぎて腹筋は痛いし、外に出られないからやることはないし、退屈だった。YouTubeも多分全クリした。ASMRも大抵ぜんぶ見たし、パチンコの実践動画もめちゃくちゃ見た。親の顔より見たトキさん。早く治して北斗無双打ちにいきたいな。

元来映画が好きなので、あ〜TSUTAYA行きて〜 と思ったけど、完全にバイオテロなのでやめた。あー観たかったな。チャーリーとチョコレート工場が観たかった。イコライザー2も観たいな。あれもうDVDになってるんかな?パンズラビリンスも観たいな。でもこんな体調で観たらまじで悪い夢しか見ない気がする。手のひらに目玉が埋まった肌色の怪物が追いかけてくる気がする。

もうすこしおだやかな映画が観たい。我が心のボルチモアとか。あの映画は観てたらチェリーパイみたいなにおいがする気がする。ベートーベン2でもいい。いいなあセントバーナードの子犬が飼いたいなあ。南極料理人も観たい。あったかいおみそしるとおにぎりが食べたい。おうどんが食べたい。かしわ天をのせた明太釜玉が食べたい。丸亀製麺に行きたい。インフルエンザで迫害され隔離されているので、さみしさが身に冷たい…

そういえばパンズラビリンスのレビューで、この映画は悲惨なだけの映画だ。結末もかわいそうで救いがなさすぎる、星2つ!みたいなものを見つけたけれど、そんなこと絶対にないだろと思う。あの結末をかわいそうだと決めつけるのはそれこそオフェリアに対する冒涜だ。オフェリアは最期たしかにしあわせだったのに。辛くて痛々しい現実のなかで、彼女はつよく生き正しい選択をし、やっと彼女の国に帰ることができたのに。それが幻であったとしても、彼女のなかでは真実だったのに。黄金色のドレスを着て笑顔を浮かべるオフェリアに、救いがなかったなんて思わない。

熱が上がってきたので、みかんを食べてカロナールをのんで寝よう。はやく社会復帰させてくれ!


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