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呼吸をどのくらい意識している?呼吸を観察するメリット

突然ですが、高山病にかかったことはありますか?

頭がガンガンして、どうにもならない状態。
楽しいはずの登山が一転して、最悪の思い出に変わってしまう。

経験した方は、2度と同じ思いを味わいたくない、と思うのではないかと。

私も、かつて1度だけかかったことがあります。
富士山山頂に1ヶ月ほどお仕事のために登頂した時のことです。

山頂へは物資を運ぶブルドーザーで一気に登りました。
そのため、身体がうまく環境に順応できなかったのか、山頂についてしばらくすると、頭がズキズキしはじめました。
そのうち吐き気もしてきて、どうにもこうにもならない状態。

周りには山の経験が多い人(山の人)がたくさんいたので、みんな揃って、
「とくかく息を吐け!吐けば勝手に吸うから!」
と言われ、とにかく呼吸を意識してなんとか一命をとりとめた??経験でした。

高山病になりやすい人

そもそも高山病は脳への酸素が少なくなることで起こる症状。
つまり、呼吸が大きく影響しています。

山の人から聞いた話では、どうやら高山病になりやすい人がいるということ。

それは、不安になりがちな人や、気を使いすぎる人だそうです。

たとえば、初めて登山をする人。
未体験なだけに、いろいろと気を揉んでしまい、呼吸が浅くなってしまう。

また、経験者でも誰かをガイドするときなどに、高山病になるケースもあるそうです。
周りの人のケアに気を使いすぎて、呼吸が浅くなってしまうからです。

共通しているのは、意識がとらわれてしまっている状態だということです。

妻の腹式呼吸

話が変わりますが、最近妻がカイロプラクティックの施術に通いました。
その際に、身体の不調の原因が呼吸だと指摘されたようです。

肩あたりで呼吸をしており、腹から呼吸ができていない
→呼吸が浅く、身体の不調につながる

といった症状とのこと。

それ以来、腹式呼吸を意識的にするようになり、なんとなく身体が整ってきたと言っていました。

呼吸を意識するということ

高山病のケースでも、妻の腹式呼吸にしても、無意識の呼吸が身体の不調に影響を与えているというのは、とても興味深いです。

環境や感情によって、心のバランスが崩れ、呼吸が浅くなる。
酸素が不足することで、身体に不調があらわれる。

逆もまた然り。
身体に不調が現れるから、呼吸が浅くなるということもありえます。

だからこそ、呼吸は意識的に深くゆっくりする時間を取ることが大事ではないかと思うのです。


呼吸の意識化=イマココを大切にする

私の過去を振り返ってみると、呼吸を意識的にすることで、心身がだいぶ整ってきたと実感しています。

30代後半となり、体力は衰えてきていますが、心は年々元気(活動的)になっていると感じています。

それは、呼吸を意識的に観察する時間を設けているから。

瞑想、運動、ストレッチなど、呼吸に意識をフォーカスすることで、今ここ(イマココ)にある状態に気づく訓練をしています。

それは、呼吸を深くする効果だけではありません。
イマココに意識を集中することで、過去の出来事に対する後悔や、未来への不安で頭がいっぱいにならずに済むのです。

そういった思考の訓練をすることで、イマココに集中できるようになり、一日の活動における生産性が上がっていくことになります。

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