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レビュー「木部亮 シングルレッグハーフガードシステムのフローチャート」(全文無料)

2年ぶりにnoteを書いております。

木部亮先生の「シングルレッグハーフガードシステム」のレビューを書くためです。

結論から言うと、めちゃくちゃよかったです。
ディティールを書くとネタバレになってしまうので
ネタバレにならない程度に「シングルレッグハーフガードシステム」のレビューを書いていきます。


1.木部先生の紹介

まず最初に木部先生の紹介。これを読む方はご存知の方も多いと思いますが改めて。

愛知県岡崎市の格闘技ジムスプラッシュ代表。
プロMMA選手として活躍、DEEPのタイトルマッチも経験。
柔術でも国内外の大会で多数入賞、プロ柔術興行にも参戦しており、その実力は折り紙つき。
詳細はこちら → https://ns-splash.com/staff/kibeakira/

また、木部先生のyoutubeチャンネルのテクニック紹介動画は分かりやすく人気。私もよく見てます。

研究熱心で海外の教則も見てられており、マイキームスメシやジョンダナハー、ラクランジャイルズといった、ただテクニックを紹介するだけではない、コンセプトを教えてくれる教則動画にハマっており、今回の教則はベルナルド・ファリアやカイオ・テハのものを参考にしたとのこと。

私は名古屋で格闘技をしておりましたが、
名古屋の格闘技をやっている人の間でも木部先生の技術の高さは評判でした。
私自身も木部先生から指導を受けていましたが、
インストラクションが非常にわかりやすく、教えてもらった技術は今も使っているものが多いです。

また、東海地方のMMA大会やキッズ大会なども主催されており
中部地方の格闘技の発展に大きく貢献されています。

そんな木部先生が満を持しての教則販売。発売当日に購入!

2.フローチャートから見るシングルレッグハーフガード


最近、自分がはまっている柔術フローチャートづくり。シングルレッグハーフガードをまとめてみました。こう見るとこの教則でこのガードを網羅できているのが分かります。

まず最初に、チャプター1で説明していた「シングルレッグハーフガードがなぜいいのか」のフローチャート。使い手を選ばないガードです


テクニック全体のフローチャート。この教則がシングルレッグハーフガードを網羅できているのが分かります。番号は教則のチャプターの番号です
後半のトラブル対策。スパーでよくやられる展開の対策が分かります。

3.全体の感想


・まずパートが細かく分かれていて、番号とタイトルがしっかりしているので内容が整理されていて把握しやすい。動画が1パートにつき、2-4分程度でまとめられているので「長くて見る気がしない」ということもなく挫折しにくい。
・ガードのコンセプトから入り方、アタック、ディフェンス、相手のリアクションに合わせた対応まで細かい部分まで網羅されており、本作品をみればシングルレッグハーフガードのほとんどを把握できる。
・各パートの最後のまとめが非常にわかりやすい。


まとめのスクショ。言語化されたポイントは認知しやすい。

4.スパーで試した感想

・かなり使えた。強力なパスをする色帯の先輩に試したところいつもより耐えられた(結局パスされましたが、、、)。白帯の人にも色帯にもアタックが決まった。
同体重~軽量の人に特にアタックが決まった。(前にあおるのも相手をのせるのも決まりやすい)
・展開を限定できるので帯が上の人にもある程度勝負できた。ラペラ系のガードは展開を限定して実力差を埋めることができるのが利点だが、シングルレッグハーフガードも一種のラペラガードなので同様の利点を感じた。
・今まで簡単に失敗していた展開で、この教則で見たディティールを意識したらうまくいったことが多数あった。

5.”システム”としてのシングルレッグハーフガード


・こちらのインタビューhttp://www.bjjchannel.com/article/498678218.htmlで木部先生がおっしゃっていた「シチュエーションによって使う技は変わると思うので、どれが一番というのはありません。その時々で一番適している技を選択するのが大事だと思っています。その意味では本作品でひとつのテクニックと捉えても良いのかもしれませんね。」という言葉があった。
・技術は単発で覚えるのではなく技のコンセプトや動きの意味を理解して体系的に覚えるとスパーや試合で使えるようになる。まさにタイトルのとおり”システム”として学ぶことが大事。

・初心者から、色帯まで多くの人にとって参考になる教則動画だと思います。オススメです!

2023/4/26 アンディ

追伸.各パートの感想(細かいので、興味のある方は読んでみてください。)


・1.なぜシングルレッグハーフガードなのか
→本作品の根幹となる部分。木部先生自身も使っているこのガードのメリットや、使い手を選ばないガードであることが分かる。

・2.~ 5.ガードのポイント
→いままではなんとなくこのガードを使っていたが、しがみつくだけで、顔をはがされ袖を取られて簡単に足を抜かれてた。これらのパートを見てから足の組み方や組手を知って簡単にパスされなくなり、アタックにもつなげられるようになった。
→相手が狙ってくるパスが紹介されているので、この後のパートが頭に入ってきやすい。

・6.~ 8. 入り方
→攻められて、脇や首を取られてからこのシングルレッグハーフガードに入るのではなく、自分から主導権をとってガードを作るといい形で入れる。雑に入ると簡単にパスされるのでこれらの入り方でいい形でガードを作る。

・9.~ 13. クロスニー側のアタック
→前にあおった後の細かい展開が分かる。崩した後にスイープを取り切れないシーンが多かったが、これを試してスイープを取れた。

・14.~ 17. バックステップ(リバースハーフ側)のアタック
→しっかりとリバースハーフのパスの形を作られてからではなく、作らせる前、作る瞬間を狙ってアタックするという認識ができた。いままでは勢いで逆側にブリッジしてスイープを狙っていたが今後はこれらのテクニックでスイープをしたい

・18.~ 21. 立ってくる相手に対して
→シン・トゥ・シンの展開が面白い。ラペラを通した状態で作るシン・トゥ・シンは強力。スパーで試したらめちゃくちゃ決まる。

・22.~ 25. トラブルに対して
→あるあるな「そう、これやられるのよ」っていうトラブルの対策がまとめられているので本当に助かる。

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