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リアルRPG タイ旅行チャンタブリー編|旅のカタチ

旅館人による旅コラム、旅のカタチシリーズ。

海外での一人旅というものは、何気に突如さまざまな冒険に巻き込まれます。
本日は、人口50万人程度の地方都市、チャンタブリーでの冒険のオハナシ。


一人旅って自由な反面、結構人恋しくなる

御飯食べるときも、荘厳な寺院を目にしたときも、その感動を共有できる人が隣にいないのは結構さみしい。
普段、当たり前のように家族や友人とご飯を食べているが、それが当たり前のことではない、と改めて気付かされる。

だから、話ができる友達を見つける、という冒険は旅が長く慣ればなるほど深刻なミッションへと変化していく。

タイで出会ったタクシードライバー

昨日はこの旅の中でも、なにか違う1日だった。
配車アプリで呼んだタクシーの運転手さん、ジワップさん。

英語があまりできない方だったが、Google翻訳でなんとかコミニュケーションを取ろうとしてくれる。
とにかく、その日行きたい寺院などを伝えて、直接料金を交渉してみた。
すると、それなりの料金を提示された。

しかしながら、途中であま~い飲み物奢ってくれたり、

名前を忘れたが、あまーいミルクティーだった

お寺の参拝の仕方を1から教えてくれたり、

まさに青の神殿。
セラミックタイルで装飾された青と白の本堂が美しいワット・パークナム・ケームヌー。

寺院がすでに閉まっていたので、お詫びに、とパッタイ(タイ風やきそば)をごちそうしてくれた。

多分ローカルの人しか来ない脇道の先にあった食堂にてパッタイを食す。


たぶん、僕の予想だけど、しきりに歴史のことを質問したり、僕がどれだけタイのことが好きか、を伝えていたから、彼も嬉しかったんじゃないかと思う。

『これは友人として、君の観光をお手伝いしてるんだ。だから、extra charge(追加料金)はいらないよ』

といった翻訳文を見せてくれた。
もっと請求されるかも…という僕の不安を察してくれたんだろう。

しまいには、ローカルマーケットでビールを飲もう!とビールやつまみをご馳走してくれた。

チャンビールが腑に染み渡った。

配車アプリでのドライバーに仕事を変えて、約半年だそう。
家族との時間も増えて、今はとても幸せだ、とジワップさん。

道中、奥さんとイチャイチャテレビ電話していたけれど、タイの家族の幸せのカタチが垣間見れたようで、なんだか心がほっこりした。
面白い日本人がいるよーって奥様に紹介もしてくれたw


ジワップさん、チャンビールを片手に、ふと、
「日本人の友達はいないんだ」
といった。

『じゃあ僕が初めての友達だ!』

と僕らは固く握手を交わした。

あんでぃは話ができる友達を見つけるミッションをコンプリートした。


微笑みの国での新たな出会い。
一人旅の寂しさをきれいに吹き飛ばしてくれました。
(結局、奢られた金額を考えると、確実に赤字だったので、多めにチップをお渡ししましたよ)

では、これよりタイの山奥へ移動。
瞑想修行にて、精神的にも成長して戻ってきます!


おもてなし産業をかっこよく。
あんでぃでした!


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