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ドラマLittel Firesのこと。

母としてグサッと刺さるドラマでした。

主演のリース・ウィザースプーンと、ケリー・ワシントンの2人の熱演と、子役たちの演技のうまさもあって見応えがあり。
裕福な家庭が少しづつ?実は元から?崩壊するドラマです。

セレステ・イング原作が2017年に出版され、2020年H u l uでドラマ化。
日本ではアマゾンプライムで配信されています。


リース・ウィザースプーン好きです。
キューディーブロンドは、元気が出ない時に自分アゲ用映画で未だにNo1の作品ですし、ウォーク・ザ・ラインもオスカー作品として印象深い。

しかしどちらも20年近く前の作品になるんですね・・・

松本梨香さんの吹き替え版が特にお気に入り!

リース自身も出演作はあるものの、2007~2012年頃は俳優キャリアの低迷期を迎えていたそうです。
(確かに、他の作品は…パッとしない、かなぁ)

ただ同じ女性として"年齢的に子育てとか家族の変化とか. 色々重なる時期だからかな〜"とか、考えてしまいました。

そんな人生諸々が演技にも滲み出てくるお年頃だな〜現在45歳。
他ドラマシリーズの制作者サイドとしての活躍も本当に素晴らしいですね。

このドラマについては素晴らしいレビューがたくさんあるので割愛しますが(サイト後述します)、主人公2人の人生は全く違います。
美しく整えられた街で、恵まれた生活と弁護士の夫と4人の子供をもつ半記者の白人主婦エレナと、

ボロ車に一人娘と必要なもの全てを詰め込んで、街から街へ移り住む黒人シングルマザーのミア
2人の人生に訪れる、
「諦めること」
「受け入れること」
「抗うこと」に対するそれぞれの選択。
それらがシリーズ後半に明らかになります。
信念はどちらも同じ位強かったはずで、2人ともか弱い女性でも、愚かでもない。
何が彼女たちを支え、今に到らしめたのか。

個人的には"母親なるということ"が彼女たちを大きく変えた。

これに尽きるのかな、と思います。
そしてお母さんてみんなこうなんだよ、って言いたい気持ちと、

こんなの全然お母さんじゃないよ、て気持ちがせめぎ合うのは私だけじゃないと思うのです。

一方、ドラマの根底にある全ての差別については、難しいと感じました。

日本人社会で日本人として生きていると、子育てしていく中で人種の別を意識することはなかったので、どうしてもリース演じるエレナ側の主張にうんうんうなづくことが多くて、ケリー演じるミア側の人生の複雑さに共感が持てなかったのです。
これは私が浅い見解しか持っておらず、本当の意味で差別や障害を理解していないことが要因かと思うのですが…

母親業は何が正解か、本当にわからない。
こちらが勝手に「子供のため」と思い込んでしまっているのことがないか。
改めて考えさせられました。

*おすすめレビュー

海外ドラマ『リトル・ファイアー』/完璧な町に建つ完璧な家が燃え落ちた顛末が描かれる / https://mys-drama.com/drama-littlefire/

吹き替えキャストの一覧もあってすごく面白い!お世話になってます。



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