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永遠の不在
この世からまたひとり、身近な人がいなくなった。
その訃報を知ったのはFacebookだ。いかにも現代らしい。
もう長いこと会っていなかったその人の記憶はしかし、私の中にたくさん残っている。
その人がこの世から姿を消したからと言って、私の生活は何も変わらない。
それなのに、その不在の輪郭だけが日々存在感を増していく。
まるで蝉の抜け殻のようだ。その抜け殻を記憶のよすがにする心許なさ。
楽しい記憶も、辛い記憶も、そこから生じる感情は今だけのもの。
それなら、思いっきりその気持ちを味わい尽くし、向き合ってみようと思う。
その人の不在を改めて実感するのは、誕生日やクリスマスなど、いつもなら届いていた手紙や小包が届かなくなったときだろう。
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