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絵本「めざめる」

めくるめくカラフルな色で、肌に感じた感触、その感触で引き起こされた感情が表現されています。

絵を観て、簡潔な言葉を読んで、目を閉じてみれば、そのままその絵に自分が飛び込み、その感情を味わうことができる仮想現実のような絵本です。

でも、この絵本で訴えているのは、もっと深遠な永遠の問いなのかも知れません。

めざめる
もうひとりのわたし

あなたはだあれ

「めざめる」 阿部海太 あかね書房 

目が覚めている、昼間のわたし。
夢の中で目覚める、夜のわたし。
夢を見ている、もうひとりのわたし。

どのわたしもわたしで、区別がつかない。

わたし以外にも、星や宇宙が存在している。

いちばんさいしょに
めざめたの

だあれ

「めざめる」

自分の意識はどうなっているのか、ぐるぐる考え始めると、めまいがしてきそうでした。

絵本からあふれてこぼれ落ちんばかりの豊かな色に、身を委ねたくなりました。



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