香椎さんのこと

久しぶりに文章を書くのでほんとうはもっとエンターテイメント性のある面白い系の文章を書きたかったんですが、自分の中から湧き上がる気持ちを止めることができなかったので書きます。面倒くさいので推敲もしません。いろいろやらなきゃいけないこともあるので。だからつまらないと思います。全部読んでもらってから、え…?クソつまらんが…と思われたら、みなさまの時間が勿体ないので先に言っときます。忙しい方はここで閉じてください。連休だから大丈夫です。脚本書かなきゃとかもないです。って方は自己責任で。

ヴァージン砧 第3回公演『ファンタスペタクルファッキンファッキンファムファタールファンダムファンタジー』を見た。一応スタッフだけど当日いなくても大丈夫な仕事だけさせてもらったので、昨日は普通にバイト行って普通に残業してた。だから、2日目の今日はじめて劇場で見た。稽古から面白かったけど、役者全員がさらにパワーアップしててすごいよかった。身内だから贔屓目で見てんだろうって思われるとは思うから言っておくと、わたしは香椎響子の書く作品が苦手です。すきな脚本家や戯曲を聞かれたら少なくともベスト5には絶対入れない。もしかしたらベスト20くらいにも入れないかもしれない。今日やみ・あがりシアターも見たんだけど、ちょー面白かった。

彼女は優れた言語感覚と文章能力があるし、そこはわたしもちゃんと分かってる。いや、分かっているからこそむしろ彼女の作品が苦手なんだ。彼女の作品には俳優が必要ないと思うから。わたしは小説を読んだり音楽を聴いたりすることもすきだけど、やっぱり演劇という表現方法がすきで、俳優として人に求められたい、認められたいと思っていて。彼女の書く戯曲は文章として完成されすぎていて、俳優なんか要らないんじゃないかと思ってしまうから。少なくとも自分の芝居は彼女の言葉を超えることはできないと思ってしまうから。彼女の書く戯曲は彼女の脳内垂れ流しみたいな、ゴリゴリに彼女自身で。だから彼女自身以上にダイレクトに伝えられる人間なんているの?という気持ち。

響子さんとは大学の演劇部の同期で、卒業してお互い演劇をしていなかった時期もたびたび会っていて、普通にずっと友だち。だけど、おそらくこの人は内心わたしのことをバカにしていると思うのでムカつく、たまに、というかわりと頻繁に喧嘩になる。顔はかわいいけど中身がかわいくないので愛されない。ファッションセンスがまじで壊滅的。いつもお土産みたいな靴下履いててやばい。昔かわいい靴下あげたことある気がする。頭がいいけど頭が良すぎてたまに何言ってるか分からない。

響子さんのこと説明しようと思ったら、ほとんどが悪口みたいな内容になってしまう。さらには作品も苦手とかなんで一緒に演劇してるの?って思われそうだし、もはやそれはわたしにも分からない。全然分からない。どうにか捻り出すとしたら、みんなにこの人のことを知ってほしいから。東京の片隅で、やばいもの作り出してるやつがいることを伝えたいから。演劇よりもっといい方法があるとは思うけど。

とは言ったものの、第2回公演に出演してくれたしのちゃんもとんちゃんも、今回出演してくれているアイナちゃんカズマさんナオちゃんも、響子さんの言葉を超える瞬間がたしかにあって、この人じゃなきゃ成立してないだろうなって何度も思って、結局これ何の話?役者のみんながすごいって話?もう頭おかしくなってきた。これってやっぱり演劇じゃないとダメって話になっちゃう?え?ブレブレじゃんわたし!
不安定な気分になってきたので風呂入って寝ます。

もしこのnote読んで、え?『ファンタスペタクルファッキンファッキンファムファタールファンダムファンタジー』って、香椎さんの書く戯曲ってどんな感じなんすか?って思った稀有な方は明日のチケットは完売してしまったので、台本買ってください。それか次回公演まだどんな感じか全然知らないけど来てください。ちなみにわたしは台本販促しろとか言われてないし、別に劇団員とかってわけでもないので(安藤デーモンズに入るってときに鳥貴族でふたりで話してそうなりました。)台本買っていただいたからと言って安藤に利益があるわけではないですまじで。でも一応ここhttps://virginkinuta.stores.jpで売ってます。寝ます。

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