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純粋芸術。詩を書く人間の行く先

詩を書く先に何があるのかと問われても、上手く答えられない。
絵を描けば画家やイラストレーターや(分野が異なるかもしれないが)デザイナーに辿り着くのかも知れない。写真を撮れば写真家、カメラマン、フォトグラファーになるのかも知れない。
だが詩は? 詩人という職業ではない存在以外に道が見つからない。詩を書いている人、その先がないのだ。詩を突き詰めても仕事になり得ることは早々ないし、あってもお小遣い程度だ。生活の基盤にはなり得ない。
写真家や画家、小説家は家を持てるが、詩人は詩人でしか存在し得ないのだ。
その現実に直面した時、詩人は誰もが谷川俊太郎、もしくは最果タヒを調べ始める。

ある意味では打算がないとも言える。商売っ気がなく、経済活動に囚われることのない。詩はある意味では純粋芸術(またはシンプル趣味)とも言える。詩を読む者は詩人である。その現状はおそらく変わることはなく、ロマンチックであり、もの悲しくもある。

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