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半分休日。andCURRY日誌➖20240811

寝室の扉を開けると晋作が座っていた。目が合って思わず笑った。うちは人間3人と猫二匹で暮らしているのだけど、時々家の中で猫とすれ違う。猫にも向かう先で何か用事があって歩いてるんだと思うと、ほっこりする。喉乾いた、とか、お腹すいたな、とかですくっと立って、トテトテ歩いて。想像するだけでもう本当に可愛い。巷ではアザラシの保育園動画が流行っているようだが、同じような感情の根源があると感じる。

今日は8時に店に行った。毎日暑いけれど、もっと暑くしてやろうという何者かの意欲を感じるほどの暑さだった。鳩が一羽、日向で座り込んでいる。具合が悪いのだろうか、どこかを怪我したのだろうか。どういう状況であれ鳥はどうしようもできないと以前調べたことがあり、とりあえず鳩に声だけかけておく。「そこは暑いから影へいけ・・・無理するな・・・」なんと無力な声かけなのだろうか。

催事用のカレーを一本、エンジェルとおさよが出勤する前に作っておく。2人が出勤してきてからは、玉ねぎの下拵えをしたり、事務所を片付けたりして、本日はわたしの出番終了。休日と相なった。

うちへ帰り、娘の容体を伺う。歌って踊れるほどには回復している。明日には全快しそうな感じだ。夫から、自由時間を言い渡された。4時間ほどの自由時間・・!とりあえず切れかけの化粧品を吉祥寺に買いに行くことにした。せっかくだから美味しいものでも食べてきなよ、と言ってもらったが、全く頭が働かず、なんとなくいろんな店を冷やかし、目当ての化粧品を買った。お休みが欲しい、自分の時間が欲しいと常々思っているのに、自由を言い渡された途端、何も思い浮かばない。おおん。なんだか勿体無い気がしたけれど、家に帰ることにした。

夕方暑さが和らいだ頃を狙って、家族3人で散歩をした。いっちゃんに手を繋ごうというと、「風邪がうつるかもしれないから」と断られた。4歳にしてMr.ChildrenのOverを・・・?まさか。手を繋ぐのは平気だよ、うつらないよと伝えて3人で仲良く歩いた。夕方の空の色の、ピンクとオレンジを彷徨う加減が美しい。
わたしが今読んでいる本の一つに、『エッセンシャル思考』というベストセラーがあるのだが、その中で、何かを選ぶのは何かを捨てることだと書かれている。わたしがこの3人での散歩を手に入れたのは、何かとトレードオフした結果なのだろうか。一日30時間を望んでも、やはり24時間しかないわけで、6時間分のやりたいことを諦めたり、調整したりしなくてはならない。全部詰め込む!という長年の癖をいよいよ見直さなくては、とこの本を手に取っているけれど耳が痛いなぁ(読んでる場合は、目が痛いになる?)。

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