朝の大増殖
今日もいつもと変わらない日常。
朝起きて、朝食を済ませ駅に向かう。
そうだ。この家を出た時から人間の増殖は始まっているのだ。
駅に近づくにつれ、いつもと似たような顔ぶれの人間が増殖していく。
電車という箱に乗る時には、箱いっぱいに人間が増殖。
そして、大阪・梅田駅に着くとさらに人は大大増殖をする。
駅という平均台の上から誰も落ちないようにと、ぎゅうぎゅうの中でお互いに気を使っている。
コロナウィルスが大増殖し蔓延しているときには、朝の人間の増殖は落ち着いていたのに、コロナが落ち着くと、朝の大増殖は再び始まる。
コロナと人間、どちらが怖いのだろう。
そんな私は、今日も大増殖する一つの菌なのだ。
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