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【イベントレポート】『AND ON Pitch! 2021#2 〜国内観光&エンタメ特集』

こんにちは!
AND ON SHINAGAWA(以下AND ON)運営事務局です。

AND ONは、「デジタル時代のモビリティ×ライフスタイル」をテーマにイノベーションを創出すべく運営しているオープンイノベーションコミュニティです。

AND ON Pitch! 2021は、テーマ設定型のスタートアップと大企業の5対5のマッチングイベントで、前回の「不動産テック特集」に続き、今回は「国内観光&エンタメ特集」を開催いたしました。

本記事では、今回のAND ON Pitch! #2「国内観光&エンタメ特集」の様子を紹介いたします。

ゲストピッチ 三浦市 柴田さま

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今回はゲストピッチとして京急電鉄より、三浦市の観光プロモーションを担当する柴田さまから、少子高齢化の進行で、神奈川県の市で唯一「消滅可能性都市」と推計されている三浦市の課題や地域活性化のための施策についてお話を伺いました。柴田さまは課題先進都市MIURAと銘打って、一次産業の従事者が多い三浦半島の住民とともに、DXを進めていくうえでの課題を解説してくださいました。

昨年から続くコロナ禍によって三浦半島でも少なくない影響を受けてはいるものの、公共交通以外の旅行客が増加し、地域の安全対策と経済振興をいかに両立していくかが今後の課題であることを語ってくれました。

三浦市においては既存のスキームが崩れてきているなか、今後は市だけでなく、民間のアイディア・技術を取り入れつつ、伝統を守り、集客に生かす必要があります。三浦市と京急電鉄では同じベクトルを向いて、今後も地域活性のエコシステム形成を目指し、近隣市町村との連携も増やしていく考えだそうです。

京急電鉄としてはエコシステム形成の受け皿として観光型MaaS「三浦Cocoon」を打ち出しており、この事業を通してファミリーの輪を広げていく構想があります。そのためのキーマンとなるのは、やはり地域の力であり、地域に根付いた担い手の存在と柴田さまは語りました。

今後も三浦市と京急電鉄がどのようなエコシステムを形成し、地方に新しい価値を創造していくのか注目したくなる内容でした。

「国内観光&エンタメ領域」スタートアップによるピッチ

——— ここからはパートナー企業とのラウンドテーブルに繋がるスタートアップのピッチ。各社5分で商品・サービスの説明、会社の魅力・強みを説明しなければなりません。

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株式会社結.JAPAN(ユウドットジャパン)
代表取締役 中山 雅久理様
事業内容 記憶に残る旅行を生み出す計画アプリ「nicody(ニコディ)」の運営

nicodyはホテル領域に展開しており、ホテルの現場スタッフにデジタルのしおりを作成してもらい、オンラインでの接客に繋げるツールを開発しています。しおりは現地のスタッフだからこそわかる魅力を発信し、公式ホームページにもストックされていきます。

nicodyではタビナカだけでなく、タビマエからタビアトまでをサポートするツールとして、旅行体験を変えていくことをコンセプトに設定しているそうです。
既存のOTAは「価格での比較」に強みを持ちますが、宿泊施設側の求める顧客を呼び込むという側面ではズレが生じていました。

そこでnicodyは「旅行に向けて入念な準備を行い、思い出を残していきたい」というユーザーと、リピーターとなる優良顧客を獲得したい宿泊施設、それぞれをマッチングするサービスとなることを期待できるサービスでした。

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株式会社ビーブリッジ
最高執行責任者 近藤敬秀
事業内容 xR(AR/VR/MR)・インターネットサービス事業

ビーブリッジの展開するcoconeyは、AR技術を活用したエリアの回遊性向上と地域づくりを目指しています。
コンセプトは、おでかけの際の「情報を探す迷子」と「道に迷う迷子」の問題を解決し、観光客や地域住民に新しいお出かけ体験を提供し、地域の消費を促進することです。

coconeyではSNS・雑誌・Webなど色々な場所に散らばっている地域の情報を集約し、スマートフォン1つでスムーズなおでかけ体験を提供します。
現在、自治体・観光協会・企業にも導入が進んでおり、さらには来年福岡で開催される世界水泳2022でも多国籍の方々にも利用してもらい、大会会場までの道案内や試合後の地域の回遊体験向上のために活用される予定です。

coconeyによっておでかけ先での新しい体験・価値を提供するだけでなく、これまでの送客ビジネスでの人件費や紙コストの削減も期待でき、さらに今後のアップデートで地域の新たな収入源としても活躍が期待されています。


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株式会社タイミー
タイミートラベル事業部 マネージャー 葛西伸也
事業内容 旅気分で働きながら現地の人とふれあい“第二の故郷をみつける”ことができるワークシェアリングサービス

タイミートラベルは「タイミー」に登録している都市部のワーカーを中心に、地方での生活に関心の高い方を募集し、数日~2週間程度の生活・職業体験を提供するサービスです。
ワーカーが働いた給与は宿泊代や食費との相殺も可能で、地方で人材不足になりがちな農業、宿泊・観光業での利用者が増加しています。
コンセプトは地方で「働く」体験を通じて第二の故郷を見つけられることです。

タイミーのワーカーの利用者は学生を中心に募集していましたが、コロナ禍をきっかけに「会社員の副業」としての関心が高まり、会社員のワーケーションが増えています。
タイミーワーカーは調査によると半数の方が地方と地方移住への関心が高く、こうしたワーカー層にコンテンツ提供することが目的です。

タイミートラベルでは地方の事業者がスキルを持った人材を求めるニーズと、ワーカーの「地方ならではの仕事をしたい」というニーズをマッチングし、地域の活性化にも一役買っています。

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TradFit株式会社
代表取締役 戸田良樹
事業内容 クラウドAIを活用した音声データプラットフォームの構築及び運営(国内・国際特許取得済・出願中)

AIスピーカーのマーケットリーダーであるTradFitでは「人、地域、文化、世界を繋ぐ」をテーマに、ESG、SDGs、3方よし、ウェルビーイングの価値観を大切にし、短期的な浮利は追わずに、中長期を見据えた事業展開をしています。

Voice AIなどのテクノロジーと従前より知財戦略に力を入れ、世界初・日本初・業界初など強力な知財を取得しながら、国内外のテックジャイアントや大手上場企業などのパートナーとオープンイノベーション・アライアンス・共創を推進しています。

コロナ禍で苦しんでいる各種業界、自治体のDX支援、循環型地方創生などを上記パートナー企業とともに推進し、国内外のコミュニケーションの壁を解消するためのサービスを展開しています。

音声、AI、IoT、生体認証等の技術を用いて宿泊施設などのさらなる収益性改善、データに基づくリピート率アップのマーケティング、キャッシュポイントの創出や施設の稼働率アップ、宿泊ゲストの観光・宿泊体験価値向上などを初期投資少なく導入することができます。

日本においては少子高齢化が進む中で、声という自然なインターフェースで子供や高齢者や障害を抱える方々にも優しいサービスを展開しています。


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株式会社NearMe
Founder,CEO 高原幸一郎
事業内容 リアルタイム位置情報のインターネットサービス

NearMeは社会に存在する「もったいない」を解決し、サステナブルな未来を実現することをミッションにしています。
現在特に力を入れているのは「観光や空港の2次交通」の課題であり、空気を運ぶことも多いタクシーに、AIを利用したプラットフォーム上で利用者をマッチングするサービスです。

コロナ禍を通してバスや電車よりも、タクシーを「パブリックな交通機関」として活用することを前提に、タクシーやバンのドアトゥドアでの活用を広げています。
さらに実証実験として、自宅から職場、買い物、病院、通学などのエリア移動を行う事業も行っています。

将来的には観光を目的とした、外需のために創造したインフラを内需にも利用できるようにすることが目標です。
シェアによって「移動を諦めない社会」を実現することが理想と語ってくれました。

登壇スタートアップと大企業によるラウンドテーブル

——— スタートアップのピッチを聞き終わったところで、ここからは大企業5社との短時間の個別意見交換(ラウンドテーブル)の時間です。

このラウンドテーブルでは、すべての参加企業同士で7分間の1on1を行います。
互いの状況理解や協業可能性の議論など、時間が限られているからこそ、毎回、濃密な議論が繰り広げられています!

個別の議論はもちろん公開できませんので、いくつか、参加者の感想をご紹介いたします。

「自社スコープと親和性の高い企業ばかりでした」
「連携できそうな企業多数でした!」
「各社さん共に非常に素晴らしく大変有意義でした。」などなど

前回の「不動産テック特集」同様、大好評で、アンケート結果の満足度は100%でした!国内観光&エンタメ領域の活性化に繋がる機会になったのではないでしょうか。

さいごに

いかがだったでしょうか?今回は国内観光&エンタメというテーマに沿って、スタートアップ5社・大企業5社のマッチングイベントを開催しました。

AND ONでは、イノベーションを創出していきたいと考えている方々を積極的に募集しております。AND ON Pitch! 2021では今後様々な領域において、ピッチイベントを開催予定です。

AND ON、AND ON Pitch! 2021に興味を持っていただけましたら、ぜひお気軽にご相談ください!

それでは!!

前回開催のAND ON Pitch! 2021の様子はこちら↓


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