無敵の大阪の看護師さんの話

こんばんは。書いているのが夜なら「こんばんは」です。

久しぶりです!ANDきょうだい会を運営している「しまちゃん」です。

長いこと運営が止まっており、これまで参加していた人や目をかけてくれていた人に迷惑をかけてしまいましたが…

なんと再開します!!
宣伝は最後にしますね。

では、本題です。
今日あったことをなんとか書きたいと思い、筆をとりました。
(筆ではなく、キーボードだろ、なんてそんなそんな笑)

それは、なんとも気さくな大阪の看護師さんの話です。

おいおい、きょうだいさんの話じゃねぇのかよって思われたあなた。
先走ってはなりません。

私ことしまちゃんは、重度の知的障害をもつ姉と暮らす「きょうだい」ですが、
私とその看護師さんとのやりとりが大きな意味を持っているのです。

そして、心の広いあなたは、「えええ、しまちゃん、病気なの!! 早く連絡してあげなきゃ!!」って思ったあなた。
先走ってはなりません。

私がお世話になった看護師さんは、献血所の方です。
そうです、今日わたしは初めて献血を経験したのです。
血ィ血ィ。そうです、血を抜き取られたのです。
蚊よりぶっとい「あれ」でブッ刺されて400ミリとられたのです。
(タイピングしている今も痛い)

さてさて、前置きはさておき。
具体的なストーリーといきましょう。

今日、運転免許をとりに試験場にいきました。
(おいおい、おまえ大学4回生だろ、どうして今頃…なんてそんなそんな笑)

なんやかんやあって、16時前に運転免許証を手にしました。
なんか問題が難しくて、落ちたかなやばいかな…
ヒィヒィ言いながらもなんとか、アマチュア運転手に。
そんな浮かれている時に、
「献血どうですか〜」というクリアな女性の声。

そういえば、行こう行こうと思いながら結局行けず、こんな歳になっちまったなぁ。
時間に余裕あるし、いってみっか!
と思い立ったが吉日というノリで、献血所に入ってみました。

入ると、マスクをつけた慣れた看護師。
「抜かれる抜かれる」と恐れている私を丁寧に誘導(無敵の人はこの人じゃないです)

あまりにもテキパキ進みすぎるので、ボケッと過ごしてしまい…
いや、めっちゃ飲み物を飲んで…
ココアとかコーンスープとかカルピスとか…
あとクッキーも食べて…
めっちゃのんびりしてしまいました。
なぜか心に広がる、実家のような安心感。

そして、とうとう「ブスリ」の時間です。

さて、みなさんお待ちかね。私の血を抜き取る看護師の方が「無敵の人」です。
無敵の人は巧みな大阪弁を用いて、「どうぞぉ↑、こちらへぇ」と私は誘導されていきます(多分、ニュアンスは盛ってます)
無「携帯とか持っといてなぁ、暇つぶしになるからさ」
私「はいっ!(緊張してます)」
私は歯医者で見るような椅子に座り、背もたれがゆっくり傾いていきます。
無「はじめてなんよね? 緊張しとる??(ニコニコ)」
私「はい…友達が皆行ってて、僕もいかななぁって思ってたんです」
無「そっかぁ、そうかぁ。うんうん。よー来てくれたね」
献血に来たというより、八百屋に来たような感覚。不思議。

私「針の場所で痛いところって変わってくるんですか…?」
無「そうねぇ、この中心(ひじの真ん中あたり)だと痛みはまだマシって聞くけどねぇ」
そして一言。
無「でも、針刺すんだから痛くないわけないじゃなぁい、ワハハハハ」
私「!???」
びっくりである。
こういうものって、痛みを怖がらないように落ち着かせるもんじゃないの??
私は驚いて、恐怖がどこかに行ってしまいました。

無「刺すよぉ〜刺すよぉ〜」
私「(ヒィヒィ)」
あまりの看護師のテンションの高さに、謎に楽しくなってくる。なにこれ。
そして、ブスリ。
無「一番痛いところは終わりましたからねぇ。あとは血がとられていく感じですねぇ」
あまり痛くなかった…無敵さんのテンションにつられてアドレナリンでも出ていたのだろうか?

無「そういや、免許取ったこと、親御さんに報告した?」
私「まだ連絡してないんですよぉ(うつってきました)」
私はだいたい、何かあっても親に連絡しません。
あまり親と話すという経験がなかった私は、いいことがあっても嫌なことがあっても親に言うということは昔からしてきませんでした。
自立しよう!!という気持ちが強すぎるのかもしれません。
しかし、そういう背景を知らない無敵さんは、
無「そりゃ、言わんとだめよぉ↑ 待ってるよぉ↑ ドライブドライブゥ↑」
私「!???」

(あまりのテンションに驚いたというのもありますが笑)
あまり、このとき嫌な気持ちにならなかったんです。
大抵こういう風に言われると、「言うのめんどくさいな」とか思ってごまかすことが多いのですが…今回はそうではありませんでした。

いっちょ言ってみっか!!
ぐらいの気持ちになったんです。

大阪の無敵な人って、普段いやなことでも「ま、ええか!」って思わせてくれるのだからすごい。
思い切って送ってみました。
母宛に『免許とれました』

私「母に連絡しました」
無「やったねぇ、お母さん喜ぶよぉ↑↑」
でも、たぶん無敵さんほど、母はテンションは高くならない。

たとえ嫌なことでも、言葉やその人の態度に誠実さが見られたら、嫌な気持ちもどっかにいくもんです。
大阪弁というのは、話し手の心をキレイに写す言語なのかもしれません。
怖いかもしれないけれど、たぶんそれは心の中身が見えすぎているからであって、それをうまく使えば、心のキレイさも見えてきます。

こういう心のキレイさを見せられたら、誰も逆らえないですよね笑
だから、無敵です。

みなさんがこういう無敵の人に出会えることを願っております。

最後に、
きょうだい会の宣伝です!
11月3日に同志社大学でします。

今年の紅葉は遅いらしく、京都の秋はそのときはどうなっているか…
いや、

今年の京都、最後の夏?を感じられるはずです!

詳細はポスターに書いてあります。奮ってご参加ください!!

追伸
母から
『おめでとう。ドライブやね』+『アルバイトして』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?