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僕は冷蔵庫を捨てた。その後。

GW初日に冷蔵庫をリサイクルに出した。

それから10日ほど経ったので、冷蔵庫のない生活がどういうものかを書いてみたいと思う。

ひと言でいうと、ほぼ何も変わりない。冷蔵庫があってもなくても、ほぼ同じ生活が続けられている。「ほぼ」というのは、若干の出来ないことが増えたという意味だ。

(下の画像は冷蔵庫があったときの様子。)

(次の画像は冷蔵庫が無くなった後の様子。)

例えば冷蔵・冷凍保存された食品(豆腐、牛乳、ヨーグルト、アイスクリーム、氷など)は、その時に食べるもの以外、つまりはストック品を買うことができなくなった。

アイスクリームはスーパーマーケットから家に帰るまでに柔らかくなってしまうので、実質その時に食べるものも買うことができない。近くのコンビニで買えばいいのだが、定価で買う気がしない。

反対にコンビニで買うようになったものは、冷えた炭酸水だ。スーパーマーケットでは常温のものばかり買っていたので、家の冷蔵庫で冷やさないと美味しく飲めなかった。ハイボールを作る時にはグラスにたっぷりと氷を入れないと、やはり美味しくなかったのだ。

もはやキンキンに冷えたハイボールを家で作ることができない。でもコンビニで買ってきたばかりの炭酸水と常温のウイスキーで少し冷えたハイボールを作ることはできる。炭酸水は一気に使いきれないので、2杯目以降はどんどんぬるくなるのだが、これって身体には優しいのだろうと思う。

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以前、何年も漢方クリニックに通っていた。子供のころからの冷え性をどうにかしたかったからだ。先生を変えながら、色々な組み合わせの漢方薬を飲み続けていたが、冷え性が治ることは無かった。原因は分かっている。冷たいものを飲み過ぎていたからだ。

中国人の先生には「冷たいもの、飲んでないよね?」と注意を込めた質問をされていた。「いやぁ、ついついビール飲んじゃいますねぇ。」というのが毎度の答え。自分で自分を冷え性にしていたのだ。

冷蔵庫をリサイクルに出したことで、この冷え性が良くなるかも…と密かに期待している。GWだったこともあって、冷たいものを飲む日が続いたが、家で冷えたビールを飲むことはなくなってしまった。風呂上りに冷たいビールで一気にのどを潤すことは、もはや過去の出来事なのである。

いや、近くのコンビニで買ってくれば、冷たいビールを飲むことはできる。でも、わざわざ買いに行くことはない。家から微妙に離れているので、それを面倒だと思わせてくれている。微妙な距離でいてくれてありがとう。

冷蔵庫を無くしたことによる一番の恩恵は、冷蔵庫の「ウィーーン」と唸る音が無くなって、とても静かになったことだ。最新の冷蔵庫に買い替えれば静かになることは分かっているが、最新の冷蔵庫はつまり巨大な冷蔵庫なので、自宅で料理をしたり食事をしたりしない自分には無縁なもの。静かさを得るには冷蔵庫を捨てるのが唯一の方法だった。

静かになって、スペースが広がって、埃が溜まらなくなって、身体の冷えもこれからはマシになるだろう。だから僕は冷蔵庫を捨てた。

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