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くぬぎ染め


栃渋を作ってもまだ少し
殻斗が残っていますので
煮出して染料としました。

くぬぎで染めた色を
橡(つるばみ)色
と呼びます。

古代日本においては
もともと身分の低い者の衣類を染めるのに
使われていましたが
平安中期からは貴族、法衣や喪服などにも使われました。

アルミ媒染で黄橡(きつるばみ)
鉄で黒橡(くろつるばみ)
とその色を呼んだそうです。

上から綿、麻、絹。
左から無媒染、明礬、鉄
です。

ちなみに明礬の礬の字、書けません。
あとよく見えません。
小さ過ぎるものは
もう最近は見えないのです。
老眼なのです。
ハロー マイネーム イズ ローガン。
イエス。
サンキュー。

他にも
赤白橡、青白橡などもありますが
こちらはくぬぎの実の色を表したもので
実際にはくぬぎを使用していません。
赤白は櫨に茜を重ねて赤みのある白茶系、
青白は紫根に刈安で灰がかった黄緑系
でそれぞれを表現したようです。

くぬぎの花言葉は『おだやかさ』です。
確かにこの優しい色相はしっとりと
心に語り掛けてくる穏やかさがあります。

穏やかで人の心にそっと寄り添う、
そう言う人に私はなりたい。

と言う事で
「変身!くぬぎマーーーーンッ!!」
とやってみましたが(心の中でです)
変身出来ませんでした。
おかしい?
なんで出来ない?

動揺して泳ぐ目。
その視線の先にカレンダーが。

あ!そっか、そっか
そうでした、そうでした。
なんだ今日はノー変身デーじゃないか!
どうりで変身出来ないはずだよ。

と言う事で
明日から頑張りたいと思ったのです。

(了)

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